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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第3話 初めての死体

白い石小屋から一箇所だけ開いた道をトラと2人テクテク歩きながら周囲を見渡すがあいかわらず雑草が至る所に目に入り歩いている道の両端は大きな木々で囲まれている


「おいっ、トラさん、俺の服はまだまだですかね~」


もちろんギーラは真っ裸全開で両手で股間を隠しながらトラの横を歩いている


「ウン、マダ、スコシ、ケドスグ」


う~んなるほど全く理解が出来ない答えがトラから返ってきたが気にしない事にしてスルーを選ぶ


「けどトラは会話が少し長くなったよね、賢くなってるかもそれってレベルアップのお陰かな?」


「ウン、ギーラ、ワカル、ハナス、トラ、ダイジョウブ、ツヨイオトコ」


トラはギーラに賢いと褒められ喜び、ギーラには少し何を言っているが分からないが何となく熱い事を言っているのかな~ぐらいに解釈してまたまたスルーを選ぶ、トラはギーラに向かって胸を張り全力で返答している


「凄いなトラ本当に賢くなったな、俺の言葉は大体分かるもんな」


「ウン、ギーラ、ハナス、ワカル、カシコイ、クチ、マダオソイ、トラ」


ギーラはやっぱり俺の言葉は分かるけどまだ自分の口からは上手に言葉を出すのが苦手らしいと解釈する


「けどトラ、人間の言葉を理解できるだけでも凄いと思うよ、俺は全然理解とか話し全く出来やんしね、俺がもしゴブリン語?とか全然ちんぷんかんぷんで分からんしね」


「ウン、チンカンプンプン?、シラナイ、ワカラナイ、トラ」


「あ~あ、ちんぷんかんぷんね、ごめんごめん分からんよね、ちんぷんかんぷんは俺がゴブリン語が全く理解も話も出来ないから分かりませんよって意味かな」


「ギーギギギーグググ ギグググーーギギギギギギギギグググーグググギーグ コレカ?」


トラは真剣な表情で擬音の「ギ」と「グ」のゴブリン語らしいコラボレーションを一生懸命ギーラに話して来た、ギーラはただ何も出来ずに聞いていた


「ははは、そうそう、ちんぷんかんぷんはそういう事、俺がトラからゴブリン語聞いても何も反応出来なくてキョトンとしてたやろ、トラもこれで一つ賢くなったね」


トラはまたギーラに賢いと褒められ嬉しくなり胸を張りテクテク歩きが少しスピードアップする、そんな会話をしながら森の中を真っ裸で股間を隠しながら歩く男と胸を張り自身漲るゴブリンが歩いていると


「ウン、ギーラ、スグチカク、ニオウ、チ、フク、ブキ、アル」


それから少し2人で歩いているとトラが念願の服があると話す、それに武器もあるとはこれはありがたいと考えていると「臭う」「血」というワードがギーラの頭の中で引っかかる


「んっ?、トラ、臭うって何かな?」


「ウン、ニンゲン、モンスター、チノニオイ、バショワカル、トラ」


おそらくトラは自分の鼻が臭いに高性能で臭いで人間やモンスターの位置が分かると、まるで警察犬みたいな高性能な鼻とギーラは思う、そういえば始めの石小屋でもトラはクンクン臭って部屋を出て行ってここに連れて来てくれた事を思い出す


「なるほど、トラの鼻は凄いな」


トラは凄いと褒められ胸を張りテクテク歩きがスピードアップする


「ウン、トラ、ハナ、スゴイスゴイ」


「トラ、後の血は何かな?」


ギーラはもう一つ聞く


「ウン、チ、ニオイ、アタラシイワカル、フルイダメ」


これも高性能の鼻の機能で血の臭いで分かり、新しいのは大丈夫で古いのは無理と


「それで今から向かう場所は血の臭いするけど大丈夫?」


「ウン、ニンゲン、サン、ニオウ、デモ、チ、ダケダ、ダイジョウブ」


これは人間の死体だけが3体で危険は無くモンスターや他の人間はいないから大丈夫だとトラは話す


「分かった、ありがとう、それならトラ 安心安全でレッツゴーやね」


「ウン、ソウダ、アンアンシンゼン、レッツゴー」


トラさん安安心全って思ったが勿論スルーをする・・・・・それから少しの距離をテクテク二人で並んで歩く


「ウン、ソコニ、フクアル」


トラが3本指の右腕を上げたその先には、大きな木の前で人が野営していたと思われる場所に布のテントや錯乱した食器炭だけが残り石で囲まれた火釜所々飛び散った血、そして3体の死体が目に入る


「あっ、マジか・・・・・少しは覚悟はしてたけど死体見るのはキツイわ」


「ウン、トラ、イッパイ、コロスミタ、ダイジョウブ」


「そうか~、トラは死体とかたくさん見てるんやね、けど俺は死体初体験やからキツイわ」


「ウン、ダイジョウブ、コイツラ、シンデイル、ソレニ、トライル」


「ありがとう、この死体は死んでるから大丈夫か・・・・・けど一人なら落ち込んで絶対吐いてたかも、トラが一緒で助かったよ」


「ウン、トライル、ギーラ、ダイジョウブ」


トラは下からギーラを見上げて目を見ながら力強く頷いてギーラを励ます


「そうやね、ありがとう、トラ、それじゃあ死体の近くに行って調べよか」


ギーラもトラの目を見てそう言うと死体に向かって歩き出す


「ウン、ワカッタ」


3体の死体まで近付いて行き調べてみると、血の臭いが微かに残り思わず顔をそむけて吐き気も襲ってくる、我慢して良く見てみると3体共男の死体で1番近くの1人はうつぶせに倒れており背中に首下あたりから腰の上まで斬られた後があり左手で草を掴みながら絶命している


「合掌、たぶん逃げようとして後ろから斬られたのかな~」


失礼ながら触るのはまだ抵抗あるので、足のつま先で「ごめんなさい」言いながら恐る恐るゴロンとひっくり返す、その男の服装はイメージの冒険者とかでは無く鎧や防具も無く、茶色っぽい長袖シャツでパンツは7分丈で右手に小ぶりな鎌を握り締めている


「町人か村人かな~、まだこの世界の住人がどうゆう格好してるか見た事無いから知らんしな」


とブツブツ独り言を言いながら2番目の死体を調べに行く、2番目の死体も1番目と良く似た服装で右手には短剣を握り締め座るように絶命している、3番目の死体も調べに行くと先程の2体とは印象が全く違う感じでギーラが思ってたイメージの新人冒険者風、皮の兜、皮の薄めの鎧、膝上まである皮のパンツ、黒いマントを羽織っている、こちらも座るように絶命しており首の真ん中の防具が無い無防備な所に短剣が刺さっている、右手には鉄の棒を握り締め左手は首に刺さった短剣を抜こうとして途中で力尽きたのか力無く握られている、後は食べ物みたいな乾燥した固形物、数枚の銅貨、水の入った水筒、投げナイフ、それと新人冒険者風の死体からはカードがあり名前、職業、ランク、種族が書かれていた


そのカードを見てみると

名前 ダグラス サス

職業 冒険者

ランク G

種族 人間


「これがギルドカードかな?、たぶん大きな町とかにはギルドがありそうな感じがするからそこのギルドの人にでも渡しておこうかな、あれ?・・・・・そういえば普通に文字読めるけどこれ日本語やんな~」


不思議に思いながらギルドカードを眺めていると守るように隣にいてくれたトラが


「ウン、ギーラ、トマル、ドウシタ?」


ギーラの横に来て顔を見ながら聞いてくる


「うん、このカードの文字が普通に読めるのが不思議で少し考えてた、トラこのカードの文字読める?」


そう言いながらトラにカードを手渡す


「ウン、キケル、ハナス、ダイジョウブ、ヨム、ダメ」


少し悲しそうにするトラが話す


「そうかそうか、でもしょうがないよ、これからたくさんレベルアップしたら賢くなって読めるようになるかもよ」


ギーラが言うとトラが1つ大きく頷く


「ウン、ヨム、オボエル、デキル、ガンバル」


トラは腰に両手を当てながらウンウン頷きながら胸を張る


「まあ~、読める物は読めるから気にしてもしょうがないね、一件落着~よぉ~~~パンパン」


ギーラは最後に両手の手の平でパンパンとして考える事を早々と諦めて服を貰いに行く、そして先程まで死体を見て吐き気や怖がっていたこの男ギーラはもう綺麗サッパリ忘れて死体の所にトラと並んでテクテク歩いて行く







 












 




















  






 





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