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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第2話 名前はトラ

「良し友達ならまず自己紹介しようかな、俺は真中銀虎26歳B型、彼女無し今フリーです、今度の彼女は女子アナならええかな~って、なんちゃって、えへっ」


何処からどう見てもアホである、真っ裸で異世界と思われる場所に来て初対面の子供のゴブリンにこの自己紹介何度でも言おうこいつはアホである


「ウン、ムリ、ナガイ」


「ふふふっ ツカミは大失敗ですな・・・・・ 良い子は決して真似しちゃダメですよ、アホと思われますからね」


「ウン、ムリ、ナガイ」


子供のゴブリンは必死に理解しようとするが低知能らしく銀虎のアホには気付かない


「じゃ~、名前だけ言うね銀虎です」


「ウン、ギ・・・ラ、ナマエ、オマエ」


「う~ん、おしい、銀虎、ギ・ン・ト・ラやで」


「ウン、ムリ、オマエ、ナマエ、ギーラ」


何故か名前が省略されて子供のゴブリンの一言で決定致しました、聞き取り難い言葉があるみたいで、ここは子供のゴブリンが覚えやすいと名前と言うことで納得する


「よし、名前決定、俺はギーラ、お前の名前は?」


「ウン、オレ、オモイダセナイ、ナマエ」


部屋のキョロキョロが見終わったらしく、今は俺の真っ裸の全身を上から下まで見ながらゴブリンは答えた、それには気ずかずこのアホは斜め上を見ながら仁王立ちで両手を組んで「う~ん」と唸りながら子供のゴブリンの名前を考える元銀虎ことギーラは


「そうやね、名前無いと何かと不便やしね何か考えよう」


「ウン、ワカッタ、ギーラ、カンガエル」


そうですな~ゴブリンで子供で緑色か「あっ」これも聞いておこう


「お前は、男?、女?」


子供のゴブリンの男と思われる物は確認出来たが一応ゴブリンなので聞いておく、それに子供のゴブリンは毎回質問されると数秒考えてから答える


「ウン、オレ、オトコ、ダイジョウブ」


男、大丈夫、の所で少し胸を張りながら力強く答えて頷く


「男か~、それじゃ~、決定しました、お前の名前はトラ」


もう、ゴブリン、子供、緑色、男か女、全く関係が無く最後は銀虎の虎から子供のゴブリンに名前をサラッと付けるアホな男


「ウン、トラ、イイナマエ、キニイッタ」


子供のゴブリンのトラもギーラのサラッと感は気付かなかったらしく非常に喜んでギーラの顔を笑顔で嬉しそうに見つめている、ギーラも嬉しそうなトラの笑顔を見て自分の名前をサラッとだが1文字与えた事でこれほど喜んでくれたので正解だったと思い嬉しくなる、そういえばファンタジー小説や漫画を読んだ時にゴブリンとかモンスターに名前付けるとレベルアップや能力が上がるとか書いてたような無かったような・・・・・まあ~名前を付けたぐらいでレベルや能力が上がるなら全然ありがたいので期待しないで優しく見守る事に決める


「それじゃあ、トラこれから宜しくね、仲良くしていこうね」


「ウン、ヨロシク、ギーラ、オレ、トラ」


この2人がこの異世界という場所で出会った瞬間から人間とゴブリンの異世界大冒険伝説の始まりなの・・・・・


「ウン、ギーラ、イイカ、ハダカ、ヨワイゾ」


そうギーラはまだ真っ裸で仁王立ちで両手を組み少し心を躍らせながら、異世界大冒険伝説ウンチャラカンチャラを聞いていたのである・・・・・何度でも言おうアホである


「あっ、あ~ん そ、そうですね~・・・・・」


ギーラは仁王立ちをすぐに止めてトラが子供のゴブリンの男の子だと分かっていても、ギーラは急に恥ずかしさを感じて慌てて股間を両手で隠してモジモジしてしまう


「ウン、ギーラ、サムイノカ、トラ、フクサガス、マテ」


ギーラのモジモジを見てトラは何を勘違いしたのか、突然鼻をクンクンさせると部屋の出口へ小さな体でテクテク走り出す


「んっ?、トラどこへ行くの?、服を探す?」


ギーラは戸惑いトラに聞く


「ウン、ギーラ、スコシ、ココデマツ、トラ、フクサガス」


トラはギーラにそう言いながら部屋の扉から外に走り去って行った


「あらら、出ていったな、しょうがないから俺真っ裸やしトラを待つかな」


ギーラはそう独り言を話すと、トラを待っている間に考えをまとめる 


1 トラは頼りになり危険は無さそう

2 トラも俺みたいに違う世界からこの異世界に来たと思う

3 ここは異世界とかいう場所でモンスターや冒険者がいるだろう

4 ファンタジー小説の主人公みたいに能力アップやレベルアップや魔法が使えるのか

5 今日はイマイチ俺のギャグのキレが無い 


5の案件を特に真剣に考えていると、外の方が騒がしくなりギーラは考えを止めて出口に向かって歩いて行き扉から顔だけを外に出して目を向ける、そこにはトラが右手に木の棒を持ち戦闘体勢で目の前のプニプニして左右上下にゆっくり揺れる1体の青く半透明の物体に対して攻撃態勢を取っている


「うわわわゎゎゎ、嘘っ、怖い、プニプニしてる、それってもしかしてスライム?」


「ウン、ソウ、ヨワイ、スライム、マカセロ、スグオワル」


ギーラが声をトラにかけると、トラはこちらは見向きもせずに耳だけを意識させて答える


「ギギギィィィ、トラノジャマ、スル、スライム、コロス」


そしてトラは小さな両足に力を込めて右手に持つ木の棒を高々と掲げると、先程のテクテク走りからは想像も出来ない動きの速さでスライムの正面に飛び込むと右手の木の棒を思いっきりスライムに振り下ろす、そしてスライムの正面らしき所を真っ二つに砕け散らしてその後も連続で数十回木の棒を叩き付けて攻撃してスライムの原型が無くなり液状になって地面に吸い込まれるまで叩きつけた


「ウン、コロスオワリ、ヨワイ、スライム」


トラは小さく囁いてから右手で持っていた木の棒を見ると真っ二つに裂けてボロボロになっていた、その木の棒をトラは見るとポイッと放り投げてギーラを見る


「ウン、フク、チカクアル、ギーラ、イク」


トラはギーラに言うとテクテク歩き出す、白い石の小屋の扉から顔だけ出して恐る恐る見ていたギーラは、初めて見たスライムに少し感動しつつ、トラ恐るべしを頭にインプットしてトラを追いかける




トラを追いかけながらギーラは周囲をを見渡す、すると白い石小屋はボロボロで所々崩れており石小屋のまわりは雑草が至る所に生えている、またその周囲を大きな木々が石小屋を包囲するように密集しており一箇所だけ開けた道が見えたのでそこに向かって歩くトラを小走りで追いかける


「トラ凄いな、強くてビックリしたわ」


「ウン、アレ、ヨワイスライム、トラ、ダイジョウブ」


トラは立ち止まり振り向いてギーラが少し興奮して小走りでトラの横に来るとトラが話す


「ウン、ギーラ、トラ、ナマエヲ、ツケテクレタ」


やはりファンタジー小説や漫画みたいに、ゴブリンやモンスターに名前を付けると能力やレベルアップは本当なんだと感心する、トラを近くで見てみると40~50センチだった身長が1メートルぐらいに成長していて、腕や足も見る限りに太くなり、口の中の牙も大きくなっていて、額の角も伸びて、全身の体の色も緑色から黒色へと変色していた


「トラ、近くで見ると見違える程大きくなって成長したね」


ギーラが感動して大きくなったトラに話しかける


「ウン、マダマダ、トラ、セイチョウスル、テキ、タオス、ツヨクナル」


「えっ? もしかしたら俺もトラと同じで敵を倒したら成長するの?」


トラは立ち止まり少し腕を組んで考えてから


「ウン、ギーラ、ダイジョウブ、トラオナジ、ツヨクナル」


「よしよし、なるほどなるほど、これで俺もモンスターを頑張って倒して俺もレベルアップして強くなってトラと一緒に戦うわ」


ギーラはモンスターとの戦いで倒す事でレベルアップをすればギーラも強くなる事が分かり凄く嬉しくなって自信を付けてトラに話すと並んで歩き出す


 





 


 












 













 



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