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選択肢なんてあって無いようなもの

 ティディにシスタにリシア、あとついでにシオンの助けもあり、どうにか基礎科目の方はここ最近理解に苦しむ事が減った。


 問題は魔法だ。

 私はソルシーの後任として任されることになる予定だと言われている為、当然ソルシーが受け持っているクラスをそのまま受け持たなければならない。

 そこはまあ問題ない。

 私は社会で通用するレベルには魔法を使えるし、理解もある、教えてきた実績もある。ならば何が足りないのか。それは、私は魔法のどの部分でスペシャリストなのかという点を決めなければならない。


 魔法薬に精通しているのか、それとも魔道具の開発か、はたまた純粋に魔法について研究を深めているのか、もしくは呪法の解析鑑定か。


 まず、魔法薬と魔道具はNGだ。どちらも資格や免許がなければ開発、研究は御法度。

 呪法も一歩間違えると呪いの行使になってしまう為、資格はもちろん必要だ。しかも、呪法を使える人の元で最低一年は学ばなければならない為、そもそも期間的にアウト。

 となると、魔法の研究しかないのだが、いかんせん魔法を研究する魔法使いは多すぎる。

 しかも、一重に魔法といっても研究分野が多すぎる。

 属性だったり、型だったり、魔法の利用方法であったり、そもそも魔法とは何か、魔力とは何かのような根本であったり、とにかくたくさんだ。

 その魔法の中で何を専攻するのかが現状の課題である。


「どーして人に教える仕事をする為だけに興味ないこと研究しなきゃいけないのやら」

「魔法使いの大半って魔法大好きで研究する人ばっかですよ。そういうのに興味ない極一部の人達が、護衛であったり騎士団とかに入ったりして魔法で戦っているんです。戦闘訓練や有事の際以外は魔法使うの禁止なので本当につまらないですよ。それに魔法を戦う手段の一つとしか考えていないのが気に入りません。戦うだけなら剣でもなんでも使えばいいのに。魔法は考え方次第で人智を超えた事ができるのが魅力的ですのに、何のために魔法使いの道を選んだのか理解に苦しみます」


 おそらくソルシーにとって宮廷魔法使い時代は消し去りたい黒歴史なんだろうな。

 ボロクソ言い過ぎだよ。まあ、言い分も分かる気はするけど。


「人智を超えた……か」


 そういえばシオンもさらっと魔法ですごいことやっていたような。

 本当に引き金を引いたかのように、全く予兆を見せずに空気弾が飛んでいっていた。


 この世界では魔法の種類、例えば氷柱を飛ばすなどのスキルのようなものは魔術と呼ばれ、多くの魔法使いによって生み出された魔術は属性ごとに分けられ、魔力の構築の仕方など詳しく載せられて本として出されたりする。

 魔術の開発も立派な専攻分野になる。


 もちろん、魔術の開発なんて大半の魔法使いが片手間にやっている事だから、見つけたと思った魔術も既にあるという可能性は大ではあるが、一つでも本当に見つけられたら名を残せる。


 シオンが見せた魔術、あれはおそらく新種だ。見た事がない。

 国家機密と言われたらどうにもできないが、もし仕組みを教えてくれるというのなら、その方面から研究して魔術を発掘できるかもしれない。

 何より私は二属性持ちだ。これほど最適な研究分野はないだろう。


「ソルシー」

「何ですか?」

「私、魔術の研究することにする」

「そーですねー。そしたらヴィリー様の二属性も活かせて良いと思いますよ〜。そもそもずっとやっていたことですしね〜」

「……そう思ってたならアドバイスしてくれて良かったじゃん」

「気づいてなかったんですか? よく空を飛ぶとか言ってやっていたじゃないですか」


 はいはいどーせ私は馬鹿ですよーだ。

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