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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第190話 途中の森1

「何にもね~じゃね~かこの役立たずが、これで最後にお前が見るのは俺の剣がお前の眉間に突き刺さる瞬間って事が決定したな」


「いや~もう少し探しましょうよ、せっかくこんな遠い森まで来たんですから・・・・・痛っ・・・・・」


「お前らはどう思う?、まだ探すか?」


細身の男が背後から前を歩くもう1人の小太りの男の背中に蹴りを入れて地面に顔面から叩きつけると男は後ろを振り返って聞いている


「どうするってウワダ、それは決まってるだろこのままトリタールの話を信じてこの森を探すか、それかさっさとトリタールを始末して町に戻って一杯やるかのどっちかだろう」


蹴りを入れた細身の男に振り返って聞かれた同じ体型の細身の男は地面に叩きつけられてまだ倒れた状態で鼻血を腕で拭っている小太りな男をトリタールと呼んでつまらなそうに見ながら振り返って聞いてきたウワダと呼んだ男に答える


「俺はそうだなウワダ、酒ならいつでも飲めるから俺はまだ我慢できるからさ、俺達が旨みを感じてトリタールの話に乗ってこんな何も無い場所まで来たんだからもう少し探そうぜ、それでもし発見出来なかったりトリタールに嘘つかれてると思った時はジナミが言ったみたいにさっさとトリタールを始末して酒でも女でも町に戻ればやりたい放題だからよ」


その横で並んで歩いていたもう1人のこちらも同じ様な体型の細身の男が言葉を発する


「あああ、まあそうだなムヤミの言う通りだなジナミはそれで良いか?」


「それで良いかって?、俺はさっきも言ったけどどっちでも良いぜウワダ、この森に隠されてるお宝と生きている奴やムカツク奴を斬れれば後は何にもいらね~な、まあ~こんな所まで来たんだからムヤミが言った事が正解だろう、所で誰がトリタールを殺すかも少し悩むな~」


ウワダと呼んだ男にもう一度聞かれたジナミはまだ倒れたままのトリタールを見ながら答える


「分かった、ムヤミの話に乗っかるか~、それじゃあトリタールもう一度考えろ生きるか死ぬかの瀬戸際だぞ、そのスカスカで使えない脳ミソを振り絞って思い出せ、もう少しチャンスをやろう」


ウワダはそう言うと倒れているトリタールの背中を右足で踏みつけるとそのまま歩き出す、この3人の男ウワダ、ジナミ、ムヤミは父も母も一緒で正真正銘血の繋がった兄弟で同じ家で育った一般的な兄弟、ウワダが長男、ジナミが次男、ムヤミが三男の年子の3人兄弟、貧しい村に生まれ育ち青年になり俺達が貧しいのは親と村の責任と病的に思い込みウワダが15歳ジナミが14歳ムヤミが13歳に誕生日を迎えたその朝に起きると3人兄弟は「お前が父親なのが悪い」と長男のウワダが最初に父を殺して次男のジナミが「何でお前が俺達を産んだ」と母を殺して三男のムヤミが父と母を殺した現場の騒ぎに見に来た村の少年を「見たね、見られたらしょうがないね」と殺して後は3人兄弟で村の人間を皆殺しにした、皆殺しにした後は殺人の快楽と今までの鬱憤からの開放感に魅了されて3人兄弟は仲良く同じ気持ちで人の道を外れて外道に落ちて今はこの森の宝を目指している


「それでトリタール?、お前は嫁も子供も俺達に目の前で殺されてお前だけが生き残りたい為に俺達をこんな所まで連れてきたのはまだ覚えてるよな?」


ウワダ、ジナミ、ムヤミは日常の略奪目的でたまたま襲った馬車に乗っていたトリタール家族の嫁、2人の子供、護衛の冒険者を殺して最後にトリタールを殺す瞬間にこの森の宝の情報を震えて泣きながら口走ったので始末を先延ばしでこの森まで誘導させた事をトリタールに思い出させる為に長男のウワダは聞く


「は、はい、1週間前に教えて貰った情報によるとこの森は確かなのです、ウワダさん」


トリタールは立ち上がると泥や埃や鼻血もそのままの状態で必死にウワダの数歩後ろを付いて行く、トリタールは嫁、子供2人の4人家族で食料品の町から町への運搬で生計を立てており、ウワダ、ジナミ、ムヤミの3兄弟に出会った日は次の運搬の目的の村が実家で祖父、祖母に嫁と子供を会わせる為に偶然馬車に乗せていた所を運悪く襲撃されてトリタール以外の家族、護衛を殺された


「それならお前さっきの場所にも宝は無かったしどうするのこの責任?」


「は、はい、す、すいません」


「お前は話だけ聞いたのか?地図とかそんな物は無いのか?」


「は、はい、一応こ、これです」


トリタールは胸の内ポケットから一枚の紙を取り出すと震えながらウワダに渡す


「なるほどこれがお宝の地図かって、早く出せこのボケッ」


ウワダは地図を受け取るとトリタールの顔面を蹴って地面に転がす






「あらあら、何かの気配がしてきましたわね」


「ウン、トラ、ニオイ、スル」


「ハイ、オトギモ、ワカッタ」


トラとオトギが森の木々を何事も無い様に殴り倒し踏みつけて道を作って進んでいると後ろを歩くローズメルファは声を出しトラとオトギが同意する


「1,2,3,4人ですわね・・・・・あれっ、その他にも何かいるみたいですわ」


「ウン、ニンゲンヨニン、カタマッテイル」


「ハイ、ホカニモ、ニオイ、スル」


「そうですわね、人間の方々ですか・・・・・良い人達なら何も出来ませんね、ギーラに怒られますから、うふふ、それとその他の気配の方々はトラ、オトギ、楽しめそうですわね、うふふ」


「ウン、ギーラ、オコル、ダメ、ニンゲン、イイヤツハ、ヤサシクスル」


「ハイ、オトギモ、ギーラ、オコル、ダメ、ホカノニオイデ、タノシム」


「それではトラとオトギもう少し道を作って下さいね、お願い致します」


「「「ワカッタ、マカセロ」」」


トラ、オトギ、ローズメルファは進行速度を緩めずに会話を済ましてトラとオトギがハモって答えると人間の気配と何かの気配のする方向にまた木々を殴り倒し踏みつけて進み始める






「おいっ、ウワダいつのまにか囲まれているぞ俺達・・・・・」


ジナミとムヤミがウワダの横に進んでムヤミが声をかける


「・・・・・あ~あ、そうみたいだな・・・・・まったく気がつかなかった」


「どうする?ウワダ?」


ジナミが聞く


「そりゃあ、この感じは仲良く酒でも飲みましょうの誘いじゃ無いのは確かだからな・・・・・」


ウワダは腰に携えている剣を抜く、それと同時にジナミとムヤミも剣を抜く


「あ、あ、あの私は、ど、どうすれば・・・・・」


トリタールは何も気配は感じなかったが3人兄弟の雰囲気の変化と会話を聞いて慌てて聞く


「あ~あ、そんなの知らね~」


「・・・・・えっ、そ、そ、そんな・・・・・」


ウワダはチラッとトリタールを見て話すとすぐに視線を気配のする方に戻す


「くそっ、どっから来やがる・・・・・」


ジナミは剣を胸の前で構えて警戒しながら囁く


「あ~あ、何か待つのは性格的に無理なんだよね~、俺三男坊のワガママの甘えっ子だからさ~」


ムヤミは気配のする方に少し大きな声で話す







「ウン、ニンゲン、カコマレタ」


「ハイ、ニンゲン、ピンチ」


「あらあら、そうですわね、人間では無い方々はしっかり人間の方々を包囲されていますわね、それにしても人間では無い方々は一定の距離を保っていてどうするおつもりなのでしょうか?」


トラとオトギとローズメルファは進みながら会話をする


「あらま~、人間では無い方々は私達に気付いたみたいですわね、うふふ、それはそうでしょうね、トラとオトギがこれだけ激しい音を響かせて頑張って道を作って頂いておりますからね、うふふ、ですが人間の方々はまだ私達には気付いておりませんね」


「ウン、トラ、ガンバッテル、ケド、ミチツクルノ、カンタン」


「ハイ、オトギモ、カンタン、カンタン、ズット、キ、ナグルケル、ダイジョウブ」


「はい、トラとオトギ道を作って頂いて有難う御座います、それでは私達も皆様がお集まりの場所になるべく急ぎましょうか、何か楽しい事が待っている予感がしますからね、うふふ」


「ウン、ハヤクイク、キ、ナグルケル、スキ、デモ、エモノ、ナグルケル、モットスキ」


「ハイ、オトギ、タノシイ、ダイスキ、イソグ、イソグ」


ローズメルファの話にトラとオトギは頷いて同意すると、かなりの時間密集した木々を殴り蹴りで休まず破壊していたが息1つ乱さずそのままのペースを維持したまま木々を破壊しながら気配のする方向に進んで行く













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