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とある町で、いつしか君は…
「アウトレット、って、やっぱり、アウトレット!!ってかんじよね!」
「…そのまんまじゃん…。」
「っていうか、あんた、そんな派手なワンピース、ホントに着んの?…。」
「き、着るわよ、着る、着る!着るったら、着る!!」
ほどよい陽射しの中、女性三人組が絶え間なく、地方と呼ばれる、ただぴっろい所にある、それは、それは大きなショッピングゾーンの傍らで話していた。
その近くには、レストラン街もあり、そのフードコートにあるテレビでニュースキャスターが、
「…で、今朝、路上に男性が心配停止の状態で通行人に発見されました。男性は、外傷がヒドク、病院に運ばれましたが、そのまま心配停止… …」
と述べているのには、一切気づかずに、
「そういやさぁ、あんたに寄りよってきた、例の男達は!?」
「もう、聞いてよ…。どいつもこいつも、サイテーなヤツばかりでさぁ!昨日さ、私、もう… …」
「…そう言えてるうちが花よ…。」
「あ、言ったな!」
「…ハハ…」
と、
おしゃべりが一向に留まることのない彼女たちでした。