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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
171/250

第171話 ゴメンナサイ、サセル

「はい、どうぞ、ごゆっくりお話し合いをして下さいね」


ローズメルファはボルマカランに了承する


「・・・・・すまん・・・・・」


ボルマカランは頷くと固まっていたレンストンを自分が座っていたテーブルの対面の椅子に座らせて話し合う、コトノーセとタスムスは無言でボルマカランの背後で控える


「それでは<黒の星昇華>の皆さんもあなた方の上司が話し合いをされるみたいなので、少し攻撃を止めて頂いて待って貰えるのが良いと考えますが、どうでしょうか?、トラとオトギも待って頂けますか」


「ウン、ワカッタ」


「ハイ、オトギ、マツ」


「あっ、あ~あ~、分かった」


「そうだな、少し待つか」


「ふぅ~、助かるぜ」


ローズメルファはトラとオトギと酒場の男達がそれぞれの言葉を言いながら攻撃を中止するのを確認する


「それで、ボルマカランさんとレンストンさんは謝罪をするのか?」


「けど、誰に謝罪をするんだ?、お前は知ってるか」


「俺は出来る事なら兄貴達には謝罪をして欲しいんだがな」


「う、う、うわ~、た、た、高い高い、や、や、止めてくれ~」


ボルマカランとレンストンの話し合いがしばらく続き酒場の男達も少しトラとオトギの桁外れの能力差から落ち着いたのか、各々が小声だが話をしていると酒場の中央から情け無い声が聞こえる


「ウン、オトギ、ナンデ、コイツニ、ドウアゲシテル?」


「ハイ、コイツ、オトギニ、オオオトコ、イッタ、オトギ、オボエテル」


「ウン、デモ、ドウシテ、ドウアゲダ?」


「ハイ、コイツ、ネテタ、オトギ、オボエテタ、コロスダメ、ダカラ、ドウアゲダ」


「ウン、ソウカ、ナラショーガナイナ、モウスグデ、テンジョウニ、アタリソウダ」


「ハイ、コイツ、オトギ、オキタラ、オンナノコ、イワセル」


「ウン、ソウカ、デモ、モウスグデ、テンジョウ、アタリソウダ」


「ハイ、コイツ、サッキカラ、オキテイルケド、テンジョウニ、アテヨウ」


オトギはローズメルファに男達の攻撃を止めるように言われて<黒の星昇華>の連中も攻撃を止めたのを確認すると何となく酒場の中を見渡す、するとボロボロに破壊されたテーブルの間からオトギに「大男」と叫びながら一番最初に向かって来た男がオトギにビンタをされて気絶しているのを見つけると「コロスダメ→コロサナイ→モチアゲル→ドウアゲダ」のオトギの謎思考が爆発して、今は男は気絶から完全に目を覚ましているがトラと2人で2階建ての吹き抜け構造のかなり高い天井スレスレまで胴上げで体を持っていかれて情け無い声で叫んでいる


「ウン、オトギ、ドウアゲ、タノシイナ」


「ハイ、オニイチャン、オトギ、タノシイ」


「ウン、コンドハ、ギーラ、ヤッテミルカ?」


「ハイ、ギーラ、ヨロコブ」


「ウン、ギーラ、ヨロコブ、ウレシイ」


「ハイ、トテモ、ウレシイ」


トラとオトギがギーラの知らない所でとんでもない話をしている


「うふふ、トラとオトギ、その男の人も天井に当てるのはダメですし、ギーラを胴上げする時はまずギーラに聞くのですよ、うふふ」


「「「ワカッタ」」」


トラとオトギがまだ男を天井ギリギリで胴上げをしながら元気良くハモって答える、胴上げされている男はまた気絶していたが・・・・・




「すまん、時間を掛けたな」


「待たせたな」


ボルマカランとレンストンがトラとオトギの胴上げを見ているローズメルファに声をかける


「いえいえ、大丈夫ですわよ、それで私の要求はどうなりましたか?」


ローズメルファはボルマカランとレンストンの顔を交互に見ていつもの笑顔で聞く


「あ~あ、最後の確認だが俺達が謝罪をすればボスの所には行かないのだな?」


「はい、そうお約束致しましたわ、でも良く考えればそちらのお兄様はレーンアイルの件は関係無いのですけどね、うふふ」


ローズメルファはレンストンを見て話す


「そうだな」


「ですが、お兄様は私に「糞女」とおっしゃいましたけどね、うふふ、ですからお兄様は私に謝罪して頂きましょうかしら、それでそちらのお兄様だけがレーンアイルに謝罪をすれば私達はこれ以上お兄様達が私達の楽しい時間を邪魔しなければボスは勿論<黒の星昇華>の方々にも何もすることはありませんわ」


ローズメルファはレンストンを見て(女っていつまでも覚えてますよ)の能力を発揮させて話してから、ボルマカランに話し終える


「そうだったな、確かに俺はお前に「糞女」と言ったな、すまなかった」


レンストンはローズメルファに頭を下げて謝罪をする


「はい、分かりましたわ、今回はこれで許しますわ、ですが次は無いですからね、お忘れないように覚えていて下さいね、お・に・い・さ・ま」


ローズメルファはレンストンの謝罪をいつもの笑顔で軽く受ける、最後の方のセリフは相棒達には分かる怖いいつもの笑顔で話している


「・・・・・あ、あ~あ、俺はお前には2度と言わない・・・・・」


レンストンもローズメルファの雰囲気が変わった事を裏社会の人間の勘で何となく気が付いて小さな声で囁いている


「うふふ、そうして下さいね、それではそちらのお兄様は今からレーンアイルの所に行けるのでしょうか?」


ローズメルファはレンストンに微笑んでから、ボルマカランに向いて聞く


「あああ、俺はいつでも良いぞ」


ボルマカランはローズメルファに頷く


「ハイ、ローズメルファ、マテ、オトギ、オオオトコ、イワレタ」


「はい、それでどうされたいのですか、オトギは?」


「ハイ、オトギ、コイツミタイニ、ゴメンナサイ、サセル、ソレカ、コロススル」


「ウン、トラ、コロススル、ソレガイイ」


ローズメルファはボルマカランの返事を聞いてレーンアイルの元に行こうとすると、オトギが謝罪をしたレンストンを指を差しながら、オトギに先程「大男」と言った男を今は(トラとの胴上げを止めてオトギの右手ですっぽり頭を掴まれてズルズルと両足を引きずられて運ばれるスタイルで気絶しているが)オトギは謝罪させるか殺すかどちらかをしたいとローズメルファに言って来る、トラは勿論殺すの言葉だけに反応して男を殺す事を強く押している


「あらあら、それはそれは、オトギは女の子で大男ではありませんからね、それもちゃんと謝罪をして頂かなくてはいけませんね、ですのでお兄様達にお聞きしたいのですが、この気絶している男の人にオトギに謝罪をして頂いても宜しいですか?」


「あああ、こいつが謝罪しないとその大オト・・・・・嫌・・・・・筋肉の塊のゴブリンに殺されるのだろう?」


ローズメルファはオトギの意見を聞いてすぐに理解をしてから、あやうく「大男」と言ってしまいそうでまた再起不能を寸前で回避したボルマカランに聞いている


「はい、流石に殺すのは私がオトギに止めて頂くと考えていますが、その男の人は無駄な痛みを味わう事になると思いますが」


「あああ、そうだな分かった、そいつにも謝罪をさせる」


ボルマカランは頷くと、気絶してオトギに頭を掴まれて引きずられるスタイルの男を目覚めさせるとオトギにきっちりと謝罪をさせる、ボルマカランやレンストンやその他の<黒の星昇華>の連中は全員「女なんかいっ」と強く思っていたが勿論口からは何も吐き出さなかった


「オトギ、これで宜しかったですか?」


「ハイ、オトギ、ユルス、オンナノコ、ヤサシイ、ギーラ、イッテタ」


オトギはローズメルファに笑顔で話して頷く、だがオトギの右手にはしっかりと意識を取り戻した男はがっつりと頭を掴まれて引きずられるスタイルで声を殺して泣きながら耐えていたが・・・・・


「ウン、ソウダ、オトギ、オンナノコ、ヤサシイ、エライゾ」


「ハイ、オニイチャン、オトギ、ヤサシイヤサシイ」


トラはオトギを優しいと褒めるとオトギも嬉しそうに喜んでいる、ローズメルファ以外の酒場の連中は2人の会話を聞いていて「優しいならその右手に掴んでるのはどうにかしやんかいっ」と全員強く思ったが口からは勿論何も吐き出さなかった



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