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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第9話 初めての討伐

トラの股間を顎が外れ指差し続けている受付嬢をしばらく見ているとギーラの視線に気付き ハッと我に返り顎をはめて少しニヤニヤ笑いをして深呼吸を3回してからコホンと咳払いをして営業スマイルで


「え~と ご用件は何でしたでございますかでしたか?」


まだ少し動揺を引きずりつつ


「あ、はい 冒険者登録と出来れば相棒の股間だけでも隠せる物があれば助かります」


トラは真っ裸でギーラの横で仁王立ちで腕を組んで 羞恥って言葉は我輩の辞書には無い 態度で受付嬢を見ている


「あ、あああ~ あわあわ~ あわあわあわあわわわ~」


受付嬢はまたトラの股間を見てしまい あ わ のコラボレーションを喉から声を出し


「は、は、はい、しばらくお待ちくにゃさい」


動揺が完全復活で椅子をはじき飛ばす勢いでカウンターの奥に行き 棚と俺の横に立つトラの股間をゴソゴソチラチラ見ながら一枚の大きな布を持ってきた


「宜しければこの布でもお使い下さい もう使わなくなったのでお譲りします」


俺の横の仁王立ちのトラの股間をチラチラ見ながら布を手渡し


「すいません、ありがとうございます使わせてもらいます」


と言いながら受け取りトラの腰に巻き風呂上りファッション完成、受付嬢の口から「チッ」と聞こえてきたがそこはスルーしながらトラと二人で受付嬢にお礼を言い終わってから


「冒険者登録は出来ますか?」


と話を再開する


「はい 大丈夫です ではこちらの紙に 名前 職業 種族をお書き下さい」


受付嬢が冷静を取り戻し 記入用紙とペンを目の前に置く


「はい」


と答えギーラの欄に ギーラ 冒険者 人間 と書く トラの欄に トラ 冒険者 魔族 と書き受付嬢に手渡す


「はい ではお二人でパーティー登録はされますか?」


「では 登録お願いします」


「かしこまりました では少しお待ちください」


と記入用紙とペンを受け取りトラショックを無かったかの様に優雅なしぐさで受付嬢がカウンターの奥に行きしばらくしてから戻ってきた


「ではこちらがギーラさんとトラさんのギルドカードになります」


「ありがとうございます」


と答え名刺サイズのしっかりした紙で出来たカードを受け取り受付嬢の話を聞く


「申し訳ないのですがどんな方も最初はGランクからになります」


トラのオーラや体格を見ながら申し訳なさそうに言う、ギーラはスルーされて


「大丈夫ですよ ゆっくりやって行きます」


「では これでギルドの一員です くれぐれも無理はなさらず頑張って下さいね」


受付嬢は最後決まり文句を言いながら話すと 細かな説明に入りだした


簡単に言うと(基本自由 犯罪ダメ ランクで色々変わる ギルドで色々出来る まあ頑張れ)そんな内容を聞き最後に布とギルドカードの礼を言い依頼書の前に立つ


「よし、金も稼いでランクも上げましょか」


「ウン、カセグ、アゲル」


そう言いながら依頼書を見る トラは文字が読めないのでまわりをキョロキョロしながら俺の横に立つ


「う~ん討伐討伐っと、おおお~結構いい依頼あるな~コボルトとウルフとゴブリンか~、トラどれにする?」


「ウン、ギーラ、キメル、ケド、ゴブリン、イヤ」


ですよね~じゃコボルト一回済ましたしウルフでもやりましょかと簡単に決める


「ウルフに決定~ おめでとう~ じゃ暗くなる前にチャッチャッと行きますか?」


「ウン、ウルフ、ヨワイ、スグオワル、チャッチャッ」


そう言いながら依頼書を受付嬢に渡す、討伐目標のウルフの生息場所、買取部分の紙、行動パターンなどの話しを聞き それに所持金が少ない事も話し 簡易マップ 有料レンタル袋 有料の最低限必要アイテム ウルフが食べると痺れる餌などの 借りれるアイテムを借りれるだけ借りて成功報酬払いを契約してギルドの扉から出て行く、扉から出ると借りたアイテムをトラに渡すと満面の笑みで嬉しそうに背負いながら歩き出す


ウルフの討伐場所は初めて町に入って来た門が南門らしく真逆の北門から移動した方が近いためそこに二人で向かう 門をくぐり道沿いの右側の小さな森の中が討伐場所で そこのウルフが森の近くの村の田畑や人を襲うため この依頼がギルドに回ってきたらしい


「討伐場所は以外と近いから明るいうちには町に帰ってこれそうやね」


「ウン チカク ウルフ コロス」


「うん 遠慮無しで殺しまくろう」


「ウン、コロス コロス コロス」


「けどなるべく綺麗に殺してね ウルフの皮はギルドで買い取ってくれるんで 狙うなら頭を一撃で 弱点でもあるし他の部分が多く残るしね まあこの痺れる餌は効くらしいから楽しみ楽しみ」


「ウン、ワカッタ アタマ ネラッテ コロス」


トラは右手に持った 今はかなり小さく見える鉄の棒を上下に振りながら頷きながら答える


しばらく歩いて森に入り進みマップを見て発見地点マークの少し拓けた広場にウルフが痺れる餌を置きトラの臭いセンサーで確認して風向きに注意して身を潜める、しばらく無言で待つと3匹のウルフが現れる2匹は約全長1メートル程で灰色で、残りの1匹は全長1・5メートルは越えており全体的に銀色で 2匹の灰色ウルフを従えている 3匹のウルフは餌に少し警戒しているが周囲を見渡し安全を確認すると 匂いを嗅ぎながら餌に近寄り銀色ウルフがまず食べ始めそれから2匹の灰色ウルフが食べ始める、数分待つと痺れる餌が効いてきたのか動きが若干怠慢になる、その瞬間ギーラとトラはアイコンタクトで動き出す


ギーラは準備完了のロックオン済み<百発百中>で両腕に持つ投げナイフを振り下ろし、灰色ウルフ2匹の額の中央に無音で突き刺し静かに絶命させる


トラは痺れていても灰色ウルフ2匹の異変に直感で気付き慌てて振り返り逃げようとする銀色ウルフの目の前に突然現れ丸太のような右腕に持つ鉄の棒を銀色ウルフの顔面に叩きつける、その瞬間頭部と胴体が引き千切れ赤い血を撒き散らしながら数メートル頭部が吹っ飛び終了


その後も血の臭いを嗅ぎつけ襲い掛かる6匹の灰色ウルフを ギーラが<百発百中>で遠距離から投げナイフで淡々と額の中央に突き刺し、トラはギーラの射程が届く距離で仁王立ちの姿で8匹の灰色ウルフに体中の 足首 腰 首など噛まれているが、ウルフの牙がまったく肌に刺さらず甘噛みされているだけの状態で傷一つ無く、その甘噛みしているウルフの首筋を1匹づつ左手でガシッと掴み胸の前に持っていき「コロス」と呟くと右手に持つ鉄の棒を灰色ウルフの頭部に突き刺し一撃で絶命させて行く、8匹目の頭部を突き刺し終え鉄の棒を引き抜きながら周囲を見渡すと残りの数匹の灰色ウルフが尻尾を丸め逃げて行く


「よし 討伐成功トラご苦労さん」


「ウン コロス タノシイ キモチイイ」


「うんうん 良かったよ 体大丈夫?」


「ウン、ヘイキ ダイジョウブ」


「凄い体やね 傷一つ無いし チョット引くわ ははは」


「ウン、ウルフ ヨワイ ゼンゼン イタクナイ」


「そう それなら安心 完璧完璧 じゃ皮とか剥いで売れるもの頂いて町に戻ろう」


「ウン、トラ ウルフ ニク クウ」


「あ~あ そうなのね 急いで皮剥ぐから待ってて その間周囲一応警戒してね」


「ウン、トラ マツ エライ トラ エッヘン」


「ははは そう偉い偉い けど警戒お願いね」


「トラ ガマン クウ ガマン」


「はははは よろしく~・・・・・」


ギーラはウルフの皮や売れる部分をギルドで貰った買取部分の紙を見ながら手探りで行いながら、トラは餌を目の前にするとその事で頭が一杯を心に刻みながら風呂上りファッションの仁王立ちで腕を組み俺の横に立ち周囲の警戒など形だけで肉を嬉しそうにチラチラ見る筋肉ムキムキゴブリンの為に急いで作業をするのであった


それから作業が終わり筋肉ムキムキゴブリンの一心不乱の食事をドン引きで見守りながら投げナイフの回収や素材を袋に入れトラが食べ残したウルフの死体を集めて燃やし、7匹目のウルフを骨まで食べ終え「フウー ハライッパイ ハライッパイ」とお腹をポンポン叩きながら笑顔になるトラを見届けてから町まで並んで帰る


町までは何事も無く戻り門をくぐりギルドに向かう、ギルドの扉を開けてさっきの受付嬢の前に立ち回収した素材とレンタルした道具を渡ししばらく待つ この時間帯は先程より冒険者が多く賑わっておりザワザワしている


「おまたせしました」


受付嬢が戻って来て話かけてくる


「いえいえ 大丈夫です」


「はい それでは報酬の報告を致します ウルフ16匹 レアシルバーウルフ1匹 皮の状態良好 素材良好です 特にレアシルバーウルフは貴重で痺れる餌もあまり効かず 年に1・2回発見されれば良いとされる個体なんですよ 知能も高く攻撃力もあるのでかなりの冒険者さんが手こずりますね その分報酬も良いですけどね それではレンタル分を引きましてこちらになりますね」


ドンと小さな布袋を目の前に置いて渡される


「あっ、どうもそれはラッキーでしたね それじゃあまたお願いしますね 失礼します」


布袋を受け取りあっさり返事して軽く会釈してギルドを出る


「おおお~ よく分からんけど一杯貰えたな、ハハハ」


「ウン タクサン アル」


「この量がどれくらいの通貨としての価値があるかまったく分からんけど何となく暮らせそう、ガハハハハハハハハ」


ここでいきなり腰に手を当てて顔を上に向けて高笑いを始めるチョット危ない軽装の男


「ウン、トラモ ワカラナイ ガハハハハハハハハ」


当然チョット危ない男の横で筋肉ムキムキ風呂上りファション男も真似をして同じ姿勢で笑う、二人の男が最後に「ハ~ア 笑った笑った ワラッタワラッタ」とハモるまで数十秒笑い続ける


「これだけあればトラの武器も買えて風呂上りファッション卒業やね」


「ウン ブキホシイ ケド フク アマリイラナイ」


「え?何で 服いらないの」


「ウン トラ カラダカタイ ハヤク ウゴクスキ」


「そっか 分かった 防具は動き重視で選ぶね」


「ウン トラ ハヤクウゴク」


「OK とりあえず宿屋探してゆっくりしよか」


「ウン トラ ネムイ」


「ははは そう言えばウルフの肉7匹食べたもんな」


「ウン ヤドヤ イク」


2人は初討伐をサラッと終わらせて宿屋を探しにカレダーの町に溶け込むのであった
























 


   











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