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たった一つのエピローグ
男が、女の手をひき、語る。
「ほら、向日葵、あれは、…、向日葵!…あれも、…」
「…向日葵。暑いよ…もう中に入りたいよ…。」
「な、何いってんだよ、まだ初夏…ま、まぁ、真夏に、なりかけてるけど!」
男が、そう笑い、女も笑う。
「あれだよ、あれ、俺のバイクは、あれ!」
「…知ってる。」
「本当かな~?」
「本当だよ~♪」
女は笑い、男も笑う。
「…そろそろ、戻ろうか?」
「え?どこに?」
「… …あのさ、俺、強いんだぜ!」
「どのくらい?」
「…と金くらい…。」
女は笑い、男は、生まれて初めて、神様に御祈りをした。




