耳飾りの有無

耳飾りを外したときに一日が終わった気分になる

まるであの耳飾りが全ての錘になっているかのようだ

溜息と共に思い耳飾りを外す

そのまま布団に身体を投げ捨てたい

吹っ飛びそうなほど軽くなった気分なのに

地の底まで沈んでしまいそうなほど重いままだ

錘を捨てたのにそれでもまだ重い

自分で買った耳飾り

自分で開けた耳の穴

もういっそ塞いでしまえば

錘を付けずに済むかもしれない

...ああでも、そのかわり

身体はもっと重くなるかもしれないな