第72話 ダンジョン 3
トラとオトギが鷹の顔の銅像に殴りかかると鷹の顔の銅像は背中の大きな羽を広げて後ろに飛んで2人の右腕のストレートをフワリと避ける 体全体は銅像の色のままの灰色だが背中の大きな羽は銅像とは思えないほどにバッサバッサ動いて空中姿勢を保っている その鷹の顔の銅像と同じくして右側と真ん中に立っていた牛の顔の銅像と象の顔の銅像も動き始める
「ですよね 動きますよね・・・・・では戦いますか みんな頼んだよ」
ギーラは「ですよね~」と銅像が動くのを確認してから相棒達に声を掛ける
「ニャ 動いたニャ 私の感はニャ やっぱり流石だニャ この才能が恐ろしいニャ~ よし消える消える消えるニャ」
シルキャドはまた少し天然を滲み出しながら最後の消えるニャで透明化に成功する
「あらあら 動き出すスイッチはやはり攻撃される事だったのですね 攻撃しなかったら動き出さないのでしょうか? まあどちらでもかまいませんが取り合えず破壊しましょうか」
ローズメルファは3体の銅像の位置を素早く確認しながら囁く
「ウン タカ ナカナカハヤイナ タノシメルノカ?」
トラは空振りした自分の右腕を見てから鷹の顔の銅像を見て言う
「ハイ ヨクニゲタ イッカイノコウゲキ オワル ツマンナイ」
オトギも少し嬉しそうに笑い鷹の顔の銅像を見ながら言っている そして3体の銅像の鷹の顔の銅像はトラとオトギに向かって顔を向けて無表情のまま狙いを定めて飛び掛かる 右側に立っていた牛の顔の銅像はゆっくりローズメルファに目標を決めて大きな斧を振りかぶった体勢のまま前に歩いて来る 真ん中に立っていた象の顔の銅像はギーラを無表情で顔を何一つ動かさずにゆっくり進み狙いを定めて来る
「ウン タカ コッチキタナ ケド ギーラ ヒトリ オトギ タスケル」
トラは鷹と象の銅像の動きを確認してオトギに指示を出す
「ハイ オニイチャン ワカッタ ギーラ マモル」
オトギは素直に頷いてから言ってギーラに迫る象の銅像の所に全力で向かう
「ウン オトギ マカセタ」
トラはオトギがギーラの所に向かうのをチラッと見て確認してから大きな羽を広げて飛び掛かって来る鷹の銅像に視線を戻す トラが視線を戻した瞬間には鷹の銅像は鋭い爪を突き出してトラの両目を狙って攻撃して来る その攻撃をトラは右手の黒いオープンフィンガーグローブの装備の防具の部分で肘まで覆っている所を顔の位置まで持っていき鋭い爪の攻撃を弾き返す
「ウン コウゲキハハヤイナ ツヨサハドウカナ?」
トラは鋭い爪を弾き返した瞬間に左腕の装備からシャキーンと刃を飛び出させる
牛の銅像はローズメルファに一直線に向かって歩いている
「あらあら 1対1ですわね 大丈夫なのかしら私にあなたが1人だけとは少し心配になりますわ」
ローズメルファはニコニコ笑顔で心から心配そうな声を出して無表情の牛の銅像を見つめる 牛の銅像はローズメルファの言葉を聞こえていないのか無視をしているのか分からないが表情を変えずにスピードを上げる そして大きな斧を高く振りかぶりローズメルファの頭目掛けて振り下ろす その振り下ろされる大きな斧にまったくその場を動かずにニコニコ笑顔で右手の人差し指を立ててカウンターで合わせると大きな斧は木っ端微塵に砕け散り小さな砂の細かさになり地面にサラサラッと静かに落ちてくる
象の銅像も無表情でギーラに迫ってくる ギーラは赤文字で確認済みの投げナイフを両手に持ちそれを象の銅像に向かって投げる 無音で2本は飛び出し額に刺さるが何も無かった様に象の銅像の動きは止まらない
「うわっ マジかっ 辛いんですけどね 俺の唯一の切り札の攻撃が終了をお知らせしましたね・・・・・まあ突き刺さるだけでも凄いけど・・・・・痛みとか感じてないんやろな~」
ギーラはそう判断していた それに冷静に最初から戦局を見ていたのでオトギが助けに来てくれているのも分かっていたので投げナイフが効かない事はショックだったがそれを素直に受け入れた そして象の銅像が目の前まで迫って来て大きな鼻を突き刺さそうと行動に入っていたが 次の投げナイフを両手に持って準備は完了していた
「ハイ ギーラ オマタセ」
オトギが凄い速さでギーラの傍に来てその勢いのまま右腕を振りかぶり象の銅像の顔にストレートを放っている
「ウン オマエハ トンデルダケ ナノカ?」
トラは空中に浮きながらの鷹の銅像の鋭い爪や大きな口ばしの攻撃を余裕でかわしたりオープンフィンガーグローブの防具の部分で止めながら残念な声で聞いている 鷹の銅像の攻撃はトラにはかすり傷一つ負わせられず空振りや防具で止められている
「ウン モウイイ オマエ トブモウイイ」
トラはそう言うと鷹の銅像の右腕の何回目かの鋭い爪の攻撃を余裕で見切ってかわしてから背後に回ると大きな羽根を2つまとめてガッツリ太い右腕でで掴んでそのまま右腕を下に引っ張ると鷹の銅像の背中から大きな羽が引き千切られドスンと地面に頭から落ちてうつ伏せ状態でもがいている
「ウン コレデオマエ トブデキナイ」
そう言って右腕の引き千切った鷹の銅像の大きな羽を興味無さそうに見てからそれを思いっきり倒れている鷹の銅像に投げつけてから左腕の刃が出ているのを確認して高く振りかぶり鷹の象の首目掛けて振り下ろす すると刃が首を貫通してその下の地面にも突き刺さり動きを止める そして残った右腕も高く振りかぶって刃が首に突き刺さって動かない頭目掛けて振り下ろし鷹の象の頭を粉砕して絶命させる
「あらあら 大事そうな斧が無くなりましたね 今からどうされますか? まあ 逃げる事は出来ませんのでそこの所はお願いしますね」
ローズメルファは笑顔で牛の銅像を見ながら優しい声で話し掛ける すると牛の銅像は少し斧が無くなって驚いたが無表情のまま右腕で殴りに掛る それにも右腕の人差し指をカウンターで当てると牛の銅像の右腕は肩から下が粉々になりまたサラサラな細かい石が地面にこぼれる
「あらあら 本当に石で出来ているのですね 血が出ませんものね 痛くも無いみたいですね」
ローズメルファは牛の銅像の傷口が石の断面なのと表情が変わらないのを確認してから言う すると牛の銅像は頭を下げて立派な大きな角で突き刺そうと腰を屈めて突っ込んでくる
「あらあら 今までの事はお忘れなのかしら それとも頭の中も石で出来ているか確認して欲しいのですかね」
ローズメルファはクスリと笑い突っ込んでくる牛の銅像の攻撃を横に動いて大きな角の突き刺し攻撃をかわしてから人差し指を立てて頭を狙って突き刺す 人差し指の根元まで入れてゆっくり引き抜くと同時に牛の銅像の頭はドンッと音を鳴らして粉々になり動きを止める
「あらあら やはり頭の中も石でしたわね うふふ」
ローズメルファは砕け散った牛の銅像の頭を見下ろしながら笑顔で言っている
「ニャ 今がニャ チャンスだニャ」
シルキャドは象の銅像が転がるのを見て叫ぶ
オトギの右ストレートを喰らって象の銅像は吹っ飛び地面を滑りながら部屋の壁に衝突して止まる そこに透明化のシルキャドが素早く高く飛び掛かり真っ白い片手剣を両腕に握り倒れている象の銅像の胸に突き刺す だが胸にシルキャドの片手剣を刺さっているが象の銅像は顔の表情を変えずに立ち上がろうとするが オトギが右ストレートを喰らわした後に走ってきていてその勢いで立ち上がろうとする象の銅像の顔面を右足で思いっきり蹴り振り切ると壁とオトギの右足に挟まれて頭がバラバラになり動きが止まる ギーラも投げナイフをまた投げていたのでオトギが蹴る前に両目に刺さっていてそれもバラバラの砂と一緒に合計4本すぐ近くの地面に落ちていた
「ハイ オワッタ オワッタ」
オトギが動かない象の銅像を見ながら言う すると相棒達がシルキャドとオトギの所に集まってくる
「ニャ オトギ ナイスパンチとナイスキックだったニャ けどニャ 私の胸の攻撃の一突きでニャ 勝負は決まっていたけどニャ ニャハハハハハ」
シルキャドはオトギの体をパンパン叩いて褒めながらいつもの笑いをしている
「みんなお疲れ様やったね これで3体の銅像は撃破完了やね」
シルキャドをスルーしながらギーラは言う
「えええ 久しぶりの戦いでしたからワクワクしましたね」
ローズメルファはいつもの笑顔で言っている
「ウン タタカイ ダイスキ ダイスキ」
トラも戦い直後でテンションが上がりながらで喜んでいる
「ハイ オトギ モットモット タタカウ」
オトギもトラのテンションの上がっている状態を見て喜びながら言う
「それじゃあ みんな怪我も無いし次に進もうかな」
ギーラは相棒達を見回してから体調を確認して安心して使った武器の回収や倒した3体の銅像の頂ける素材とかを頂いて先に向かって歩き出す
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