第33話 水浴び
深い森の中を奥に進む4人 前にトラとオトギのゴブリンの兄妹コンビその後ろにギーラとシルキャドのアホ天然コンビが前衛後衛のフォーメーションを組んで歩いている ギーラは前を歩くオトギを見ながらそういえば白い石小屋で出会った時よりも体が大きくなっている事に気づく 身長も1メートルを越えており腕も足も太くなっていて全身が黒く変色している 多分今は後ろ姿なのだが額の真ん中の角も大きくなり口の牙も鋭く大きくなっているはずだ トラが大きすぎて筋肉ムキムキなので横に並ぶと小さく見えるがたしかに体は大きくなっている たしかトラの時も名前を付けた後に急成長しており最初のスライムと戦った時はでかくなっていたと思い出し やっぱり同じなんですな を思いながらオトギの右腕に目がいく 鬼猿戦の後に綺麗な布で傷口を巻くことを提案したがトラ&オトギのゴブリン兄妹コンビに ジャマ スグナオル と同時にハモってきたので はい すいませんでした とギーラは迷わず即答していた オトギの右腕はあれから2時間ぐらい歩いているがたしかにゴブリン兄妹コンビの言う通りに右腕の傷からは血も止まってきている
そしてしばらく歩いているとギーラ達に水の流れる音が微かに聞こえてくる
「おおお 水の音が聞こえるということは もう少しで川があるはずやね」
ギーラは地図を見ながら仲間達に言う
「ニャ やったニャ 水浴び出来るニャ」
「ウン ミズアビ スキ」
「ハイ サッパリ サッパリ」
シルキャド トラ オトギも喜んでいる
「あの~ みなさん喜んでる所非常に申し訳無いけど俺は危険やと思うけどね ここは森の中でモンスターもどこから襲ってくるか分からんしね」
「ニャ 大丈夫ニャ だってニャ 私ニャ 水浴びしたいからニャ 大丈夫ニャ」
「ウン トラ マズ ミズアビ サンセイ」
「ハイ サッパリ サッパリ」
ギーラの声は愛する大事な仲間達の耳には届かない
「まあ さっきの鬼猿からは距離も時間も経って鬼猿の襲撃は心配無いと思うけどね 何回も言うけど森の中で水浴びは俺はやっぱり少し心配かな~」
「ニャ ギーラ 心配しすぎだニャ~ 大丈夫ニャ 良く考えてニャ あの水浴びなんだニャ」
「ウン ギーラ アンシン トラ ミズアビ サンセイ」
「ハイ サッパリ サッパリ」
ギーラの声は愛する大事な仲間達の耳にはまったく聞こえない
「まあ しょうがないか みんながそこまで水浴びしたいならな 俺がみんなが水浴びしてる間は回りをしっかり警戒でもしとくかな これもリーダーの仕事やね」
ギーラは愛する大事な仲間達の声に渋々納得しながら川に向かって歩きを進める
「ウッヒョ~ 楽しい~ 水浴び最高~ 水が冷たくて超気持ちいい~ お~い みんな見て見て俺体浮いてるよ~ よ~し 向こうの岩までタッチしてくるからみんな見ててね~」
ギーラは川が見えると数秒前のセリフを忘れて 猛ダッシュをしながら着ている服をすべて脱ぎ真っ裸になって川に飛び込み水浴びを楽しんで平泳ぎで向こうの岩にタッチをしに行く最中である
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
ギーラの愛する大事な仲間達は気持ちよさげにスイス~イと平泳ぎで向こうの岩に向かうギーラのお尻を無言で見ながら金縛りにあっていた
「お~い お前達何をしてるの そんな所でボ~と立って考え事か?? あっ そうか~大丈夫大丈夫~ 水温は冷たくないぞ~ 気持ちが良い水温だから安心して水浴び楽しめ~」
ギーラは向こうの岩にタッチしてこっちにスイス~イと平泳ぎで戻ってきながら愛する大事な仲間達に心配なくても大丈夫と満面の笑みで叫んでいる
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
ギーラの愛する大事な仲間達は無言で川に向かって歩き出しゆっくり全員服を脱ぎ 1人の人間のアホさ加減を全員が確認してから水浴びを楽しむ
「ニャ 凄いアホを見たけどニャ それは忘れて水浴び楽しむニャ トラ オトギ」
「ウン ミズアビ タノシム」
「ハイ キモチイイ」
シルキャド トラ オトギは川で水浴びを楽しむ そこにギーラがスイス~イと平泳ぎで近づく
「気持ちいいな~ これだけ水が綺麗で泳げるスペースがあれば楽しめるな~」
ギーラは満面な笑みである
「ニャ そうだニャ 毎日ニャ こんな水浴び場があればニャ 幸せだニャ~」
「ウン デキレバ ホシイナ」
「ハイ マイニチ ミズアビ サッパリ」
シルキャド トラ オトギも水浴びの気持ち良さで 先程のアホのアホ行為はすっかり忘れてギーラと仲良く話している 流石 アホ 天然 ムキムキ ムキムキ2号 4人のチームギーラである それからみんなで体を流して汗や汚れを落として綺麗にしてから お約束で水の掛け合いになる ギーラ シルキャド トラ オトギは飛び跳ねたり 逃げ回ったりして楽しむ ギーラは心の中で みんな成長早いのねギーラ兄さんは生まれてきて良かったよ 特にシルキャ・・・・・・・・ おっと それ以上は思ってはダメダメと気持ちを切り替え水浴びを終了する
全員の服装や装備のお手伝いをギーラがもちろんして 全員がサッパリ満足して依頼の村を目指して歩き出す すぐに木々や木の枝や草に埋もれながらゆっくり進むフォーメーションも先程と同じで前衛がトラ オトギ後衛がギーラ シルキャド
しばらく歩くとゴブリン兄妹が同時にお腹を抑えだし後ろのギーラを同じタイミングでチラッチラッ見始める
「ははははは いきなりやし 同じポーズやし 見るタイミングも同じやし どっかで練習したかと思うくらいに息ピッタリやね」
「ニャ 面白いニャ すべて同じでニャ あと目がニャ トラ オトギ 子犬のような目だニャ ニャハハハハハ」
ギーラとシルキャドはその場で止まり腹を抱えて笑う
「トラ オトギ どうしたの? ははははは」
ギーラはまだ腹を抱えて笑いながら2人に聞く 隣でシルキャドも大笑い
「ウン ハラ ヘッタ」
「ハイ ハラ ヘッタ」
ゴブリン兄妹はここでも同じタイミングでお腹を抑えて子犬のような目でギーラに答える
「はいはい 分かったよ それじゃ シルキャドとオトギ2人で狩り行って来て?」
ギーラは2人にお願いをする
「ニャ 分かったニャ ばっちり私に任せるニャ じゃあニャ オトギ 行くニャ」
「ハイ ワカッタ」
シルキャドはオトギと一緒に歩き出す
「あと シルキャドが狩りでオトギが狩った獲物運んでね それから獲物は必ず俺の近くで食べる事 2人分かった?」
ギーラは最後に確認をする
「ニャ ギーラ 分かったニャ」
「ハイ ワカッタ」
元気一杯なシルキャドはギーラ達に手を振りながら オトギはお腹を抱え元気が無い姿で狩りに向かう ギーラとトラはその場で休憩と食事が出来るスペースを作り元気が無いトラと2人で雑談しながら待つ
シルキャドとオトギは手を繋ぎ森の中の獲物を探し歩いている
「ニャ オトギ もう少しだニャ もう少し我慢するニャ」
「ハイ ガマンスル ケド クウシタイ」
オトギはシルキャドに手を繋がれながら引っ張られる様な姿で返事をする
「ニャ そうかニャ そうかニャ 私に任せるニャ サクッと1撃ニャ」
「ハイ クウ」
シルキャドは空いている右手で獲物を突き刺すポーズをしながら話す
しばらく森を2人で歩いていると2匹の大きなイノシシが横切っているのが見える
「ニャ いたニャ あれにするニャ よしニャ オトギ作戦はニャ ドーンと行ってニャ グーンと近づいてニャ サクッと行くニャ 分かったかニャ?」
「ハイ ワカル」
シルキャドがリーダーのパーティーなら必ず全滅する作戦を オトギの目をしっかり見ながら自信満々に小さな口をニヤッとさせて 完璧すぎる作戦ニャ と思いながら言い切る オトギもシルキャドの目を見ながら シルキャド カンペキ と思い大きく頷く そして天然と筋肉ムキムキ2号コンビの意思疎通が完了した瞬間に同時に動き出す
「トラとオトギお腹一杯になるんだニャ」
と小さく声を出してからシルキャドは近くの手頃な木に向かい走り出しその勢いのまま右の足の裏を木に当ててジャンプしてまた違う手頃な木に左の足の裏を当ててジャンプしてそれを何回かタンッタンッタンッと繰り返しながら身軽に木の上の枝に上がり着地して それから他の木の枝をリズム良く踏み飛び越えながら獲物のイノシシの真上の木の枝に着地してフワッと飛び降りながら真っ白い片手剣を背中の鞘から抜いて両手に持ち真下を横切る獲物の1匹のイノシシの頭を貫通させて突き立てる
「イノシシ クウ」
オトギも小さく声を出し両足に力を込めトップギアに入れドンッと静かに加速して走り出す 途中の木や木の枝をまったく触れず綺麗に回避しながら一直線に獲物のイノシシに向かう シルキャドの真っ白い片手剣がイノシシに刺さる瞬間と同時に もう1匹の獲物のイノシシの頭部に走る勢いを殺さずに右腕の拳のストレートを振り抜くとイノシシの頭部に肘まで右腕をめり込ませる
「ニャ オトギ同時だったニャ 楽勝だったニャ ニャハハハハハ」
シルキャドはイノシシの頭部から真っ白い片手剣を引っこ抜きながら数回振って血糊を吹き飛ばし背中の鞘に収めて腰に手を当て笑いながら話す
「ハイ イノシシ オニイチャントクウ」
オトギもイノシシの頭部から右腕を引き抜きながら殺した獲物を食べる事で頭が一杯になりながらシルキャドに頷く
「ニャ 今回もうまい事いったニャ 良かったニャ 良かったニャ」
「ハイ イノシシ ウマイ」
「ニャ そうだニャ 早速ギーラとトラの所にニャ 戻ろうかニャ オトギ 運んでくれニャ」
「ハイ オトギ オニイチャントクウ」
こうしてオトギは大きなイノシシの両足をまとめて片手ずつ持ち両肩に乗せてシルキャドとギーラとトラの所に歩き出す シルキャドは狩りが出来て成功した事にニコニコ顔になり オトギはイノシシを食べる事で頭が一杯で口からは涎が少し垂れていた
笑顔のシルキャドと両肩にイノシシを担いだオトギがギーラ達の所に戻ってくる
「おかえり シルキャド オトギ」
ギーラは2人を笑顔で迎える トラは子犬の様な目でオトギの両肩を見ている
「ニャ ただいまニャ 帰ってきたニャ 大量だニャ~」
シルキャドはニコニコ笑顔で答える オトギは口から涎が出ているだけである
「それじゃ トラ オトギ 食べて良いよ」
ギーラが話し終わった瞬間トラは移動してオトギの担ぐイノシシを引ったくり頭から食べ始める オトギもトラと同じタイミングでにイノシシの頭から食べ始める そのゴブリン兄妹の場所はもの凄い音や唸り声と同時にイノシシの血で赤く染まっていく ギーラとシルキャドは隣同士に座り携帯食を雑談して笑いながら食べ始める ギーラがオトギの右腕が気になっていたので覗くと鬼猿に噛まれた部分は完全に治っており元気良く両腕を使いイノシシの首に口の回りを血だらけにして鬼みたいな顔で噛み付いていた それからゴブリン兄妹は自然とお休みタイムに入り大音量のいびきを叫びながら夢の中へ行ってしまった
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