決勝戦開始!
到頭決勝戦まできた。
次の相手は、ヒナタ達が次元が違うと言っていた学年最強リオだ。
…うぅ…やっぱり緊張するな…。
それに何と言っても、リオは全ての攻撃に対するダメージがない。
…そんな奴にどう勝てば良いんだよ!?
心の中で悶々としていると、リオがオレに近付いてきた。
何しに来たのだろうと不思議に思っていると、いきなりリオが剣をこちらに投げてきた。
「それ、使って良いよ。レイピア、扱い慣れていないんでしょ?」
「!えっ、まあそうだけど…良いのか?」
そんなの敵に塩を送っているようなものだ。
オレは改めてリオを見つめる。
だがリオは呆気らかんと「別に」と呟いた。
「本気の方が面白そうじゃん?」
不敵に笑うリオに、何故かワクワクしてくる。
そちらがその気なら受けて立とう。
オレは地面に突き刺さった剣を抜いた。
「なら、有り難く使わせて貰うよ」
そして、いよいよ決勝の時が近づいてきた。
ドキドキしながら、リングに上がる。リオも、オレの後に続いて、リングに上がった。
「…それでは、決勝戦…A 組リオ・トゥラスト対A組サキ・フルーテ!…試合、始め!」
ニト先生の合図に、空気全体が一気に引き締まった。
オレは上唇をペロッと舐めると、リオから貰った剣を構えた。
遂に、学年最強が決まる。
読んでくださりありがとうございます!
誠に投稿が遅くなり、すみませんでした!!
少し、私が執筆させて頂いている『月夜の義賊』というもう一つの小説の方に忙しくて、中々こちらに手がつけられませんでした(言い訳です)
これからも、よろしくお願いします!