第98話 右腕で決める
ギーラはアンデルケスに投げナイフをプレゼントして貰ってから右手の上の腕の手の平で投げナイフを1本取り出してグリップの握りを確かめたり投げナイフをクルクル回して空中に投げて感触や重さを感じたりしながら歩いている
「へええ~ 確かにこの投げナイフは今まで少ない数のお店しか見てこなかったけど他の武器屋で見てきた投げナイフとは重さも感じなくて感触もまったく抜群でとても使いやすくて何かフィットするな~」
ギーラが投げナイフを空中に投げて数回転させて落ちてきた投げナイフを掴むと必ずグリップを掴んでいる
「ニャ そうだニャ キラキラ光ってニャ 綺麗だニャ」
シルキャドもギーラのクルクル行為を見ながら言っている
「はい それに刃の部分が光に当たって余計に綺麗さを引き出しキラキラしていますね アンデルケス様が珍しいとお話になってギーラにプレゼントしたので戦闘でも必ず使えると思えますね」
ローズメルファもクルクル空中で色々な回転をして回る投げナイフを見ながら話す
「うん 町の中だから投げナイフを投げたり出来ないけど今のこの空中に投げるだけでも今まで使ってた投げナイフとは感触がまったく違うからね」
「ニャ そうだニャ アンデルケスが投げナイフにニャ 意思があるとかニャ 言っていたけどニャ ギーラ 何か分かるのかニャ?」
「イヤ まだまったく分からないね 使いやすさは抜群だけどその投げナイフに意思があるとか無いとかは今は分からないね」
「まあ 先程アンデルケス様にプレゼントされたばかりですからいきなりは無理でしょうね 徐々に慣れていくのが言いと思いますわ」
「ニャ まあそうだニャ 使っているとにゃ 投げナイフとニャ 仲良くなるかもニャ まあギーラはニャ 友達が私達以外にニャ 誰もいないからニャ 少しでも仲良くしてニャ 友達を増やすんだニャ~ 投げナイフだけどニャ」
「・・・・・・・・・・」
ギーラはシルキャドの1日何回かは神の命令でギーラを弄る事を決められているのかと思うほどの自然と口から滑らかに出てくる天然な毒舌に絶句をして言葉が出なくなり空中に投げて感触を覚えていた投げナイフを落としそうになったが投げナイフは自然にギーラの手の平に収まる
「・・・・・は、は、はい 頑張って仲良くなります・・・・・」
ギーラはシルキャドを見ながら「絶対に尻尾を掴んでリベンジしますけどね」と心に強く思い込んで答える トラとオトギは黙ってギーラが投げる投げナイフの空中の軌道を見ていた
「んっ? あそこの奴ら何をしているんだ?」
「あの4本腕の人間が何も持っていない右手を動かして何をしている?」
「それに他の仲間達も右手とその上の空間を交互に見て何が面白いんだ?」
ギーラ達が町の広い道の真ん中をギーラが投げナイフを空中に投げて感触を確かめている行為はギーラの仲間以外の人々には投げナイフは透明でまったく見えていないので ギーラが右手を少し上下に動かして空中に視線を動かす相棒達を町を通行する人達や店番をしている従業員の数名が不思議そうに言っている
「あっ そうだった忘れてた この投げナイフは俺達以外は見えないみたいだから町の人達は道の真ん中で何も無い空間と俺の右手を交互に5人一緒に見て歩いていたら気持ち悪いしアブナイ集団に見えるよね・・・・・」
ギーラは町の人の声が聞こえて来てハッと気付いて投げナイフを空中に投げるクルクル行為を自然な動きで止める
「あらあら そうでしたわね 確かに私でも変な目で見てしまいますわね うふふ」
ローズメルファも声に気付いて笑ってから同意する
「ニャ 気にするニャ ギーラ みんな知っているからニャ ギーラがニャ 気持ち悪くてニャ アブナイ人間はニャ 特に気持ち悪い事はニャ ニャハハハハハ」
シルキャドは神の命令でギーラを弄れた事を喜んでいるみたいに両腕を腰に当てて大爆笑しながら天然な毒舌を連発する
「・・・・・・・・・・」
ギーラは「ハイこれで尻尾掴みが増えましたよ おめでとうシルキャドさん」と思い死んだ目でシルキャドを無言で見ている シルキャドは死んだ目には気付かずに顔を空中に向けて笑いすぎて猫目から少し涙を流しながら楽しそうに大爆笑している
「「「ナゼ ヤメル ギーラ キラキラ マダミル」」」
トラとオトギは町の人の声などまったく聞いておらずギーラが投げナイフを空中に投げる行為に夢中になっていて不思議そうな顔でハモリながら聞いてくる
「・・・・・うん また今度見せてあげるね・・・・・今はもうお終い」
ギーラはシルキャドの大爆笑に少しガラスのハートが傷ついてトラとオトギに説明不足の説明を言う
「「「ソウカ ワカッタ ナラショウガナイ マタコンドスル ギーラ」」」
トラとオトギはギーラの今の説明で何がどう分かったかは不思議で謎だが元気良くハモリ素直に頷いて納得している
「う、う、うん 何かゴメンね トラ オトギ・・・・・」
ギーラはトラとオトギの素直さに何故か謝る
「「「キニスルナ ギーラ キニスルナ」」」
ここでもトラとオトギは元気にハモって答える それからギーラはシルキャドの天然の毒舌に傷ついてトラとオトギの素直の優しい言葉に癒されながら目的地だったギルドに歩いて行く ローズメルファはニコニコ笑顔で後から付いて来る
「何か良い依頼はあるかな~」
ギーラ達はギルドの扉を開けて依頼に壁に立ち依頼を見ながら話す
「ニャ そしたらニャ ギーラ 後は頼むニャ トラ オトギ ローズメルファ テーブルに行くニャ?」
シルキャドはギーラが依頼の壁に立ち依頼を見だすと文字が読めないので3人の相棒を誘う
「私は文字が読めるのでギーラと一緒に探しますわ」
「ウン トラ ギーラ ハナレナイ シルキャド オトギ テーブル イク」
トラとローズメルファがシルキャドを見て話す
「ニャ そうなのかニャ それなら仕方無いニャ オトギ テーブルで待ってるニャ」
シルキャドはオトギの筋肉ムキムキの手の平を握り仲良くギルドの中の空いているテーブルに歩いて行く それを目で確認したギーラとトラとローズメルファは依頼の壁の依頼を見直す
「それじゃあ探しますか どれどれモンスター討伐が3件で調査が2件で・・・・・後はあまりパッとしないね」
ギーラは全体の依頼の内容を見て気になる内容の紙を手に取り言う
「そうですわね 討伐が火のダンジョンの小型竜と山の中腹にある滅ぼされた村の巨大モンスターと集団蟻の壊滅で調査が誰も戻ってこない屋敷と確認が完全に取れていない村の所在ですわね」
ローズメルファはギーラが手に取った5枚の依頼を横から覗き込んで話す
「う~ん どれも難しそうで面倒臭そうやね」
「えええ ギーラ達のランクはCでしたよね それぐらいになればこれぐらいが普通でしょうね」
「まあね ローズメルファさんの言う通りですよね よし ローズメルファはどれが良いと思う?」
ギーラは「よし」と手の平を軽く叩いてパンッと鳴らしてから何の「よし」か良く分からないがローズメルファに5枚の依頼の紙を渡して丸投げする
「ふふふ 私にお任せ頂いても宜しいのですか? 何だか嬉しくて燃えて来ますわね うふふ」
「うん やっぱり 俺がリーダーやから俺が決めるね・・・・・ だ、だ、だから5枚の依頼の紙を返して お、お、俺に決めさせて下さい・・・・・」
ギーラは嫌な予感が一瞬で頭の中を駆け巡り慌てて4本の腕をローズメルファに差し出して5枚の依頼の紙を返してとお願いする
「あらあら それは残念ですわね 分かりました」
ローズメルファは素直にいつもと変わらないニコニコ笑顔でギーラに5枚の依頼の紙を手渡しで返す
「よし それじゃあ どれにするかな・・・・・まずダンジョンはしばらくお休みなんで小型竜の討伐は却下 山の中腹の巨大なモンスターも情報が少ないので却下 蟻の集団も何か気分が悪くなりそうなので却下 それで残ったのが調査の屋敷と村の所在やね 報酬もランクポイントも殆んど同じで移動距離も殆んど同じか~ うんっ こうなったら必殺のアレを使うしかないな」
ギーラはそう言うと2枚の依頼の紙を裏返して石造りの地面の床に置いて2枚の紙を2本の腕を使っシャッフルさせて依頼の内容が分からない様にしてから目を瞑ってから
「必殺~~~ 決めるのは俺の右腕~~~」
と少し大きな声を上げて右腕の1本の手の平を広げて適当に地面の床に振り落とす そして手の平の感触の紙を拾い上げて目を開けてから裏返して依頼の内容を確認する
「はい トラ ローズメルファ お待たせしたね ドキドキしたやろ?」
ギーラは顔を少し赤くしてテンション高めに目をキラキラさせて聞いてくる
「・・・・・・・・・・は、は、はい」
「・・・・・・・・・・ウ、ウ、ウン」
トラとローズメルファはドキドキも無の感情で何も感じなかったがギーラの謎のテンションの高さと目のキラキラの勢いに押されて小さな声で答えていた
「やっぱりな この必殺技は滅多に見れないからな良い物見れて良かったな この幸せ者が~ それでは次の依頼を発表します ジャン 誰も戻って来ない屋敷に決定しました~」
ギーラはまだ何が楽しいのか分からなくテンション高めで「ジャン」の言葉と同時に 誰も戻って来ない屋敷 の依頼の紙を裏返してトラとローズメルファに見せながら笑顔で言う
「・・・・・・・・・・ あらあら そうなのですね 良かったですわね・・・・・」
「・・・・・・・・・・ ウン ソウカ ナラソレデキマリダ・・・・・」
トラとローズメルファは特に何も言えずに頷きながらギーラの笑顔を見ながら答える それから誰も戻って来ない屋敷の依頼を良く読み返しているとギーラのテンションも落ち着いてからカウンターに座る受付嬢の所に歩いて行く途中に
「あっ そういえば あのままローズメルファに依頼を決めてもらってたらどうなってたの?」
ギーラはローズメルファに依頼を頼んで嫌な予感がして諦めてもらった事を思い出し聞いてみる
「あ~あ それはもちろん5件の依頼をすべて受けるつもりだったですわ 何かワクワクな事が起こりそうですからね」
ローズメルファはニコニコ笑顔で話す ギーラは「5件の依頼をまとめて受けるとか正気ですかな 俺が決めて正解」と思い少し引きつった笑顔を返して歩いて行く トラはギーラの横を歩きながら「ウン ギーラ タノシソウダッタ ローズメルファ タクサンノイライ ウケル サスガ」と何となく思いながら進んで行く




