第199話 輝け君がNO,1かけっこ大会
「ニャ、ニャニャニャニャニャ~、ニャニャ~、ニャ~、ギーラは何処に行ったのかニャ~、ギーラは何処に要ったのかニャ~、もぅ~しょ~がないニャ~、私が居なかったらニャ~、とっくに迷子になって泣き崩れてる筈だからニャ~、もぅ~しょうがないニャ~」
シルキャドは絶賛ヤレヤレ顔だが嬉しい尻尾フリフリでギーラを捜して歩いている
「ニャ、何処だニャ、何処だニャ~、ギーラはいったい何処だニャ~、ニャ?、誰かが走ってきてるニャ?、誰なのかニャ?」
シルキャドは少しリズミカルに口ずさんでから何者かの気配を感じる
「キャハハハハハ~、もうすぐゴールなんだなっ、私がダントツで1位ゲットは確実だな~、キャハハハハハ~~、んっ?、誰かが居る?」
レイラャッチはローズメルファの勧めでギーラ達に会いに行く事になり途中までは仲良くトラ、オトギ、ローズメルファ、ザザードスドと雑談しながら進んでいたが突然「キャハハハ、分かったギーラだっけ?ローズメルファ名前はあってるかなっ?、キャハハハ、まあ~そのギーラ達の居る場所は何となく分かったちゃったからっ~、ここからは競争決定~~~~ヨ~~~イドンッ、キャハハハハハ~」っと言い放つと羽根をパタパタさせて見事なスタートダッシュを決めて笑いながら姿が見えなくなる、そして快調に進んでいると何者かの気配を感じて止まる
「ニャ、誰なんだニャ、いったい誰なんだニャ?、私は今ニャ、人探しで忙しいからニャ、私のリーダーが行方不明で捜索中なんだニャ、はぁ~もうヤレヤレなんだニャ」
シルキャドはパタパタ空中に浮いているレイラャッチに向かって両腕を頭に回して、少しオーバーにめんどくさい雰囲気を醸し出し話を少し盛って「行方不明で捜索中」を付けたして話す
「キャハハハ、私はレイラャッチ、私も今は忙しいんだよっ、だってっ、ザザードスド杯輝け君がNO,1かけっこ大会開催中だからねっ、キャハハハハハ~」
レイラャッチもパタパタ浮きながらシルキャドに有りもしない思いついた「ザザードスド杯輝け君がNO,1かけっこ大会」」を付けて話しかける
「ニャ、かけっこ大会?、それは楽しそうな大会をしてるんだニャ、羨ましいんだニャ~、かけっこは私も自信があるからニャ、ニャ?、私の名前はシルキャドって言うんだニャ」
「キャハハハ、そうかっ、シルキャドは何か良い奴そうだねっ、わざわざリーダーを探すなんてっ、キャハハハ、絶対良い奴決定~~~、私が決定したんだよぉ~、キャハハハ」
「ニャ、レイラャッチも1人でかけっこ大会するとかニャ、そんな奴はニャ、絶対悪い奴では無い証拠だからニャ、レイラャッチと私は良い奴決定なんだニャ、私も決定するんだニャ、ニャハハハハハハハハ~」
「キャハハハ~、良い奴と良い奴は不思議な運命の糸で惹かれ合うって誰かが言ってたのは本当なんだねっ、キャハハハハ~、誰が言っていたかは知らないけどねぇ~、キャハハハハハハ~」
シルキャドとレイラャッチは出会って数秒で打ち解けて笑い合っている
「ニャ、ところでニャ?、人間で腕が4本あって時々アホな事を言い妄想癖が群を抜いている男をニャ、レイラャッチはニャ、見なかったかニャ?、私はニャ、その人間で腕が4本あって殆んどがアホな事を言い妄想癖が世界トップレベルの男をニャ、私は捜しているんだニャ?」
「キャハハハハハ、知らない~私は見てないなぁ~、腕が4本ある男なら珍しいから忘れる訳無いからぁ~シルキャドごめんねぇ~、キャハハ」
「ニャ、そうなんだニャ、それなら仕方が無いんだニャ、分かったニャ、レイラャッチ」
「キャハハハ、それなら私もその男捜すの手伝ってあげよっかぁ?、キャハハハハハ」
「ニャ、何て良い奴なんだニャ、レイラャッチ、大好きなかけっこをニャ、ナンチャラカンチャラ大会を中止してまでニャ、助けてくれるんだニャ、私は嬉しいんだニャ」
「キャハハハハ、別にザザードスド杯輝け君がNO,1かけっこ大会はいつでも開催できるからっ、キャハハハハ、私に任せなさいっ、その人間の男をこのレイラャッチ様が見つけるのを手伝うよっ、キャハハハハハハハ~~~」
シルキャドとレイラャッチは<<無人島に友達を1人連れて行けるなら誰?>>って聞かれたら迷わず相手の名前を挙げるぐらいの勢いで仲良くなり常人では計りしれない謎の意思疎通力でギーラを捜す事を了承してお互い笑顔で熱い握手で絆を深め合っている、シルキャドはザザードスド杯輝け君がNO,1かけっこ大会の名称は忘れていてレイラャッチはシルキャドが忘れていた事に気が付かずサラッと言っていたが・・・・・・・・・・それでも2人は笑顔で熱い握手で絆を深め合っている
「あらあら、行ってしまいましたわね、うふふ、元気が有り余っていますわねレイラャッチ、うふふ」
ローズメルファはレイラャッチの姿が完全に消えて少し驚いて止まっていたが歩きを再開すると話を始める
「ウン、ナゼカ、ハネオンナ、ハシッタ、ナゼハシル?」
「ハイ、オトギ、オナカイッパイ、ハシラナイ、ユックリ、アルク」
トラとオトギは普通の事を普通に言う
「・・・・・すま・・、レイラャッチはあ・・子・・・・よ」
ザザードスドは聞き取りにくい「すまない、レイラャッチはあんな子なんですよ」っと言って軽く頭を下げて一応謝っている
「うふふ、ザザードスドあなたが謝らなくても・・・・・うふふ、まぁ~楽しくこの世界を生きている証拠ですから自由で楽しそうで何よりですわ、うふふ、それにしてもレイラャッチの自由度は良く似ていて見慣れてますからね、うふふ」
ローズメルファはザザードスドの言葉は聞き取れなかったが軽く頭を下げた行動と雰囲気で謝ったと解釈していつもの笑顔で話す
「「「シルキャド、ニテル、ハネオンナ、ニテル」」」
トラとオトギは「自由度」のワードで反応して綺麗なハモリでローズメルファを見て確信の顔で答える
「うふふ、そうですわね、私もシルキャドが真っ先に思い浮かびましたわ、うふふ、トラとオトギも流石ですね、うふふ」
「「「ソウダ、シルキャド、ニテル、ハネオンナ」」」
トラとオトギはローズメルファに「流石」と褒められて筋肉ムキムキの胸を少し前に出して両腕を腰に持ってくる嬉しい時にするエッヘンポーズをして先程と同じ様なセリフをリピートしている
「うふふ、トラとオトギ同じ事を言っていますわよ、うふふ、それと人の名前はちゃんと言った方が良いと思いますよ羽根女では無くてレイラャッチという素敵なお名前が有りますからね、うふふ、それの方が私も嬉しいですしギーラも喜ぶと思いますよ、どうでしょうかトラ、オトギ?」
ローズメルファは少し前から気になっていたトラとオトギのレイラャッチの呼び方を分かりやすく的確に鉄板のギーラの名前を出して直す様に提案する
「ウン、ソウダナ、トラ、ワカッタ、ハネオンナ、ヤメル、レイラャッチ、ソウヨブ」
「ハイ、オトギモ、オニイチャントオナジ、ギーラ、ヨロコブ、ローズメルファ、ウレシイ、ソウヨブ」
トラとオトギは大きく頷いて納得すると凄まじい笑顔でローズメルファの提案に同意する
「有難う御座いますトラとオトギ、うふふ、私もお話をさせて頂いて良かったですわ、それではもうすぐギーラ達の所に着きますので少し急ぎましょうか?」
「「「ソウダ、ギーラ、ハヤクアウ、ダカライソグ」」」
トラとオトギはまた大きく頷いて元気一杯にハモるとまた凄まじい笑顔で答える、そしてまだ笑顔のトラとオトギ、素直なゴブリン兄妹の答えに嬉しく思うローズメルファ、無言でローズメルファ達の会話を聞いて3人のチームワークの良さに感心して小さく頷いたザザードスドがギーラ達の所に向かう歩くスピードを上げて行く