第79話 ダンジョン 10
「俺どのくらい気絶してた? 教えてくれる? けど いきなりで本当にゴメンやったね もう体調も完全に治って痛みもまったく無くなったから安心してね」
ギーラは気絶から目を覚まし笑顔で話しながら4本腕でパンツ1枚の裸の体を擦って聞いている
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
トラ シルキャド オトギ ローズメルファは全員お口をポカーンと空けてギーラを見ている
「んっ? みんなどうした? 俺は元気モリモリ回復したよ~」
ギーラは立ち上がり元気をアピールするつもりで両腕4本を頭の上に上げて力こぶを作っている
「・・・・・ギーラ おはようございます・・・・・お元気そうで何よりです・・・・・レベルアップをしたみたいですね それであの~気付いて無いみたいなので報告しますがギーラ・・・・・腕が増えてますわ・・・・・」
ローズメルファは相棒達の口ポカーンからいち早く回復してギーラに説明をする 他の3人の相棒達はまだお口ポカーンで4つの力こぶと4本の腕を見ている
「えっ? 俺レベルアップできたんやな~ 嬉しいな異世界来て始めてのレベルアップか~ どんな能力がアップしたか楽しみやね もしかして俺最強になっちゃっいました な~んてね まあ1回のレベルアップじゃ無理でしょうね ハハハハハ」
ギーラはまだ4本腕で力こぶアピールをしながらローズメルファの言葉を全部受け入れないで笑顔で笑いながら喜んで答えている
「えええ そうですわね 最強になったかは分かりませんが・・・・・ギーラの腕が増えているのは私達は確実に分かりますよ・・・・・」
ローズメルファは優しく同じ事を説明する 3人の相棒達はまだお口ポカーン状態で見ている
「んっ? 俺の腕が増えている・・・・・またまた~ 俺人間なんでね そんな人間辞めたみたいに腕が増えるわけないでしょ ローズメルファも見た目と違ってもしかして不思議ちゃん 意外な一面あるんやな~そんな事は無いのにな~ ハハハハハ」
ギーラはまた笑い力こぶを作っていた腕を目の前に持ってきて自分に4本の腕がある事を確認する
「・・・・・・・・・・」
ギーラはしばらく目の前の自分の4本の腕を魂が抜けた目で見つめる
「・・・・・・・・・・」
ギーラは目の前の4本の自分の腕を無言で回してみたり手の平を握ったり開いたりする静かな音の無いの時間が過ぎる それからギーラは自分の体を見て新しく生まれている2本の腕を無言で気絶する前から普通に使っていた両腕で触る 新しく生まれている腕は前からある両腕の下の脇腹から生まれていて痛みも血の後や傷口も無く自然にそこに生まれていた
「・・・・・・・・・・ハハハハハ 何ですかこれは・・・・・本当に腕が増えてて4本ですやんか 今までローズメルファに言われるまで全然まったく違和感が無かった・・・・・俺の思い通りに動かせるし普通に使えてるし痛みも全然無いしどうしたんやろ・・・・・俺・・・・・人間・・・・・終了したのかな?」
ギーラは4本になった腕が2本の時と同じで自分の意思通りに動かせるのを無言で確認してから嬉しさや喜びより先に恐怖や不安や悲しみが襲ってきて新しい2本の腕を無意識に触り動かしながらガクッと首を下ろして地面を見ながら誰にでは無く聞いていた
「・・・・・ギーラ 悲しまないで下さい レベルアップには色々ありましてね・・・・・ギーラの今回のレベルアップがたまたま腕が2本増えて合計で4本になるレベルアップだったのでしょうね それに違和感も無く使えるということはレベルアップが大成功で喜んでも良いと思いますわ」
ローズメルファは何とかフォローしようとギーラに話し掛ける
「・・・・・・・・・・」
ギーラは無言で地面を見ながら新しく生えた腕を触っている
「・・・・・ニャ ギーラ 凄くニャ カッコイイニャ 腕が4本とかニャ 羨ましいニャ」
シルキャドはお口ポカーン状態から回復して素直に思い猫目を輝かせて満面の笑みでギーラに言っている
「えっ?・・・・・」
ギーラは腕を新しく生えてきた腕を触るのを止めて少しシルキャドの言葉に反応する
「ウン ギーラ カッコイイ トラ ウデヨンホン スバラシイ」
トラもお口ポカーンが終わりギーラを真っ直ぐ見つめながら素直に言っている
「えっ?本当に・・・・・」
ギーラは顔をハッと上げてトラの顔を見る
「ハイ ギーラ ウデヨンホン スゴイ ソレニ ウデゼンブ フトクナッテル カッコイイ」
オトギもお口ポカーンが終わっていてトラと同じでギーラを真っ直ぐに見ながら言う
「そうか・・・・・腕4本はカッコイイんやね」
ギーラは笑顔になってオトギを見る
「「「ギーラ 腕4本は カッコイイ」」」
ここでこのタイミングで相棒達は綺麗に同じタイミングでハモリ笑顔で言う こうなると基本アホが主成分なギーラはもの凄い笑顔でトラ シルキャド オトギ ローズメルファを見て太くなった4本の腕を空高々に掲げて「俺 カッコイイ」と声を出しながら部屋の中をパンツ1枚で走り出す それを見たトラ シルキャド オトギもギーラの後を追い両腕を上げて喜んでいる ローズメルファは笑顔で4人をその場で眺めている
「ふふふふふ トラ シルキャド オトギ 俺の腕4本はカッコイイか?」
部屋を走り回っていた4人はローズメルファの所に戻り集合する
「「「ギーラ 腕4本は カッコイイ」」」
トラ シルキャド オトギはまた綺麗にハモリを繰り返してギーラを大いに喜ばせる ローズメルファは笑顔で笑っている その「ギーラ 腕4本は カッコイイ」のギーラを元気付ける時間が終わりギーラが「俺 人間 終了」と落ち込んでいたのを綺麗サッパリ忘れて前向きになるとギーラはハッと閃いた
「みんな俺と握手しよう」
ギーラは思いついた事をすぐに行動して自分の4本の腕をトラ シルキャド オトギ ローズメルファに1本づつ腕を差し出して相棒達がギーラの出した腕に合わせて腕を出してギーラ対4人の相棒達のチョット変な握手をしてその時間が終わる
「ニャ いったいニャ 握手とかニャ 何がしたいのかニャ?」
シルキャドが握手を離してから不思議そうな顔で聞いてくる
「特に意味は無いけどね 何となくかな けどこれからやることはみんな分かってるよね 私事やけど嬉しい事があれば何をするのでしたかな」
ギーラは右腕の2本の人差し指を突き出してそれぞれトラとオトギに指差す
「「「ウン ウレシイトキ ハクシュスル」」」
トラとオトギは当てられるのを予測していたぐらいの素早い正解をハモリながら答える
「うんうん トラとオトギは素晴らしいね それでは皆様お手を拝借しますね は~い拍手始め」
ギーラは4本腕で拍手をパチパチ始めるとトラとオトギが褒められて嬉しくて笑顔ですぐにパチパチ続く それからシルキャドとローズメルファが後にパチパチ続く 5人で円になるようにパチパチする謎の時間が終わる
「はい みんなお疲れ様でした」
ギーラは拍手を止めて相棒達に言う それから今までパンツ1枚で行動していたので少し恥ずかしくなったが顔にはまったく表情を出さずに着ていた服にナイフで穴を空けて新しい2本の腕を通せるように調整してから上服とズボンを装備する
「じゃあ 少し俺のレベルアップの時間で遅くなったけどダンジョン攻略の為に先に進もうかな」
ギーラが相棒達に言う
「そうですわね 休憩は出来ましたからね そろそろ行きましょうか」
ローズメルファはいつもの笑顔で了承する
「ニャ 良い考えだニャ ギーラ レベルアップでニャ 頭も賢くなったかもニャ」
シルキャドは少し天然を滲み出しているが笑顔で頷いている
「ウン ギーラ キメル」
「ハイ オニイチャントオナジ」
トラとオトギのいつもの答えを元気良く言ってから頷いている それをギーラは確認して太くなった4本の腕を肩を回したりストレッチをしながらダンジョンの奥に相棒達と歩いて進んで行く




