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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第5話 百発百中

野営地から30分程進み大きな木々に挟まれ膝下までの雑草を踏み慣らし生き物の鳴き声や気配も全く聞こえず、草木が風で柔らかく揺れる道を横並びで歩く一人の大人の人間と一匹の子供のゴブリン


「静かやね、雑草で少し歩きにくいけそれ以外は問題無しやね」


「ウン、クサ、ダケ、アルキニクイ」


トラは身長1メートルぐらいなので少しだけ歩きにくそうだが雑草を踏み潰しおかまい無しにガンガン進む


「それに、やっと俺達は真っ裸卒業したしね」 


「ウン、ソツギョウ、ソツギョウ」


トラは卒業の意味が分からないがコクコク大きく頷いている復唱している


「けど、以外と平和やね、モンスターも青いスライム一匹しか出てきて無いしね」


「ウン、ニオイ、ナイ、イマ、ダイジョウブ」


「そうなんやね、良かった良かった、今モンスターたくさん出てきて襲われても俺は戦え無いから無理やもんね」


「ウン、トラ、ツヨイ、ダイジョウブ、ギーラ、ニオイ、ツヨイ」


うんうん、俺はどうせ臭いですよお風呂も入って無いし見ず知らずの人の服も勝手に着てますしね・・・・・は、少し置いといて、トラは十分強いけど俺が強い?、自慢じゃないが中学の時は軟式テニス部で高校の時は野球部で体力は人並みにはあると思うが剣道、空手、柔道などの格闘系はまったく習った事は無いし格闘技は見る専門ですが、ましてやこの異世界のモンスターはドラゴンとかとてつもなく大きくて強いモンスターや空飛ぶモンスターがいると思うから、前の世界のヘビー級のチャンピオンのボクサーでも無理ですよね


「う~ん、トラ、俺はそんなに臭いか?・・・・・それに俺は強いとは思えんよ」


「ウン、ギーラ、クサクナイ、ニオイ、ダイジョウブ」


トラは少し質問の意味が分からなくて不思議な顔をしてから話を再開する


「ウン、ギーラ、マダヨワイ、ケド、ツヨクナル」


良かった~、俺は臭くは無かった、一応相手が子供のゴブリンで男でも臭いは嫌ですよね・・・・・は、少し置いといて、トラが言いたいのはお前は今はクソより弱いけど経験値上げてレベルアップすれば少しぐらいは力が付いて戦えたらラッキーやから、精々日々鍛錬でもしてろこのクソボケ野朗・・・・・って被害妄想全開で半泣きイヤ全泣きに追い込まれる前に、トラはそんな事言う子じゃありません素直でやさしい子ですを思い出して大きく深呼吸を3回して心を落ち着ける


「う、うん、が、が、頑張ります・・・・・」


バシッと堂々とキレのある返答をした所でトラが話す


「ウン、ココ、ハンブン、ミチ、ツイタ」


トラはギーラの悲しき被害妄想など当然気付きもしなくて野営地で教えてくれた分かれ道を教える


「うん、着いたね、まずは到着到着」


そう言いながらまわりを見渡すと、雑草の密度もかなり無くなりポツポツ程度で、始めの小屋から囲われていた大きな木々も終わっており前方はY字路に道が分かれている Y字路の中央には平らな木と木を重ね合わせ十字架を連想させるような標識があり(左方面カレダー町)(右方面トイの滝)と表示されている


「え~と、左がカレダーの町で右がトイの滝か」


標識を見終わり左右の道を見比べると、カレダー町の方向は一応道が舗装されており奥に進む程綺麗になっているようで周囲も草原で大きく広がり所々木々が育っている、一方トイの滝方向は今まで歩いてきた道に比べると比較的木々の量は減少するがカレダーの町方向よりは道も荒れており大小の石が落ちているのが少し目立つ


「よし、カレダーの町にも行きたいけど少しでも返り血を洗いたいからトイの滝の方向に進んで綺麗サッパリしよかな」


「ウン、マカセル」


「町には冒険者とか大勢いて返り血とか付いてる人たちも多いと思うけど、なるべく汚くない方が第一印象良くなるしね見た目は大事やしね」


「ウン、マカセル」


「それに野営地で数枚の銅貨は勝手に拝借したけど、この銅貨がどれだけの価値か使えるお金かも分からんしね仮に使えたとしても、おい坊主これぽっちじゃたりね~ぜ一昨日きやがれこのスットコドッコイとか言われたら恥ずかし過ぎて二度とその店行けやんしね」


「ウン、マカセル」


「ましてやそれを見ていた町の奥様達が、あらヤダあの汚いし変な臭いを撒き散らしてる男そんな小銭で物が買えると思ってたのかしら何処の田舎者恥知らずも良い所だわ哀れ過ぎて可哀想すぎるわ~、あら大変そろそろお夕飯の準備しなくちゃ~その前にご近所さんと家族にあの恥知らずで哀れ過ぎる可哀想な異臭撒き散らし男の事を面白おかしく大げさに報告して町中に噂を広めなくちゃ、あ~ら大変大変忙しい忙しいわ~まずは隣の奥様から報告しなくちゃとかになったら町には完全にいれなくなるもんね」


と被害妄想を妄想ではなく口にハッキリ出して少し震えながら小さな声で「恐ろしい~恐ろしい~恐ろしい~」と何度も呟いて震えているアホな男はフッと何気無しに隣の子供のゴブリンを見るとお腹を抑えている


「んっ、トラどうしたの、お腹抑えて痛いの?」


「ウン、ハラヘッタ、ニク、クイタイ」


定番のお腹を抑えてお腹減ったアピールをする愛くるしいトラ


「そうか、お腹減ったんやね、今あるのは野営地で拝借したこの固形物しか無いよ」


長袖巾着袋から取り出して謎の固形物を見せると


「ウン、トラ、ソレ、イラナイ、ニク、クイタイ」


元気が分かりやすく無くなったトラはキッパリ謎の固形物を拒否して肉を喰うと言い切る


「分かった、それじゃあトイの滝に向かいながら小動物を探して捕まえてそれをご飯にしようか、それまで我慢できるトラ?」


流石にこのY字路で食事や休憩は出来ないし食べ物も無いのでそう言う


「ウン、ガマン、スル」


少し元気が復活したトラが頷く


「それじゃあ急いで食べ物探しながらトイの滝に出発~」


「ウン」


そうと決まればトイの滝目指して右方面に二人でテクテク歩き出す、しばらく道に落ちている大小の石を避けながら歩いていると水の流れる音や小動物の鳴き声がハッキリ聞こえるようになる、水源の近くなのか大小の石は少なくなり足元には青々とした草が目立つようになってきた


「よし、結構歩いたな水や鳴き声が聞こえるからトイの滝も近いかもね」


「ウン」


余程お腹が減っているのかトラは元気が無く口数が一段と少ない


「おっ、もう少し歩いたら休憩出来そうな場所があるからトラ後少し頑張ろうね」


「ウン」


目の前を見ると道が広くなり脇に広場みたいな場所が見える、その広場には倒れた木が椅子みたいに座れそうなになっていてそこまで歩いて行く


「よし、それじゃあ~トラはこの木に座って休憩しててね食べれそうな物探してくるね」


倒れて座れそうな木を指差しながら


「ウン、ダイジョウブカ、ギーラ?」


少し心配そうにトラが話す


「大丈夫大丈夫、トラはお腹減ると元気無くなるんやね、分かり易いね」


「ウン、オナカイッパイ、スキ」


ギーラは欲望に忠実なのは人間の子供もモンスターの子供も一緒で素直で可愛いなと思いながら


「あっ、近くにモンスターとか大丈夫?」


「ウン、イナイ、ダイジョウブ」


トラは少し鼻をクンクンさせてギーラに頷く


「そしたら大丈夫、すぐ戻るからここでゆっくり休んでてね」


「ウン、ヤスム、トラ」


トラが倒れた木に座るのを確認してから


「いい子でお留守番してるのよ~ ランチはご馳走よ~」


と言いながら水の流れる音と鳴き声に向かってギーラは進みだす



しばらく音の方向に歩いていると草の陰に大きな耳に2本足で周囲をキョロキョロして草を食べる白いウサギが2匹を発見するとゆっくり腰を落とすギーラ、距離は15メートル弱で屈みながら静かに丁寧に腰周りの投げナイフを2本取り出す「あれっ?」と感じてここで2匹のウサギを発見してからの無意識の動作を思い出す


「んっ?、凄く自然な動作で出来たんやけど何でかな?・・・・・狩りとか初めてやしそれに2本の投げナイフ取り出すとかもやった事無いしね・・・・・う~ん分からんわ~」


屈みながら一人で考えていると突然頭の中で白い文字が浮かび上がる<百発百中>


「えええ、何々いきなり何これ百発百中?」


小声で囁き今だに白い文字<百発百中>は頭の中で浮かんでおり体全身は物凄く驚いているが頭の中は意外と冷静で自然と理解が出来る、これは投げナイフを獲物に投げると必ず当たるものだと直感で確信が出来ると2体のウサギに目を向ける


「なるほど、これは当たる必ず当たる」


ギーラも完全に確信して強く頷くと2本の投げナイフを持つ両手に力を込める、その瞬間<百発百中>の文字が頭の中で白色から赤色に突然変わりこれで後は獲物のウサギに投げナイフを投げるだけだと心で頷く


「目標は2匹のウサギ、必ず当たる」


頭と心の中でイケェェェェェェェと叫び、屈みながらの姿勢で右手と左手別々に力強く持つ投げナイフを2匹のウサギ目がけて同時に腕を振りぬくと力強く投げられた投げナイフは無音で飛び出し、無防備に草を食べている2匹のウザギの頭部の真ん中に無音で同時に突き刺さる、2匹のウサギは突き刺さったまま絶命していた、ギーラは一息入れて立ち上がり2匹のウサギの死体に近寄り投げナイフを頭部から抜き取る


「うわっ、凄い必ず当たると思って投げたけど本当に一撃でピンポイントに突き刺さるとは<百発百中>凄いな~」


ギーラはそう呟くと投げナイフの血糊を綺麗に拭き取りながら腰周りのスペースに戻して2匹のウサギの耳の部分を持ち回りを見渡す


「良し、トラには少し悪いけどもう少し練習させてもらおう、トラごめんね」


小声で謝り次の獲物を探し始める、それから3匹のウサギで練習した結果<百発百中>は、まず獲物を発見それをイメージした時点で白い文字が頭の中に浮かび上がり、そして獲物に必ず当たると判断した時点で白い文字から赤い文字に変わる、後赤い文字に変わると座っていようが後ろを向いていようが何処に向かって投げようが必殺のスピードで獲物の急所に突き刺さる、それと任意で当てられる場所も変えられるので獲物のウサギの背中や腕にも狙いを変えられる事も判明出来た、腕を狙ったウサギの腕は綺麗に切断されていたが


「良しこれで大体分かったな、もう少し練習したいけど私の可愛いベイビーちゃんがお腹減らしてママの帰りを首を長くして待ってるから急いで戻らなくちゃね、待っててね私のベイビーちゃん~ベイビーちゃああん~」


誰もいない場所でも少し最後の「ベイビーちゃああん~」を大きめな声で言いながら、このアホな男は誰も見ていないのに腰をフリフリさせて歩いて右手に5匹のウサギの耳を持ちながらトラの所に腰を左右にフリフリしながら戻って行った




























 


 
























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