第46話 次期頭領戦 2
ギーラ達は猛ダッシュで走ったのですぐにミサーミルルの部屋の前に着き扉を激しくノックする
「おい 俺だギーラだ話は聞いた 大丈夫か?」
ギーラは激しくノックしながら叫ぶ
「あああ ギーラかわざわざ来てくれてスマンな・・・・・」
ミサーミルルがうな垂れているが怒りの表情で扉を開ける
「・・・・・」
ギーラは部屋の中に入りテーブルの上に乗る2つの物体に息が止まり言葉を失う テーブルの上にはアキミルとミミキアと思われる首だけが乗っている 首から下は血だらけでテーブルを真っ赤にしており その2つの物体は目が無くそこにはナイフが両目に刺されておりそこからも大量の血が流れ落ちている頭にも3本のナイフが垂直に刺さっており首から上の部分だけで5本のナイフが刺さっている状態でテーブルの上に置かれていた トラ シルキャド オトギも目にした瞬間動きを止めていた
「こ・こ・これがアキミルとミミキアなのか ミサーミルル?」
ギーラはテーブルの上の2つの無残な首から目が離せずにミサーミルルに聞く
「・・・・・あああ そうだアキミルとミミキアだ・・・・・ そうだ・・・・・」
ミサーミルルは少しの沈黙の後ポツポツと言葉が切れながら下を向いて怒りの声でギーラに答える
「何故だ? 何故こんな事になっているんだ教えてくれ」
「・・・・・そんなのは私にも分からん・・・・・ギーラ達と分かれてから我々も少しの間だけ別行動をする事にした アキミルとミミキアは自分の部屋に戻ると言っていた 私も自分の部屋に戻りすぐにこの部屋に戻ってきたらこんな状態だった・・・・・アキミルとミミキアはこんな状態だった・・・・・」
「そうかでも酷いな この状況は酷いな」
「許さん ミトカンツ達は許さん まず誰かアキミルとミミキアの遺体を丁寧に運び込み葬儀の準備をしてくれないか」
ミサーミルルは下を向いて怒りの声を上げてから周りにいる他の部下にアキミルとミミキアの遺体の処理を頼む
「はっ 分かりました」
すると部屋の扉の外にいた茶色いローブ姿の部下数名が2つの首だけの遺体を綺麗な木の箱に丁寧に運び収めている ミサーミルルは下を向いたままでギーラ達はその行為を黙って見ている
「ギーラ達よ 今からミトカンツ達を殺しに行くんで付いて来てくれないか?」
「あああ それは構わんが ミサーミルルは大丈夫なのか?」
「私の事は今はどうでもいい・・・・・まずは仇を討ちたい ギーラよ心配するな体は怒りでおかしくなりそうだが頭の中の一部は意外と冷静になっている だから大丈夫だ付いてきてくれ」
ミサーミルルは顔を上げてギーラの目を力強く見ながら怒りの声は抑えて冷静な声で話す
「分かった 俺もアキミルとミミキアの仇は取りたいからいいだろう」
ギーラも深く頷いて了承する
「ウン ヤラレタラヤリカエス」
「ハイ アイツラニ オモイシラセテヤル」
「ニャ 当たり前だニャ 今からすぐに行くニャ 仇は取るニャ」
今まで黙っていたトラ シルキャド オトギも深く頷き賛成する
「みんな敵討ちに賛成だ ミサーミルルでは行こうか」
ギーラがそう言うと ミサーミルル トラ シルキャド オトギは頷き部屋を出てミトカンツ達を捜しに行く しばらく歩いているとミトカンツ達の部屋が見えてきてミサーミルルは何の躊躇いもなく扉を右足で蹴り破り全員で中に突入する
「やっぱり来たかミトカンツ様の言う通りだな それにしてもノックぐらい出来ないものかね この女頭領候補さんは ははははは」
部屋の中にはグレーのローブ姿の男が5人グレーの布で顔を隠しギーラ達を見て立っていた その中の1番背の大きい1人がミサーミルルに笑いながら話し掛けている
「おい お前らミトカンツは何処にいる?」
ミサーミルルはその大きい男に聞く
「あ~あ それは知りませんな~ お散歩でも行ってるんじゃないですかね 女頭領候補さ~ん」
大きい男はまだ笑いながら話す
「ミトカンツ様はお散歩が大好きだからな~ それで聞きたい事がそれだけならサッサと出て行ってくれませんかね 俺達も暇じゃ無いんでね え~と誰だったか忘れたけどそこの女」
別の細い男が話し終わり全員で笑っている
「おいおい そこの女は失礼だろ あの人はたしか・・・・・誰だっけ?」
また別の太っている男が話し出し全員で大声で笑っている グレーのローブ姿達はミサーミルルを舐めた態度で笑いながら話している
「そうか ミトカンツはいないのだな 分かった扉の方はすぐに直させる 邪魔したな」
ミサーミルルはクルリと振り返り蹴り飛ばした扉に向かう
「あああ そうだ言い忘れてた お前達何か気に入らないから 死刑な今決めた」
ミサーミルルはそう言って振り返りながら腰からナイフを両腕で抜き取りグレーのローブ姿達に飛び掛る
「ニャ ミサーミルル気が合うニャ 私も死刑賛成ニャ」
シルキャドも透明化になって襲い掛かる
「まあ死刑だろうな とりあえずミサーミルルの侮辱罪ぐらいでいいだろう」
ギーラも投げナイフを取り出し<百発百中>で赤文字を確認している
「ウン ソウダナ」
「ハイ ソウダナ」
トラとオトギも死刑の決定に当然納得して飛びかかっている グレーのローブ姿達もギーラ達の襲撃は警戒はしており構え始める しかし狭い部屋で家具なども邪魔になり本来の動きが出来ない
「まずはお前からだ」
ミサーミルルは1番背の大きいグレーのローブ姿の男に飛びかかって行く 背の大きい男はナイフを構えて向かい討つ ミサーミルルは飛びかかりながら左手で近くにあった椅子の背もたれを掴み背の大きい男に放り投げるとまったく予想していなかった背の大きい男は椅子が頭に直撃する その隙にミサーミルルは距離を縮める
「では死刑を執行する」
背の大きな男の耳元で囁いてからナイフを2つのこめかみに同時に突き刺すと背の大きい男はその姿勢のまま死亡してナイフを引き抜くと頭から地面に崩れ落ちる
「ニャ 私も行くニャ~」
シルキャドも透明化で飛びかかり無防備で何も気付いていないグレーのローブ姿の男の心臓に真っ白い片手剣を両手に持ち替え刃が背中から飛び出すぐらいまで突き刺す グレーのローブ姿の男は訳が分からないまま死亡する
「ニャ こいつニャ いきなり死んでニャ ビックリする暇も無かったニャ」
シルキャドは真っ白い片手剣をヨイショと引き抜きながら飛び散る血を避けながらグレーのローブ姿の死んでいる男に言う
「みんな 素早いな~ ミサーミルルは終わったし 後は心臓の位置から血を噴出しているのは多分シルキャドが殺したんやろな~」
ギーラはもの凄く戦況を冷静に把握しながら両手に持つ投げナイフを<百発百中>の赤文字を確認済みなのでそのまま両腕をグレーのローブ姿の細い男と太っている男2人に振り下ろす 投げナイフは無音で飛び出しトラとオトギの突進に身構えているが2人の男の目と目の間の真ん中にピンポイントで突き刺さりそのまま投げナイフの勢いに押されて後方に吹っ飛びながら細い男と太っている男は同時に死亡している
「トラ御免な 獲物先に殺してしまったみたいやな」
トラは太っているグレーのローブ姿の男に襲い掛かっていたがもう1歩の所でギーラが投げた投げナイフが突き刺さり吹っ飛んでいた
「ウン ギーラ ナゲナイフ サスガ」
トラはギーラの投げナイフが刺さる瞬間を見て嬉しくなってから 部屋の中の家具や小物などの障害物をまったく気にせず踏み殴り壊しながら最後のグレーのローブ姿の男の所に向かう
「オニイチャン トマル オトギ コロス」
オトギも部屋の中の障害物など気にせず破壊しながら一直線に最後のグレーのローブ姿の男に突進しながらトラに叫ぶ
「ウン ナゼダ オトギ?」
トラも一直線に進みながらオトギに聞き返す
「ハイ オトギ アタラシイブキ ツカイタイ」
2人は戦い中なのに普段の会話をしながら猛スピードで突進しながら話している
「ウン ソウダッタナ ブキ アタラシイナ」
トラはオトギの話しに納得して猛スピードだったがその場でピタリと部屋の床に少し穴を開けて止まる
「ハイ オニイチャン ヤサシイ アリガトウ」
オトギはトラの返事を聞いて戦い中なのに笑顔になりさらにスピードを上げながら最後のグレーのローブ姿の男に進む
「舐めやがってこの化け物が まずはお前から殺してや・・・・・」
最後のグレーのローブ姿の男は言葉を最後まで言えずにさらにスピードを上げたオトギの右ストレートを頭にまともに直撃して胴体部分はその場に残して頭だけが部屋の壁で弾け跳び粉々になり胴体部分がゆっくり後ろに倒れて死亡する
「オマエ シャベルナラ ナニカシロ オソイ オソイ」
オトギは胴体部分だけの死体を見下ろしながら呆れた声を出す
「オトギ アタラシイブキ ドウダ?」
トラが嬉しそうにオトギに近寄りながら聞く
「ハイ マダワカラナイ コイツ ヨワイ ザンネン」
オトギが残念そうにトラに言う
「ウン ソウカ マダマダ ツヨイテキ イル ダイジョウブ」
トラが慰めているのかオトギの肩をありえない力でガンガン叩いている オトギはトラに慰められて笑顔になり肩のありえない攻撃にはまったく気にしなくて大きく頷いている
「まあ・・・・・あの筋肉ムキムキ兄妹コンビはみなさんスルーしましょう・・・・・」
ギーラ ミサーミルル シルキャドは 「俺 私なら確実に肩から下が無くなる」 を頭の隅に追い込んでから部屋の中を見渡す
「ここにはミトカンツはいなかったな」
ミサーミルルが口を開く
「そうだな 多分分かっていたんだろう俺達が来る事がな」
ギーラが答える
「ニャ じゃあニャ これからどうするニャ」
シルキャドが聞いてくる
「まあ ミトカンツ達の派閥の連中が全員知らない訳は無いと思うからな適当な奴を見つけて居場所を吐かせながら探そうかな 後は我々の連中もすでに探しに動いている筈だからその報告も期待したいな」
「それが1番近道になるだろうな では次に向かうかミサーミルル?」
「そうしよう それにギーラ達の戦闘力はミトカンツ達の連中にも分かったと思うから口も割らせやすくなっただろうな それにあれを見てみろ ギーラ シルキャド」
ミサーミルルが入って来た時に蹴り飛ばした扉を見ながら指を刺す そこには壊れた扉のふちにしがみ付きながら腰を抜かして震えている1人のグレーのローブ姿の男が部屋の死体とギーラ達を交互に見ながら最後にギーラと目が合う
「ニャ お前そこで何してるニャ 死にたいのかニャ」
シルキャドが震えてる男を見ながら話し掛ける
「い・い・いや ち・ち・違う し・し・死にたくない・・・・・」
震えてる男は必死に首を横にブンブン振りながら泣き声で返事する
「じゃあ こっちに来て少し話を聞かせてくれ」
ギーラが言う
「あ・あ・あ い・い・行くけど こ・こ・殺さないで下さい・・・・・」
震えてる男はガクガク首を縦に振りながら腰が抜けているのでヨロヨロ四つん這いでギーラ達の所にやって来た




