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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
185/250

第185話 馬よりゴリラ馬

「・・・ホワイトアイル・・・お胸ドンドン・・・町中では・・・我慢して下さいね・・・町の人が驚きますから・・・」


レーンアイルは買い物中の時ホワイトアイルが視界に入ると常にウホウホマシーンの事を馬車屋の建物の前で買物が終わってギーラ達を待っている時にホワイトアイルに話をする


「ウホ、そうなのかなウホ、町中では我慢をしているつもりだウホ、ウホウホウホウホ」


ホワイトアイルは少しキョトン顔をして考えてから町中の馬車屋の前だがウホウホマシーン全開で答える


「・・・・・・・・・・」


レーンアイルは楽しそうなウホウホマシーン状態のホワイトアイルの顔を見上げて真顔で無言で見つめている


「ウホウホウホウホウホウホウホウホ~からの~ウホウホウホウホウホウホウホ~」


「・・・・・・・・・・」


レーンアイルはホワイトアイルを見上げるのを諦めて静かに視線を地面に落とす


「あらあら、皆様ギーラ達が戻ってきましたわよ」


レーンアイルが地面の落ちている小石を発見すると同時にローズメルファが正面の道を見て声を出す


「・・・あっ・・・本当だ・・・」


「ウホウホウホウホウホウホウホ」


「皆様おかえりなさい、私達の準備はもう終わりましたわ」


ローズメルファは目の前まで来たギーラにいつものニコニコ笑顔で話しかけ、レーンアイルは顔を上げてギーラ達の顔を見て、ホワイトアイルは喜びのウホウホで迎えている


「ただいま、ローズメルファ、レーンアイル、ホワイトアイル準備ご苦労様やったね、もしかして待たせた?」


「・・・おかえりなさい・・・ギーラ、トラ、シルキャド、オトギ・・・」


「ウホウホウホウホウホウホウホ」


「いえいえ、私達もついさっきお買物が終わりここに来た所ですわ」


「そうか~それはええタイミングやったね、ただいまレーンアイル、ホワイトアイル」


ギーラはローズメルファに笑顔で答えてから改めてレーンアイルとホワイトアイルにも笑顔で話す


「それでさっき話したヘビージョの村の依頼の事やけど、ヘビージョがなるべく早く村長さんの娘さんを探したいみたいやから今から馬車屋に行くけど大丈夫?」


ギーラはローズメルファに顔を戻して本題を切り出す


「はい、全然構いませんわよ、それならば馬車屋に行きましょう」


ローズメルファは笑顔で答える


「うん、そうしよう」


ギーラはそう言うと馬車屋の従業員を探しに建物の中に入って行く


「今から出発するけど大丈夫?」


建物の中に入り従業員を見つけるとギーラは声をかける


「あっはい、ギーラさん大丈夫ですよ、それではすぐに馬車の準備をしますね」


従業員はギーラに気付くと答えて馬車の準備をするために小走りで消えた行く、それを見たギーラは相棒達が待っている所に戻る


「ウホ、ギーラ少し良いかな?」


ギーラが相棒達の所に戻るとホワイトアイルがウホウホマシーン状態を止めていてギーラに声をかける


「んっ、どうしたホワイトアイル?」


「ウホ、僕客車引きたいんだけど、ウホウホ」


「んっ、どういう事?」


「ウホ、何だかこの姿に変わって上半身はゴリラだけど下半身は4本足の馬の姿だからウホ、それで馬車屋の建物の前に来て急に下半身の馬の部分の意識がそういう気分になったんだウホウホ」


「へえ~そうなんやって・・・・・気分やからか~~~い」


ギーラはゴリラ馬のホワイトアイルを見上げてツッコミを入れる


「ウホ、そう気分だよ、それに僕が客車を引いた方が普通の馬達よりパワーがあるから速度も上がるし目的地にも早く到着すると思うからね」


「う~ん、なるほど・・・」


ギーラは目の前に立つ筋肉ムキムキの上半身と太い4本足を見て少し考える


「けど嫌じゃないの・・・・・馬みたいに俺達を乗せて客車引くとかわ?」


「ウホ、全然嫌じゃないよ、逆に客車を引きたくて堪らないんだよウホウホ」


ホワイトアイルは少し興奮して嬉しそうにギーラに話す


「なるほど・・・・・それならホワイトアイルに客車を引いてもらおうかな」


ギーラは確かに普通の馬よりは数倍力も有り頭も賢くて意思疎通も出来て、敵の気配を察知しても手前で馬車を止めて馬車屋の従業員と馬達の怪我や命の危険を心配しなくても大丈夫なのは安心出来ると結論を出してホワイトアイルの提案を受け入れる


「ウホ、やった~やった~、ギーラありがとう僕物凄く嬉しいよ~ウホウホウホウホウホウホウホウホウホウホウホウホウホウホ」


ホワイトアイルはギーラの答えを聞いて多めのウホとウホウホマシーンを爆発させて喜んでいる


「・・・ホワイトアイル・・・どうしたの・・・そんなに・・・喜んで・・・?」


レーンアイルはホワイトアイルの激しい喜びのウホウホマシーンを見ながら聞く


「ウホ、僕がレーンアイルやみんなが乗る馬車を引く事が出来るんだウホ、ギーラに話をしたら了承してくれたんだウホ、ウホウホウホウホウホウホウホ」


「・・・そうなんだね・・・私は良く分からないけど・・・ホワイトアイルが・・・それだけ喜ぶなら良かったね・・・」


レーンアイルは馬車を引く事にこれだけ喜べるホワイトアイルの気持ちが本当に分からなかったがホワイトアイルのウホウホマシーンのテンションの上がりっぷりを目の前にして自分の頭の中の???マークを押し殺して自分なりの精一杯の笑顔で話し終える、レーンアイルはホワイトアイルとだけお話をする時は途切れ途切れでは無いがギーラも横に居て相棒達も近くで雑談をしていたので何故か周りの目を気にして途切れ途切れで話していた


「そんだけ喜んで貰えると俺も何か嬉しいわ、せやっ、そしたら馬車屋の従業員さんに客車だけでええと話ししやなあかんな~」


ギーラはレーンアイルとホワイトアイルの会話を聞いてから思い出したかの様に声を出し馬車屋の建物に走って行った


「ウン、ドウシタ、ホワイトアイル、ナゼソンナニヨロコブ?」


「ハイ、オトギニ、オシエル、ヨロコブ、オシエル」


「ニャ、どうしたんだニャ、ホワイトアイル?、美味しい屋台でも思い出したのかニャ?」


トラ、シルキャド、オトギはギーラが馬車屋の建物に走って行く後ろ姿を見送ってからレーンアイルとホワイトアイルの所に歩きながら興味津々で聞いて来る


「ウホ、僕ねみんなが乗る馬車を引く事が決まったんだよ、さっきギーラに聞いたら了承してくれたんだっウホウホ」


「・・・・・ウン、ソウナノカ」


「・・・・・ハイ、ソウナノカ」


「ニャ、そんなんでニャ、喜んでたのかニャ、は~~~あ、ゴリラはニャ、単純で良いんだニャ~、私ならニャ、そんな事ぐらいでは絶対喜ばないんだけどニャ~、は~~~あ、所詮ゴリラはゴリラなんだニャ~、悲しくなるんだニャ、私は本当にガッカリしたんだニャ~、ゴリラにガッカリしたんだニャ~」


トラ、オトギはホワイトアイルの答えを聞くと一瞬で興味を無くして、シルキャドは答えを聞いてそう思ったので思った事を大きな溜息を2回挟んで何のフィルターの邪魔もされずにただ口から吐き出した


「・・・・・・・・・・」


ホワイトアイルはウホウホマシーン状態を途中から急停止させてシルキャドのただ吐き出される言葉を絶句しながら聞き終わる


「・・・えへへ・・・わ、わ、私は・・・ホ、ホ、ホワイトアイルが馬車を引く事は・・・と、と、とても素晴らしくて素敵だと思うよ・・・だ、だ、だからもっと喜んで・・・良いんだよ・・・」


レーンアイルはウホウホモードの途中で右腕は胸の上左腕は高々と振り上げて停止しているホワイトアイルに優しい声とフォローを入れている、トラ、シルキャド、オトギはすでに興味が0になり少し離れた場所で何も無かったかの様に食べ物の話で大盛り上がりしていたが・・・・・


「ウホ、だ、だ、だよね、トラもシルキャドもオトギも・・・・・何も何も全然分かって無いんだからね・・・・・し、し、しょうがないよね・・・・・ハハハハハハハウホウホ」


ホワイトアイルは呆然状態から「はっ」っと立ち直るとレーンアイルを見つめながら何とか声を出す


「・・・うん・・・そ、そ、そうだよ・・・ホワイトアイル・・・そ、そ、そうだよ・・・」


レーンアイルは心の中ではホワイトアイルの喜びが最初からまったく分からなかったが、ホワイトアイルの落ち込み方を目の前で見て必死にフォローしていた


















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