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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第179話 パスしま~す

ギルドの隅のテーブル席で人間の4本腕の男が嬉し涙を流し右手を差し出していて、もう1人は顔はガッツリ蛇で口からはチョロチョロ赤い舌を出し入れしていて体はナイスボディの女が右手を差し出し数十秒の握手が終わり2人はまたテーブルの椅子に座り直す、ギルドの受付嬢は今は珍しくギルド内に4本腕の男と蛇の獣人しかおらず雑談を止めて4本腕の男の今までの奇行と激しい感情の揺れ動くのを笑いを堪えて見ていた


「ふう~、それじゃあ秘密で宜しくね、ヘビージョ」


「ニョロ、任せろニョロ」


ギーラとヘビージョは椅子に座り会話を再会する


「所でヘビージョは捜索依頼は終わったの?」


ギーラは穏やかな心に戻り気分を切り替えて聞く、ヘビージョはこのスグラアゼースの町のギルドで自分の住む村の村長の娘が行方不明になり、その為にギルドに行く途中でギーラと出会って一緒にスグラアゼースの町に到着している


「ニョロ、捜索依頼はもう終わったニョロ、けどニョロ、どんな冒険者が依頼を受けてくれるかニョロ、私は村に戻るまではもう少し時間があるからニョロ、ちょっと見てみようと思ってニョロ、けどニョロ、ここのギルドは誰もいないニョロ・・・・・」


「そうか、捜索依頼の申し込みは終わったんやね、・・・・・確かにヘビージョが言う通りギルド内がこんなにガラガラなのは珍しいけどな~、何でやろか何か理由とか分かる?」


「ニョロ、私は分からないニョロ・・・・・」


「そうなんやね」


それからギーラとヘビージョはしばらく雑談をテーブルの椅子に座ってしているが、ギルドの中に入って来た冒険者パーティーは2組だけで、パーティーの1人か2人が依頼の壁を見てその他のメンバーはギーラとヘビージョと同じで近くの空いているテーブル席に座って談笑している


「もしかして受付嬢さんなら何か知ってるかも?、このギルドの人の少なさ」


「ニョロ、そうかもしれないニョロ」


「それじゃあ俺ちょっと聞いて来るわ、他にも聞きたい事もあるし」


「ニョロ、分かったニョロ」


ギーラはヘビージョにそう言うと椅子から立ち上がり、先程までギーラの奇行と激しい感情が揺れ動くのを笑いを堪えていた受付嬢のカウンターにギーラは笑いを堪えられていた事は全く知らずに普通の顔で向かって行く




「あの~すみません」


「はい、いらっしゃいませ」


ギーラはいつもの人間の受付嬢に話しかける、受付嬢は「うわっ、奇行男来た、ウケルウケル超ウケル」と頭の中で大爆笑していたが、プロなので顔は1ミリも変化させず営業スマイル満開でギーラを迎える


「聞きたい事があるのですが、1つは前にお願いしてたマリーンという女の調査の件と、もう1つはギルドに冒険者の人達が少ないのは理由が何かあるのかどうかなんですけど?」


ギーラは調査依頼受諾書の紙を受付嬢に渡しながら聞く


「はい、少々お待ち下さい」


受付嬢はカウンターの席から立ち上がりギルドの奥に向かうとしばらくしてから戻ってくる


「お待たせしました、お客様の捜索依頼の件はまだ何も分かっておりませんね、申し訳御座いません」


「あっ、いえいえ、まだお願いして時間も経っていませんし全然構いません」


受付嬢はギルドの奥でマリーンの捜査状況の文書を調べてきたが何も進展していなかったので事実をギーラに報告してギーラも了承する


「それと、冒険者の人達が少ない事は何か理由があるのですか?」


ギーラはこっちの理由が実は聞きたかったのでマリーンの件はギルドに任せることにして早めに聞く


「はい、冒険者の皆様が今ギルドに少ない理由はこの国のルムスアゼスの町の事はご存知ですか?」


「えええ、町の名前は聞いた事がありますが?」


「はい、そのルムスアゼスの町で5年に1度この国一番の猛者を決める大会が開催しておりまして、その大会の参加あるいは観覧に皆様は行かれてるからだと思いますね」


受付嬢が話すには、今ギーラ達がいるスグラアゼースのさらに北に位置する場所にこの国の王や貴族が町の中の大半を占める王国ルムスアゼスの町で、250年前から開催されているこの国の王が主催で恒例の武術大会が行われていて冒険者や腕に覚えのある者や武術大会に興味がある者がルムスアゼスの王国に足を運んでいるから今はギルドなどに集まる血の気の多い人種は少ないとギーラに説明を話し終える


「へえ~、そんな大会が開催されていたんですね~」


「はい、この町や近隣の町や村の方々なら5年に1度の大きな大会なので興味の無い方でも開催することはご存知だと思います、それとこのギルドの様に他の国など色々な地域から来られる事が多いこの様な場所ではご存知の無い冒険者の人達も大勢来店して頂くので、少しでも知って貰う為に一応はお知らせはさせて頂いております」


ギーラの初耳リアクションに受付嬢は「お前がいつも見てる依頼の壁の近くにいっつも貼ってるけどな、この奇行男」と思うが勿論営業スマイルで、依頼の壁の横に張り出されてる割と大きめで分かりやすい武術大会のポスターをギーラに優しい声と目線で教える


「うわっ、ホンマや、気付かんかった~、灯台下暗しやな~、所で受付嬢さんは仕事ですから行かないのですか?」


「はい、私も是非行きたかったのですが、残念ですがお仕事ですからね」


ギーラは受付嬢の目線で武術大会のポスターに気付いて何となく受付嬢に聞く。受付嬢は「えっ?、何この奇行男・・・・・いきなりフレンドリーな事聞いてくんな、気持ち悪いんですけど~ガチで気持ち悪いんですけど~」と思うが当然営業スマイルを1ミリも崩さずに話す


「なるほど分かりました、お仕事なら残念ですよね、色々説明有難う御座いましたマリーンの件を宜しくお願いしますね、それでは失礼します」


「はい、分かりました、捜索の件は引き続きお任せ下さい、またお時間がある時にでも来て頂ければ捜索状況をお知らせさせて頂きます」


ギーラはそう言うと席から立ち上がりヘビージョが座るテーブル席まで進んで行く、ギーラに人の心が読める能力があれば今頃ギルドから走り去って号泣しながら宿屋の部屋に帰って部屋の隅で体育座りで一晩中動けなかっただろう・・・・・




「ヘビージョ、聞いてきたよ」


ギーラは人の心など読めないから、ヘビージョの対面に座ると普通に話しかけて受付嬢から聞いた事を教える


「ニョロ、そんな武術大会があったんだニョロ、私は知らなかったニョロ」


「そうやね、俺も知らんかったからビックリした」


「ニョロ、ギーラは見に行かないのかニョロ?」


「俺っ、俺はそんなん全然興味が無いから見に行かんよ、それに知らん人が戦ってるのを見ても楽しくないやろし俺はパスしま~す、受付嬢さんが言うにはこの国の人がかなり知っている感じで大勢行ってるみたいやからお祭り状態で人も多いでしょ~多分・・・・・人混みはチョット苦手やし」


「ニョロ、なるほど確かにそうだニョロ、私もそんな暇は今は無いからニョロ、村の事が一番だからニョロ」


「そうやね」


ギーラとヘビージョがそんな雑談をしていても武術大会の影響でギルドには冒険者がほとんど入って来ないので、ヘビージョの捜索依頼の紙も注目されない為依頼も受諾は当然されていない


「ニョロ、困ったニョロ、タイミングが悪かったニョロ」


ヘビージョは余りにも村の依頼がスルーされているので少し焦りが出てきている


「確かにこの状況じゃ厳しいかもな・・・・・」


「ニョロ、村長の娘さんは大丈夫なのかニョロ、困った困ったんだニョロ」


「・・・・・・・・・・」




{ナイーフナゲ、所でギーラナゲ、蛇の娘さんが凄く困ってるナゲ、男ならここは困っている女性を助けるのが男の中の男だと我々は思うんだけどナゲ}


ギーラが困っているヘビージョを見つめて無言で見つめて考えていると突然ギーラの頭の中に自己紹介から始まるナイーフの声が飛び込んで来た







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