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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
168/250

第168話 溜まり場は何処でしょうか

「ニャ、みんな行ったんだニャ、それじゃあニャ、私達もニャ、肉屋に行こうかニャ」


シルキャドはレーンアイルの小さい手を繋いでトラ、オトギ、ローズメルファが見えなくなってから話す


「・・・シルキャド・・・私・・・肉屋・・・行かないです・・・」


「ニャ、なんでだニャ、生肉一杯売ってるんだけどニャ、生肉食べたい筈だニャ」


「・・・シルキャド・・・私・・・生肉・・・今まで・・・一度も・・・食べたいと・・・言った事ないです・・・」


シルキャドは真面目に聞いてきて、レーンアイルも普通に断る


「ニャ、そうだったかニャ、それならニャ、何をするかニャ、私はニャ、特に何も無いけどニャ、町の中をブラブラしたいかニャ」


「・・・それなら・・・私も・・・ブラブラで・・・良いですよ・・・」


「ニャ、そうと決まればニャ、町ブラブラに決定だニャ、それじゃあ行くんだニャ、レッツゴーだニャ~」


シルキャドはそう言うと肉屋に誘った事はすでに忘れ去り町ブラブラで頭が一杯になってレーンアイルの繋いだ手を引いてトラ、オトギ、ローズメルファとは逆の方向に仲良く歩き出す




「ウン、ココハドコダ、ローズメルファ?」


「ハイ、キラキラ、タテモノ、キラキラ、オンナ、タクサンダ」


トラ、オトギ、ローズメルファはスグラアゼースの歓楽街にやって来てトラとオトギがキョロキョロ周囲を見渡して初めて来た歓楽街の初めて触れる雰囲気に興味を持ってローズメルファに聞いている


「はい、ここは人間や獣人の方々がお酒を嗜んだり、性欲を発散する所で色々な趣味嗜好が楽しめる場所ですわ」


「ウン、ケド、ナンデココナンダ?」


「ハイ、オトギ、ワルイヤツ、ナグリニキタ」


「はい、このような場所は色々な情報が聞けるのでまずこの辺りで情報収集をしたいと思い立ち寄りましたわ」


ここでローズメルファは先程飯屋での出来事をトラとオトギに説明して<黒の星昇華>の一番偉い奴を探している事を教える


「ウン、ソレハワルイヤツ、トラ、ナグルケル、マカセロ、ローズメルファ」


「ハイ、ローズメルファ、レーンアイル、コマラスユルサナイ、オトギ、オコッタ」


トラとオトギはローズメルファの話を聞いてローズメルファとレーンアイルの楽しい時間を邪魔した事に素直なので怒りを顔に出して答える


「はい、ですから私が思いついた作戦は悪い奴の事は悪い奴に聞くのが一番早いと思いましたのでこの辺りで悪そうな奴に聞いていきますね」


「ウン、ワカッタ、ナグルケル、ソノトキ、オシエロ、ローズメルファ」


「ハイ、オトギ、ハナシニガテ、ローズメルファ、マカシタ」


ローズメルファはトラとオトギに分かりやすく話しをすると大きく頷いて情報収集は任せた、けど戦う時は任せろと返事をする


「はい、分かりましたわ、それでは先程もお願いしましたが私が指示するまでは何もしないで下さいね」


ローズメルファはそう話すと、歓楽街の鮮やかな大通りから移動して1本外れた細くなった裏通りに進路を変える、裏通りをしばらく進むと鮮やかな大通りの雰囲気は無くなり薄暗くなってきて地面には座って酒や薬物を楽しんでいる者達や寝ているのか死んでいるのか分からないうつ伏せの者達が目立ってくる


「あらあら、裏通りは何でも有りみたいですわね、純度の高すぎるお酒やあまり普通の方々には好ましくない薬物も見受けられますからね、うふふ、これは良い情報が聞けそうですわね」


「ウン、ソウダナ、タノシクナリソウダ」


「ハイ、オトギ、ワクワク、シテキタ」



「よしっ、早く有り金全部置いてここから消えな、それとも死ぬか」


ローズメルファを先頭に歩いて十字路を通り過ぎる時に横の路地から人影が飛び出して来てローズメルファの腹にダガーを突き刺しながらローズメルファに自信満々に話す


「今なら腹を抉るぐらいで許してやるから早く有り金を出せ」


「あらあら、私少し驚きましたわ、うふふ、いきなりお腹にダガーを突き刺すとはこの人は悪い人確定ですわね、うふふ」


「あんっ?、何を言ってやがる」


「はい、お兄様は悪い人に確定したとお話をさせて頂きましたわ、それでは少しお話をお聞きしたいのですが勿論宜しいですよね、まあ~もう逃がしませんが、うふふ」


ローズメルファ、トラ、オトギは勿論この裏通り一帯の人の気配はある程度察知していて、ローズメルファは先の路地に人の気配は察知していたが、まさかいきなり腹を刺されるまでは計算外で予想外の事で嬉しくなり腹を刺された状態で少し笑い刺した男の両手を掴んで逃げれなくすると話しかける、トラとオトギも察知していたがローズメルファの何もするなの指示を守りただ黙って見ている


「く、く、糞、腕を放せ」


「いえいえ、私のお腹を刺したのですからすぐには離す事はできませんわ、ただし私の質問に嘘をつかないで答えて頂いたらすぐに離して差し上げますわ」


「チッ、わ、わ、分かった」


そこで男は手を掴むローズメルファの背後の無言のトラとオトギの巨大な筋肉の肉体の存在に気が付く、それからローズメルファの顔の目が白目だけな事にまず驚いてから刺した腹から血が一滴も流れ出していない事に違和感が頭の中を駆け巡り「こいつらは何かヤバイ」と感じて素直に聞かれた事はローズメルファに話をする事に了承する


「これはこれは、あまり面倒な事はしなくてもお話が聞けそうなので私は嬉しいですわ、それではお兄様は<黒の星昇華>という組織に入っているのですか?」


ローズメルファも男の態度の変化に気付いて質問を始める


「いや、俺はそこには入っていない」


「あらあら、そうなのですね、それでは何処かの組織に入っているのですか?」


「俺は<六死目獄団>だ」


「そうなのですね、それでは他にはこのスグラアゼースの町にはどの様な組織があるのですか?」


「そうだな、俺達の<六死目獄団><黒の星昇華>それに<火炎鬼角会>がこのスグラアゼースの裏組織の大きな組織で、後は小さな組織はいくつもある」


「そうなのですね、それにしてもあまりにも全ての組織の名前が残念で私は素敵だとは思えませんが、まあ~良いでしょう、とりあえずこの町の大きな組織は<六死目獄団><黒の星昇華><火炎鬼角会>という事ですわね、それにしても何回聞いても残念な組織の名前ですわ、それでその3つの組織の関係は良好なのでしょうか?」


「あ、あああ、今は大きな問題は無いと思う」


「はい、有難う御座います、それではこれが一番重要なのですが<黒の星昇華>の一番偉い人の居場所とかはお分かりですか?」


「いや、俺みたいな下っ端には分からないし<黒の星昇華>の奴等も一部の者しか知らないと思うが」


「なるほど、まあ~そうでしょうね、それでしたら<黒の星昇華>の方々が集まっている溜まり場みたいな所はご存知ありませんか?」


「う~~ん、そうだな、あいつ等の溜まり場は俺は一つしか知らないが俺が話したと言う事は言わないで欲しいんだけどな」


「それはどうでしょうか?多分言わないと思いますがお約束は出来ませんわ、それにお兄様はもうお気づきかも知れませんが私達の誰かが1人でも気分が変わればお兄様の事など一瞬で殺すなり、壊すなりは簡単に出来ますのよ、うふふ、私なら嬲るようにお兄様を苦します事は出来ますし、私の後ろの相棒達もお兄様が最初から素直に話していたらと思うぐらいに簡単に両手両足を引き千切るぐらいの事は出来ますので、ですから私は出来る事ならお兄様にはそんな痛みは遠慮して欲しいと考えているのですけど、どうでしょうか?、うふふ」


ローズメルファは男の掴んでいる両腕に少し力を込めて自分の2本の腕の10本の指を肉に食い込ませるとチラッと背後のトラとオトギを見てからいつもの笑顔で話し終える、トラとオトギは男を無言で見て小さく頷いている


「痛い痛い痛い、分かったからもう俺は何でも聞かれた事は無条件で話すから力を抜いてくれ~頼むぅぅぅぅぅ」


「はい、それで良いですわよ、それでは溜まり場は何処なのでしょうか?」


ローズメルファは掴んでいた両腕の力を抜くとまた聞く


「あ~あ、そのあいつ等のたまり場は、この道の先の奥にある酒場がそうだ」


「はい、有難う御座います、それではお兄様は嘘を付いていなかったので、これで今日は特別に許して差し上げますね、うふふ、次はどうなるかは分かりませんからね」


ローズメルファはそう言うと腹を刺してきた男の掴んでいた両手を離して解放させて、男の目を真正面から白目だけの目で見て威圧しながら話し終える












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