第81話 ダンジョン 12
爆発が起きて煙が充満している それも少しずつ煙が薄れてきて煙の中からローズメルファの人影がギーラ達にも確認できる
「あらあら 思ってた以上に威力が凄かったですわね」
ローズメルファがギーラ達を見ながら顔の右半分と両腕の肘から下が無い状態で笑顔で話し掛ける
「ローズメルファ・・・・・ 顔の半分と両腕さっきの爆発で消えて無くなってますけど・・・・・」
「ニャ ローズメルファ 気付いて無いのかニャ 顔半分とニャ 肘から下がニャ サヨナラしてるけどニャ 痛みは大丈夫なのかニャ・・・・・?」
ギーラとシルキャドは部屋に充満している煙がかなり薄くなりローズメルファの顔と両腕を交互に見ながら心配して聞いている トラとオトギも黙って見ている
「はい 全然大丈夫ですわ 心配かけて申し訳御座いませんわ 皆様は私のこんな姿は始めて見られますからね安心して下さい痛くも痒くも無いです それに出血や傷口とかは私にはありませんからね 大丈夫ですわ」
ローズメルファは顔と半分と両腕の肘から下は無くなっているが普段通りに話をする
「そうなのね・・・・・そんなに体が破壊されてるのにダメージ0なんですね・・・・・ それでその体は元に戻るのかな?」
ギーラは聞いている トラ シルキャド オトギも興味津々で聞きたくて無言で首を縦にカクカク振っている
「えええ こんな傷はすぐに元に戻りますわ ではお見せしますね」
ローズメルファはそう言うと目を一瞬瞑る すると<呼び寄せ>の時と同じようにローズメルファの周囲の地面がドス黒く変色しだしてそれに合わせて腐り始める そこに一瞬で人型の黒い霧みたいで蜃気楼みたいにユラユラ揺れている男らしき影がローズメルファの横に頭を下げて方膝を付いて従っていた
「お久しぶりですわ 200年ぶりぐらいですかね それでは治して頂けます?」
ローズメルファは影の男に視線を向けながらお願いする
「はっ お久しぶりで御座いますローズメルファ様 畏まりましたそれでは早速元に戻させて頂きます」
影の男は頭を下げて方膝を付いた状態でギーラ達には低い聞き取りづらい声で頭をさらに下げて返事をしてから黙って立ち上がるとローズメルファに「失礼致します」とさらに声を掛けてから正面に立ち 破壊している顔の右半分と両腕の肘から下のあったであろう箇所の周囲を黒い霧みたいな両手を手の平を広げて素早く挟む様になぞりながら動かすと動かした後には 元のローズメルファの綺麗で美しくて白い肌や赤色の髪や黒目の無い右目が破壊などされていないように復元されていく それを完了させてローズメルファが元の美しい姿に戻ると 影の男は黙ってローズメルファの横に出現してきた時みたいに頭を下げて方膝を付いて待機する
「はい ご苦労様でした 流石ですわいつも完璧ですね それではまたお願いすると思いますが その時も宜しくお願いしますわ」
ローズメルファは復元した自分の両腕を回したり手の平を握ったり開いたり両目を開けたり瞑ったりして感触を確かめて満足して笑顔で影の男に話す
「はっ 勿体無いお言葉 私などいつでもお呼び下さいませ、ローズメルファ様」
影の男は方膝を付いた状態で頭を上げずに返事をしてからフッと消える するとそれと同時に地面のドス黒い状態と腐っていた場所も消えて元の地面に戻る
「お待たせしました皆様これで元に戻りました やはり両目で見るのが良いですよね うふふ」
ローズメルファはギーラ達を見ながら話す
「・・・・・お、お、おう あれだけボロボロなのに治るのが早いね~」
ギーラは先程の行為を頭真っ白でお口ポカーンで見ていてローズメルファに話しかけられて何とか返事をする
「・・・・・ニャ ニャニャニャ さっきのニャ ユラユラ男は何なんだニャ?」
シルキャドもお口ポカーンから正気に戻り聞いている トラとオトギはまだお口ポカーン継続中
「うふふ 先程の影は私のう~ん何と言いましょうか あっ お医者様ですわ 我々の種族専属のお医者様と説明させて頂ければ分かりやすいとは思えますがどうでしょうか?」
「・・・・・うん そう言うならそうなんでしょうね 俺からは何も言えん・・・・・」
「・・・・・ニャ お医者様ニャ 私達もニャ ローズメルファみたいにニャ 治せるのかニャ?」
ギーラは想像以上の出来事に考える事を諦めて放棄して頷いて答える シルキャドは聞いている
「あらあら そんな事をしたらシルキャド 猫族を止め無くてはなりませんよ うふふ」
「ニャ どう言う事かニャ?」
「そうですわね 先程の治療をされるなら私と同じ種族にならなければいけませんからね 同じ種族じゃ無ければ影に触れば即死をしてしまいますわ ですからあまりオススメは出来ませんね それに私と同じ種族になるには限りなく100%に近く失敗して失敗すれば体も魂もこの世から消滅しますから治療は残念ですが受けられませんわ」
「ニャ そうなのかニャ 私はニャ 猫族が大好きだからニャ 残念だけどニャ さっきの治療は諦めるニャ」
「はい そうして下さいね 私も皆様がいなくなるのは悲しいですから」
シルキャドとローズメルファの話し合いをギーラは聞いていた トラとオトギはお口ポカーンから復活していてローズメルファを凝視している
「ウン ローズメルファ スゴイ」
「ハイ オトギ シンジラレナイ」
「ウン カラダボロボロ スグナオル」
「ハイ クロイヤツ デテスグキエタ」
「ウン トラ モットガンバル」
「ハイ オトギモ ツヨクナリタイ」
「ウン ソウダナ トラモガンバル」
「ハイ ガンバル ガンバル」
トラとオトギはローズメルファの実力を目の当たりにして仲良しゴブリン兄妹はギーラの横で話し合っていた
「所でローズメルファ 紙の裏面には何か書いてあったの?」
ギーラはローズメルファに聞いてみる
「はい 宝物の場所が書いてありましたわ」
「そうなんやね それはどこかな?」
「はい この粉々になった台の下に隠されてるみたいですわ」
ローズメルファはそう言うとその場で屈みだして爆発でバラバラになった台の石の欠片を手にとって部屋の隅に投げて地面が見えるように綺麗にしていく それを見たギーラ トラ シルキャド オトギもバラバラになった場所に近づいて屈みこんで地面を綺麗にしていく その行為をしばらく続けていると地面の石が無くなり綺麗になり鉄製の取っ手が現れる
「はい この取っ手がそうですね」
「そうやね じゃトラ取っ手引っ張ってくれる?」
ギーラはトラにお願いをする
「ウン ワカッタ ギーラ」
トラは頷いて鉄製の取っ手を両手で掴むと力を両腕に込めて引っ張り上げる すると地面が割れて中に丸い形の豪華な箱が綺麗に収まっていた それをトラが引っ張り上げてギーラの目の前の地面に置く
「ニャ お宝だニャ この中にニャ お宝ザックザックだニャ~ 楽しみだニャ トラ オトギ」
シルキャドはテンションが上がりながらトラとオトギに聞いている
「ウン ウレシイ ナマニク ナラ ウレシイ」
「ハイ オトギ ナマニク オモウ ナマニク クウ」
トラとオトギの発言にギーラ シルキャド ローズメルファは「なんで生肉やねん」と心の中で突っ込んでからギーラは丸い形の豪華の箱の蓋を開けてギーラ達は中身を見る 箱の中は大量のお金が入っていてその上に透明の液体が入ったビンが一つ置いてある
「おおお これは大量なお金やな~ ラッキーラッキー けどこの透明の液体が入ったビンは何かな?」
ギーラが大量なお金に手の平を突っ込んで手の平に乗せて上にお金をばら撒きながら嬉しそうに喜んでいる
「ニャ 大量ニャ 大量だニャ これで私のベットはニャ 当分の間ニャ 安泰だニャ~」
シルキャドも猫目を嬉しそうにお金マークにしながら喜んでいる
「ウン ナマニク チガウ デモ コレデ ナマニク カエル」
トラもは立ち上がり箱のお金を見ながら喜んでいる
「ハイ ナマニク ガマン マチデ ナマニク クウ」
オトギも仁王立ちで腕を組んで口から涎を垂らして言っている
「あらあら これは大量のお金ですわ 皆様良かったですね それにしてもこの透明な液体のビンは何でしょうね?」
トラ シルキャド オトギは透明な液体のビンの事は完全にスルーをしてお金の事だけに喜んでいる ギーラとローズメルファは透明な液体のビンを2人で見ながら考える
「う~ん ローズメルファこの透明な液体のビン何か分かるかな?」
ギーラは手にとって見てからローズメルファにビンを渡しながら聞いてみる
「そうですわね 今の状態では分かりませんね しかしこのビンは丈夫に出来ており余程の事が無い限り割れたりはしないと思うのでしばらくは保管できると思います それに大きな町には鑑定屋がありますのでそこで見てもらうのも良いかと思いますわ」
ローズメルファはビンを軽く横に振ったりビンを指で押して硬度を確かめたりしながら話す
「じゃあ そうしよう これでギルドの依頼のダンジョン攻略も終わった事なんで俺達の目的は終了で~すこの部屋の頂ける物はすべて頂いてからスグラアゼースの町に戻ろうかな」
ギーラがそう言うと相棒達は笑顔で頷いて部屋の中を改めて頂けるアイテムの物色を始める




