可哀想な人間
あぁ、だが、両親が嫌いでも
「愛情を受けたくない」と言えば別になるがね。
母も父も、可哀想な人間だと思っているんだ。
何故かって??
母は祖母に似て、″精神的に″参ると胃が痛くなる人間だった。
元から母は弱いのだ。
そんな母が″私を産んでしまった″
母からすればその時点で無理だったのだろう。
そして父は「実の両親に捨てられている」人間だ。
父の母親は耐えられなくなり逃げ、父親は子供を親戚に預けたそうだ。
父の親戚は、少しばかりネジが外れている人間だったらしい。その後の父の暮らしは、とても最悪なものだったと言えるだろう。
だからこそ「愛情が分からない人間」とも言えるのだろうな。
そんな父と母だからこそ、今もこうして関係が保たれているのだろう。
何故そう思ったのかって?
私の仮説だが、父は「愛情に飢えていた」と考えている。
母がとても心配性で、ストレスに弱かったのであれば、尚更だ。依存出来る関係性が築かれやすい2人だったのではないだろうか。
では、2人から″何故私が生まれた″という話になるのだ。
そんな2人であれば共依存で子供なんてうむ必要性などない。
だが、「母親が子供を求めていたとしたら」という話だ。
心配性な母親だが、言ってはなんだが、少しばかり愚かだ。
子供を産んだ後の事なぞ考える脳が無かったからこそ、自分の味方のような存在を作りたかったのだと思う。
この仮説が合っていたとしたら本当に迷惑だがね。
だからこそ私は
「両親が可哀想な人間」だと思ってしまうのだろう。
可哀想なのに嫌いなのはおかしい?
そんな事は無いさ。
私は、そんな可哀想な両親だからこそ、
私を産んだことを一生恨むのだ。
その位、生まれてきたくなかったのだろう。
生まれてきたから「死ぬのに恐怖する」
だから私は
両親が嫌いだ。