第51話 次期頭領戦 7
「えっ ミサーミルル・・・・・」
「ニャ 嘘だニャ 何でだニャ・・・・・」
「ウン ドウシテダ・・・・・」
「ハイ シンジラレナイ・・・・・」
ギーラ トラ シルキャド オトギは一点を見ながら呆然とする ミサーミルルが死んでいたそれも首だけの姿になり顔を覆っていた茶色いローブも引き千切られ顔を晒しながら髪を乱暴に掴まれて口元は悔しそうに歪めて頬には痛々しい縫合の糸が残る傷を見せながら絶命していた
「これで俺が頭領に決定だな」
ミトカンツは顔を返り血で真っ赤に染めながら半笑いで嬉しそうに叫んでいる
「おいっ どうしてだ何故ミサーミルルが死んでいる」
ギーラはミトカンツに叫んで聞く
「んっ 何で? それは簡単だ俺とミサーミルルが戦って俺が勝ったからだ 1対1で勝負して俺が普通にミサーミルルを殺した ただそれだけだ」
ミトカンツは手に持つミサーミルルの生首を前にポイッと捨てながらギーラの質問に答える ミサーミルルの首は数回地面を転がりギーラを見るようにして動きを止める
「・・・・・そうなんだけどな・・・・・・そうなんだけどな」
ギーラは地面に転がってコッチを見るミサーミルルの目を見て言葉が詰まる
「ニャ いつニャ 勝負が決まったんニャ 分からなかったニャ ミトカンツ」
シルキャドが透明化を解きながら怒りの声でミトカンツに聞く
「ほほう お前がやっぱり消えていたのかめんどうな奴がいるもんだな・・・・・ あっ勝負の話か分かった聞かせてやろうお前達が一応証人になりそうだしな まあ簡単だが腰抜けのソクブートがそこの黒い化け物に情けなく謝っているときにミサーミルルもそれを何故か見ていたからその隙に首を刎ねただけだ なあ?簡単だろう この殺し合いの戦いの場で敵がすぐ横にいるのによそ見は死に繋がるのにな~ まさかと思うが卑怯とか言うのは無しだろ お前達に俺は間違った事は言っていないからな まったく哀れな女だな ははははははは」
ミトカンツは本当に嬉しいので大きく笑いながら説明を終える
「ウン ソウダナ マチガッテ イナイ・・・・・」
「ハイ ヨソミハ シヌ アタリマエ・・・・・」
トラとオトギはミトカンツを睨みながらもその言葉には納得している
「そうだろうお前達2人もそう思うだろう 不意打ちでも卑怯なやり方でも殺し合いの場で隙を見せて殺されるのは常識だ ははははははは」
ミトカンツはトラとオトギを見ながらいつまでも笑いながら話す
「ニャ けどニャ 何かニャ 気に入らないニャ 何でかニャ~」
シルキャドは何か考えながら話す
「その答えはなシルキャド 俺達がミサーミルルの仲間でここで死なせてしまって3つ目人間族の頭領にはしてやれなくて守れもしなかったが あとまだミサーミルルと約束した事があるからだと思うからだよ それはアキミルとミミキアの復讐とミトカンツを殺す事だね」
ギーラはシルキャドを見ながら話す
「ニャ そうだったニャ 約束はニャ していたニャ」
シルキャドは考えていた事が分かったみたいに顔をハッとさせて頷きながら納得する
「待て待て お前達もう頭領戦は終了で終わった事だから余計な事は考えなくてもいいんだぞ」
ミトカンツはギーラとシルキャドの話を聞いていて慌てながら声を出す
「余計な事? 何が余計なんだ? 俺はただ約束は守る事を話し合っただけだ 全部のミサーミルルとの約束は守れなかったがまだ守れる約束が残っているから それぐらいは守らないとミサーミルルとアキミルとミミキアに申し訳無いだろう 守れる約束はきっちり守るこれが俺の常識だ・・・・・ミトカンツも常識常識ってさっき言っていたしな」
ギーラはミトカンツを見ながら無表情で話す
「ニャ そうだニャ 私も約束は守る女ニャ 義理固いニャ」
「ウン アタリマエ ヤクソクマモル アタリマエ」
「ハイ ミサーミルルタチ カワイソウ オトギ ヤクソクマモル」
ギーラの発言にトラ シルキャド オトギも大賛成で一斉にミトカンツを睨む
「ミトカンツ様 これはもう無理ですな せっかく頭領になれたのに早い終わりが来ますね」
広場の隅の切り株にパンツ一丁で座っているソクブートが冷たい声でミトカンツに話す
「待て待つんだお前達・・・・・ もう終わった事だからもういいだろう・・・・・」
ミトカンツが後ろに下がりながら情けない声を出す ギーラ トラ シルキャド オトギは無表情でミトカンツに歩いて行く
「あわわわ 頼む助けてくれ・・・・・やっと念願の頭領になれたんだ・・・・・頼む見逃してくれ頼むから見逃してくれ・・・・・分かった好きな物を何でも差し上げよう 何でもいいぞこの俺 ミトカンツ頭領がお前達の望みを何でも叶えさせてやろう・・・・・嫌叶えさせて下さい・・・・・」
ギーラ達はミトカンツを見下ろせる位置まで近づく
「ニャ 残念だけどニャ 望み叶えなくてもいいニャ お前からは勘弁ニャ」
「ウン ヨワイノニ トウリョウ オカシイ」
「ハイ オマエハ シヌ アタリマエ」
「そう言う事でミサーミルルとの約束は守らせてもらうわ 相棒達も大賛成で俺達満場一致で決定したから そんじゃあ サイナラ」
ギーラがそう言いアイコンタクトでトラ シルキャド オトギに合図を送ると トラがミトカンツの両足を掴んで握りつぶし逃げれなくしてから オトギがシャーキンと音を出して右腕の拳から武器を飛び出させてそれで心臓を一突きして シルキャドが真っ白い片手剣で首を正面から横に真っ二つに刎ねる あっという間にミトカンツが絶命する
「最後は呆気なかったけど これでミサーミルル アキミル ミミキアの約束と仇は討てたね」
「ニャ これからニャ 3つ目人間族のニャ 頭領はニャ どうなるニャ?」
シルキャドがギーラに聞く
「俺は分からんね お~いソクブート何か分かるか」
ギーラは切り株に座りミトカンツの死体を見つめているソクブートに声を掛ける ソクブートは呼ばれたのでギーラ達の所にパンツ一丁で歩いてくる
「あああ その前にそろそろローブ着てもいいかな?」
ソクブートはギーラに聞く
「そうだな もういいだろう 着てもいいぞ」
「すまん 何か落ち着かないからな それで次の頭領の話だったな それは多分次期頭領は俺になるかな」
「ニャ そうなんだニャ 何でニャ?」
「まずミサーミルルが死んでアキミルとミミキアも死んだ そしてミトカンツとイミカゴクも死んで生き残ったのが俺だけだからな まあ俺は頭領とかにはまったく興味が無く別にどうでもいいんだが俺達の種族ではそういう方法で次の頭領が決まる 第一候補が元頭領の実子のミサーミルルとミトカンツだったがこれはもう無理 第二候補がその2人に従う者達 俺とイミカゴクとアキミルとミミキアの順番で選ばれる まあ~万が一の保険みたいな物だな俺達4人は・・・・・しかし俺はそれを放棄して旅に出るからその後は良く分からん種族同士で殺し合いになるか話し合いで決まるかは残った奴等次第だ」
ソクブートはローブを着ながら説明を終える
「そうなんだな もう俺達にはまったく関係が無い話しになるな」
「ニャ そうなるニャ それに興味もニャ 全然無いニャ」
「それでソクブートお前は何処に行くんだ?」
「まだ決めて無いが今回戦って自分の力の無さが身に染みたから強くなるための修行にでも行こうと思っている」
「ニャ そうだニャ お前全然力無かったからニャ いい考えだニャ」
シルキャドは真面目な目と声でソクブートに言葉を突き刺す オトギも大きく頷いている
「ははははは そうだな はっきり言うんだなお前は・・・・・ それからこれから3つ目人間族がどうなるかは分からんが今現在頭領は一応俺だから残った奴等に終わった事を話をしてから旅に出るつもりだ 命を助けてくれてすまなかったな それじゃあ俺はそろそろ行くな またどこかで会えるといいな」
そう言うとソクブートは頭をギーラ達に下げて少し歩いてグレーのローブ姿の部下に種族全員集めるように話をして歩いて行った
「これでこの戦いも終わったな」
ギーラが呟く
「ニャ ギーラ 思い出したニャ 報酬の約束はどうするニャ?」
シルキャドが少し大きな声で聞いてくる
「あ~あ たしか何か約束してたな~ ミサーミルルを頭領に出来なくて命も守れなかったから今回は諦めようかな・・・・・」
「ニャ なるほどニャ それならニャ 仕方が無いニャ 諦めるニャ」
シルキャドは答えてから納得してトラとオトギも無言で頷いている それからギーラ達は部屋に戻り旅の準備をしてから茶色いローブ姿の元ミサーミルルの派閥やグレーのローブ姿の元ミトカンツの派閥の連中達と出会えば別れの挨拶をして ソクブートが全員集めて話をしたらしく元ミトカンツの派閥の連中も特に敵対意識も無くなっており普通に挨拶をして葬儀場を後にする そしてミサーミルルの村のカレラガルまで戻り世話になったミミオミや村の連中に挨拶をしてから村を去り久々にアカレオの町へ移動するのであった




