第73話 ダンジョン 4
ギーラ達は3体の銅像を倒した部屋から外に出てまた岩が剥き出しの通路を右へ曲がったり左に曲がったりしながらトラとオトギを先頭にギーラとシルキャドが後に続いてローズメルファが最後を歩いてマッピングをして3時間程休憩無しで進んでいる
「ちょっと待って頂けますか?」
最後を歩いていたローズメルファが歩くのを止めてギーラ達に話し掛ける
「うんっ どうしたの?」
ギーラ達も歩くのを止めてギーラが振り返りローズメルファに聞く
「えええ 多分なのですが この先を右に曲がると4階に下りてきた階段がありその先には先程3体の銅像と戦った部屋にまた繋がりそうですわ」
ローズメルファがマッピングしている紙を見ながら話す ギーラ達の進む先の通路は右に曲がっているのが分かる
「ニャ どういう事ニャ また同じ所に着いてニャ 同じ所をグルグルしていると言う事かニャ?」
シルキャドが聞き返す
「えええ そうなりますね この先を右に曲がって行き止まりでも無い限り先程と同じ所になりますわ」
「なるほどね この4階のフロアはかなり歩き続けて行き止まりで引き返したりも結構してきたしローズメルファのマッピングの紙もかなりダンジョンの4階の地図が完成されてるもんね」
ギーラはローズメルファのマッピングしている紙を一旦受け取りそれを見ながら言う
「えええ 私達はかなり調べてきたと思いますわ それなのにまた同じ所に辿り着くのは少し不思議な感じは私はしますわ」
ローズメルファはギーラが持つ自分がマッピングしてきた紙を横から覗きながら話す
「うん そうだね 地図を見る限りある程度は調べてるし5階のフロアに続く階段が発見出来て無いのは少し違和感があるな~」
ギーラはローズメルファが綺麗にマッピングをしてきた地図を念入りに見ながら感想を言う
「ニャ もしかしてニャ 隠し通路とかがあるかもニャ」
シルキャドが猫目をキラキラさせて言ってくる
「うん まあその可能性もあるかもね ・・・・・とりあえずこの先の通路を右に曲がってみようかな」
ギーラは少し頭をポリポリ掻いて考えてから相棒達に指示を出す そしてギーラ達は歩きを再開させて道なりに進み通路を右に曲がる 少し通路を右に曲がってから歩くと行き止まりで剥き出しの岩の壁が目に入る
「「「イキドマリ コレイジョウススメナイ」」」
トラとオトギが手に持つたいまつの明かりを通路が見えない剥き出しの岩の壁に当てながらギーラにハモリながら言う
「あ~あ 行き止まりか~」
ギーラは残念な声で岩の壁を見ながら言う
「ニャ 行き止まりなのかニャ あ~あ残念だニャ~ 私なんか疲れたニャ・・・・・」
シルキャドも岩の壁を見て言っている
「そういえば 3体の銅像の部屋から休憩無しで歩いて来たからここで少し休もうかな こっち側は行き止まりの壁でモンスターとかに注意するのは俺達が来た道を注意すれば良いからね それじゃあ少し休憩しよう」
ギーラは剥き出しの岩の壁と来た道の通路を見てから相棒達に言う その言葉を言った後ギーラは地面に直接座り シルキャド ローズメルファも直接地面に座る トラは行き止まりの壁側でオトギは来た通路側で立ったまま休憩している この先の話をしてからみんなが無言で歩き疲れた体を回復していると
「ウン ギーラ コレミル?」
トラがギーラの横に立っていて話し掛ける
「うん どうした トラ?」
ギーラは頭を下げていたが顔を上げてトラを見る シルキャドとローズメルファもトラを見る オトギは来た通路を少し前に出て見ている
「ウン タイマツ ヒ ユレテイル」
トラが持つたいまつの先の火の部分が緩やかだが左右に揺れている 相棒達はたいまつの火の部分の揺れを確認する
「あっ 本当だ 揺れてるね 何故かな?」
「あらあら ここで休憩して正解でしたね たいまつは風で揺れてますわ ほらオトギのたいまつの火の部分は揺れてませんからね」
するとローズメルファは立ち上がり行き止まりの壁に近寄って壁を見たり触ったりしながら調べ始める
「ニャ どうしたんだニャ ローズメルファ 何か分かったのかニャ?」
シルキャドは不思議そうにローズメルファの行動を見ながら聞いている ギーラ トラは黙ってその行動を見ている
「えええ トラのたいまつの火の揺れを見るとこの行き止まりの壁から風が吹いていて揺れていますから どこかに隙間や風が通る場所があるんでしょうね」
そう説明しながらもローズメルファの調べる行動は止まらない それからすぐに壁を触る行動を止めてから
「皆様 少し離れて頂けますか 今からこの壁のこの場所を破壊しますので うふふ」
ローズメルファは笑顔で相棒達にお願いする
「お、おう 任せた」
ギーラは立ち上がり距離を取る
「ニャ サラッと言うんだニャ 分かったニャ」
シルキャドも頷いて立ち上がり距離を取る
「ウン トラ テツダウカ? ハカイ スキダ」
トラはローズメルファを見ながら聞く オトギも破壊の言葉に反応して一瞬ローズメルファを見に来た
「あらあら 大丈夫ですよ トラ あなたがするとここで皆様が生き埋めになりますからね うふふ ここは私で十分ですわ」
ローズメルファはトラに笑顔で優しく言う トラは頷きギーラの横に行き距離を取る
「皆様距離を取って頂いてありがとうございます それでは行きますわ」
ローズメルファは行き止まりの一点を定めると両腕の人差し指を突き出して豆腐に人差し指を刺すみたいにズボズボ簡単に穴を空けて行く しばらく待っていると人差し指を突き刺す行動が終了していきなりその人差し指を刺していた壁を軽く蹴って足の裏を当てると壁の下半分の岩の塊がドンッと大きな音をたてて向こう側に崩れ落ちる
「はい お待たせしましたわ やはりこの壁は他の壁に比べると脆かったですわ これで先に進めますね トラ良い助言でしたわ」
そう言うとローズメルファは少し首を屈めながら破壊した壁を潜りながら向こう側に進んで行く ギーラとシルキャドは「脆い壁でもあんたの人差し指はどうなってんねん」と頭の中で強く思ってからローズメルファが破壊した壁を潜っていく トラとオトギは少し人差し指を突き刺す練習をしてからトラとオトギには少し破壊した壁が小さかったので匍匐前進で進みながら相棒達の後を追う
「皆様全員揃いましたね」
ローズメルファが笑顔で相棒達を出迎える 壁を通り過ぎた場所は先程と同じで剥き出しの岩の通路で前方に一直線の通路が続いている
「ニャ ローズメルファ 質問良いかニャ?」
ギーラ達は通路を歩いて進んでいる シルキャドはピンッと右腕を上げて猫耳に付けながらローズメルファに聞いている
「はい 何でもいいですわよ シルキャド」
ローズメルファも笑顔で優しく言う
「ニャ ダンジョンはニャ あんな風にニャ 壁とか壊してニャ 先に進むのは多いのかニャ?」
「えええ そうですね 特に新しくて未探索のダンジョンは先程みたいな偶然や発見で新たな通路や隠し部屋が殆んど見つかってそれの繰り返しが続いて攻略されて行きますわ ダンジョンもそうやって謎が解明されて人々や冒険者達に知れ渡りますわ」
「ニャ なるほどニャ さっきのは本当に偶然だったからニャ~ あっ そうニャ 私が休憩しよう言わなかったらニャ 見つかって無かったニャ~ ニャハハハハハ」
「はい そうですね シルキャドとトラがここにいなかったら 発見は遅れていたでしょうね」
「ニャ まあトラもほん~~~の少しはニャ 貢献したけどニャ やっぱり私だニャ どう考えても私がニャ 休憩を言わなかったら見つかってニャ いなかったニャ ニャハハハハハ」
「えええ そうですね シルキャドお手柄でしたね うふふ」
ローズメルファは笑顔でシルキャドを見つめて答えて シルキャドは高笑いしながらギーラ トラ オトギの無の感情の冷めた視線にもまったく気付かず シルキャドはチラチラとギーラを見ながら「ニャ 私は凄いニャ ギーラ褒めても別に良いんだニャ」と思いながら天然を爆発させて道なりに通路を歩いて行く




