第74話 ダンジョン 5
「ニャハハハハハハハハハハハハ」
シルキャドの天然高笑いがたいまつの明かりだけの真っ暗な静粛なダンジョンに響き渡る時間が続いている
「あの~シルキャドさん そろそろ笑い止めませんか?」
ギーラは呆れながら言う
「ニャ ニャハハハハハ・・・・・ そうだニャ 私はスッキリしたからニャ 止めようかニャ」
シルキャドはピタリと高笑いを止める
「ここは一応ダンジョンだからね シルキャドの大きな笑いで完璧俺達の存在モンスターや敵にばれてるやろな~・・・・・」
「ニャ そうかニャ それならそれでニャ モンスター達ニャ 集まって来てニャ 全滅させられるからニャ 逆にOKだニャ~ なっ トラ オトギ そう思うニャ」
ギーラの心配にシルキャドはまったく気付かずトラとオトギに同意を求めている
「ウン ミナゴロシ サンセイ」
「ハイ テキ イッパイ コロス オトギ」
トラとオトギはシルキャドの「全滅」の所の発言だけを聞いて賛成している
「けど これからはシルキャド大声で笑うのは我慢しようかな 出来るならあまりモンスター達と戦わずに目的地まで行きたいからね」
ギーラはシルキャドを見ながら優しく注意する
「ニャ ギーラの考え方はそうなんだニャ 分かったニャ 私覚えてたら我慢するニャ」
シルキャドはギーラを見ながら重要なワード「覚えてたら」を付け足してから真剣な目で答えている
「ははははは ではそれでお願いしますね・・・・・」
ギーラは苦笑いをしながら「これは期待したらアカン」と思いシルキャドを見る それからは小さな声で雑談しながらギーラ達は通路を進んでいると前方が明るくなり始めて扉の無い大きな部屋が見えてくる さらに進んで扉の無い部屋の前に辿り着きギーラはゆっくり中を覗き込む 中の部屋はあいかわらず剥き出しの岩が見える部屋で所々に明かりを生み出してるたいまつの火がある
「う~ん たいまつがあると言う事は他に誰かこの場所に来たのかな?」
ギーラが明るい部屋の中を首だけ出して覗き込みながら聞く
「えええ そうでしょうね 今見ている部屋も色々な所に繋がっているみたいで通路が複数あり 私達が来た道が新しいルートだったのかもしれませんわね」
ギーラの問いにローズメルファが部屋の中の正面の壁 右側の壁 左側の壁の今までギーラ達が進んで来た同じような剥き出しの岩の穴を見ながら答える
「うん そうみたいやね この部屋は今俺達がいる所を含めて4箇所の通路があるもんな~」
ギーラは部屋を見ながら言う
「ニャ どうするニャ 部屋の中はニャ モンスターはいないみたいだニャ」
シルキャドもギーラの下から首だけ出して部屋の中を見ながら言っている
「トラ オトギ 臭いで何か分かる?」
ギーラは隠れてるつもりで体の半分以上を隠しきれていないで部屋の中を覗いている筋肉ムキムキの2人に聞いてみる
「ウン タブン コノヘヤ ダイジョウブ」
「ハイ ニオイイロイロ イッパイアル ケド タブン ダイジョウブ」
トラとオトギは少し不安な顔でギーラに答える 部屋の中は人やモンスターの気配はギーラも感じておらずたいまつの明かりと剥き出しの岩の部屋と剥き出しの岩の通路が見えるだけである
「とりあえず部屋に入ってみようかな」
ギーラはそう言うとトラとオトギの腰を叩く それを感じたトラとオトギは頷いてから部屋の中にズンズン入って行く
「そんなに部屋に入りたかったのね トラとオトギは・・・・・」
ギーラは独り言を言いながらトラとオトギの後に続く 部屋の中央までギーラ達は進むが特に異変もモンスターの襲撃も無い
「う~ん この部屋は何も無いのかもね」
ギーラは部屋の中を見渡しながら言う 他の相棒達も部屋を見渡している
「そうみたいですね この部屋は特に危険は無いと思いますわ」
ローズメルファもそう言う
「ニャ そうだニャ それじゃあニャ これからどの通路に行くのかニャ?」
シルキャドは3箇所の通って来て無い通路を見てからギーラに聞く
「う~ん そうだね とりあえず正面の壁の通路に行こうと考えてるけどね みんなはどう思う?」
ギーラは考えてから答えて相棒達に聞く
「そうですわね 同じような大きさの通路が3箇所なのでどれでも良いと思いますが後は気分次第でしょうね」
「ニャ 私もニャ 正面の壁の通路がニャ 行きたいと思ってたかもニャ~」
「ウン ギーラ キメル」
「ハイ オニイチャントオナジ」
相棒達は一応考えたが最後はギーラに丸投げの答えを返す
「分かりました 正面の壁の通路に決定しま~す・・・・・」
ギーラは「相談しがいがある相棒達 やったぜ」と心の中で泣いて思いながらもそう答えて正面の壁の通路に歩き出す それからしばらくギーラ達は歩いていると行き止まりの部屋を発見して下りの階段も見つける
「おおお 下りの階段発見」
ギーラが少し喜んで下りの階段の所に進もうとすると
「ギーラ チョット マツ」
トラがギーラを止める
「んっ トラ どうした?」
「ウン カイダンノシタ ナニカ ヘンナカンジ スル」
「変な感じってどんなんかな?」
「ウン ヨクワカラナイガ ヘンナカンジ・・・・・ミンナサガル」
トラがそう言うと階段の下からギーラでも分かるほどの気配と音が聞こえてくる 相棒達は迎撃体勢を完璧にして階段を見つめている すると階段の下から豚の頭で体は人間で大きな棍棒を持っているモンスターが姿を現した
「ニャ これはオークだニャ 前に1回戦ったニャ たしかニャ けどニャ このオークニャ 何処にでもいるんだニャ」
シルキャドはモンスターを見ながら話す
「そうだねって・・・・・ どんどん増えてるね・・・・・」
ギーラがオークを見ていると階段から続々上がってくる
「あらあら これは数が少し多いですね 少し通路の所で戦った方がいいと思いますよ」
ローズメルファがそう助言したのでギーラ達は少し下がり通路の所まで戻る 通路はトラとオトギが先頭で待ち構える その間にもオークが続々階段から上がってきて総数で10匹は越えており先程の部屋ではオークで一杯になっている
「まあ ここの通路なら最悪オークがどれだけ多くても戦えそうやね」
通路の広さはトラとオトギが2人横並びで歩ける程でオークも多くても3匹までを相手にすればいい広さである すると最初に階段から上がって来たオークが当然ギーラ達に気付いており両手用の棍棒を持ちながら歩いて来る
「ギャギャギャ エモノ コッチダ ギャギャギャ」
オークがトラとオトギを指差しながら醜い顔で口から唾とギャギャギャを撒き散らしながら他のオーク達に教えている すると階段から上って来たオーク達はその言葉に気付いてギャギャギャ言いながらドンドン歩いて向かって来る
「トラ オトギ オーク来るよ タイミングを見て交代するからそれまでは頑張ってね」
ギーラはトラとオトギに言う
「「「ワカッタ マカセロ」」」
トラとオトギはオークが来る前方を見ながら頷いてハモリながら返事をするとトラとオトギは走り出しオークの目の前まで行くと同時に2匹のオークの頭を一瞬で吹き飛ばしていた




