プロローグ
大きな台形の大陸が一つ。
周りには小さな島が点在していた。
1000年が生まれ、死に、生まれを繰り返す途方もない時の中で
生物は二つの大きな勢力に分かれた。
西部には多量の教徒を率いる≪全知神キスギサウ≫
対する
東部は強力な怪物を従わせる≪全能神スベファ≫
キスギサウは紋章 スベファは魔石 を力として与えた。
紋章は、『魔法』の使用とLEVEL UPを可能にし、
魔石は、[能力]と変化をもたらした。
戦いが始まってすぐの頃、力にモノを言わせたスベファの軍は人間の軍を追い詰め、大陸の大部分を支配する。 人間たちも地形などを生かし必死に対抗したのだが、それが長く続くなど誰一人思わなかった。
ドンドンと近づいてくる前線に人々は諦めしか感じれなかったのだ。
人類の絶滅。≪キスギサウ≫の敗北。 誰もがそう思った。
しかし、ある前線での戦で改変が起こる。
人類は昔から、火や水などを紋章を持つことで得られる『魔法』によって生み出していた。人にとってそれは生活が便利になるもの、という軽いものでしかなかった。
その中でこれに目を付けた、変わり者がいた。
その人間は考えた。火力を上げれば業火で燃やし尽くせるんじゃないか?
水量を増やせば激流で溺れさせられるんじゃないか?
ある前線で使用されることになった。
結果。死者二名と共に怪物を全滅させられた。
人類は希望を見いだす。
『魔法』の研究が進められるほど強い者が生まれ、被害を少なく抑えられる知能を用いた戦いのかいもあり、じわりじわりと領土を広げていき、半分にまで迫った。
その頃から
大量の怪物を倒し続けた者たちは“討伐者”と呼ばれるようになった。
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ある小さな町のはずれに古びた家が一軒あった。
ほとんどが煉瓦と粘土だけで造られていて、表面に軽くツタが生えている。
そんな、家から声が聞こえた、明るく野太い声が聞こえた。
「いやー、マサも大きくなったな!これからは大人の一員として頑張ってくれよ!」
「うん!僕、コールル叔父さんみたいになれるように頑張るよ!」
顔は厳つく、笑っているだけで子供が泣いて逃げていきそうなほど強面しかし、孫である僕にとても優しくしてくれる コールル叔父さん。
筋骨隆々 半袖から見える腕は無駄な脂肪が一切ないように見える。
「それでこそ我が孫だ。よし、少し早いが・・・俺からはこれを送ろう。」
布に包まれた細長い物。開いてみると・・・莢に入った短剣が一振りあった。
「マサ、それは世にも珍しい 成長する剣 だ。近くにある者の魔力を吸収して、それに合うように形が変わっていく。肌身離さず持っておくといいぞ。」
「あ、ありがとう!大切に使うよ!」
鞘に入れ僕はそれを左手で握り占めた。
「ふん、さっきから聞いておれば 頑張るじゃとぉ? ちっさいころからワシとケルツが稽古してたんじゃ!頑張るなんて当たり前じゃ!」
ここで空気も読まず横やりを入れてきたのは ケルツ伯父さん。
コールル叔父さんと反対で全体的に引き絞られており、目つきはとても鋭く、これもまた見られただけで子供が泣いて逃げていきそうなほど怖い。
「ちょっとあなたはこっちにきましょうか・・・」
そんな目つきは頭を掴まれて、連れていかれそうになった瞬間に崩れて、目尻が下がってしまった。
掴んだのはミルさん。僕の伯母でケルツ伯父さんの妻だ。見た目は まさに優しそうなおばさん の一言だろう。
・・・しかし、あの伯父さんを片手で引き摺っていくさまには、恐怖しか感じれない。
手をこちらに伸ばして助けを求めていたが、扉は今に閉められた。
「ああぁ!?」
・・・ミルさんだけ出てきた。
「マサ、十五歳おめでとう、私たちからはこれ。」
紐で口が絞められた袋が渡された。これは?
「これは、 魔法袋 と言って持つ人のMPの大きさによって容量が変わるわ。ちなみに、手を入れて取りたいものを念じれば手の中に現れるわよ。」
紐をほどいて中に手を入れたが・・・底がない、と思って何かに触れるまで入れていくと肩まですっぽりと袋に入ってしまった。たくさん入るようだし、これは便利だろう。
「ありがとうミルさん!大事にするよ!」
僕は早速ともらった短剣をバックに入れた。
15歳の誕生日それは紋章が刻まれる日。
奴隷でも貴族でも平等に訪れる日だ。
もちろん、僕にだって
ただ、現れるまで、もう少し時間があった。
それまで、ご飯を楽しもうか。
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