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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第166話 楽しみにしとくんだニャ

「これはこれは、<黒の星昇華>のボルマカランさんともあろう方が、滅茶苦茶にやられてますな」


「五月蠅い、何しにきやがった?」


「いやいや、たまたまこの飯屋の前の道を通りかかったら町の住民が「怪我人がいますよ」とか面倒な事を言いやがるから一応見に来ただけですよ」


「チッ、この暇人が俺の事は良いからコトノーセの奴を早く治せ」


「はいはい、貰っている金の分はしっかりと働かせて頂きますよ~」


「この犬がっ」


ボルマカランはそう吐き捨てると回復のポーションの赤い液体を気絶しているコトノーセの全身に振りかけているこの町の警備兵で太って額から汗が吹き出てスグラアゼースの裏社会の犬の副隊長のケノタコを見ている


「はいっ、コトノーセは回復終了したと、ボルマカランさんもその右腕回復しときますね」


「あああ、頼む」


「はいっ、それでボルマカランさんをこんなに滅茶苦茶にした奴らをどうにかするんですか?、まあウチらの警備隊では町の中での怪我ぐらいでは逮捕とか捕獲などで動く事は出来ませんが、まあ~得体の知れない大量殺人クラスじゃないと何も出来ませんがね~、まあ~いつもお世話になっている<黒の星昇華>のボルマカランさんなら何か分かったら情報ぐらいなら流せますけどね~、どうしますか?」


「あああ、別に何もしなくても良い、俺達を治したらどこかに消えろ」


「ふふふ、ご機嫌斜めですね、怖い怖い、それじゃあおっしゃる通りに傷を治したので俺は消えさせてもらいますね~、あっ?、この回復は特別手当は別に良いんですけどね~」


「あああ、分かった分かった、これで足りるだろ」


「いつもすいませんね、何か無理言ったみたいで~、今度は集金の時にお会いしましょう、ふふふ」


ケノタコは右肩が治ったボルマカランから金を受け取ると胸のポケットに入れて軽く頭を下げて重そうな体を動かして飯屋の扉を開けて外に出て行った


「糞がっ、いつまで寝てる、早く起きろ行くぞ」


ボルマカランはケノタコの存在にイラついて、両手両足が治って回復した体を触っているコトノーセの腰に蹴りを入れると外に向かって歩き出す




「・・・それで・・・今から・・・次の用事って・・・さっきの・・・<黒の星昇華>の一番偉い人に・・・私の事を謝らせに行くの?・・・」


「はい、勿論ですわ、でもレーンアイルに掠り傷一つでも付けさせたくないのでギーラかトラ達に預かって頂いてから行こうかとは考えてますわ」


「・・・あの・・・私は・・・別に・・・もう良いのですが・・・」


「あらあら、そうなのですか、それは困りましたわ、ですがレーンアイル、私は少しワクワクしていますのよ、ですからもう少し楽しませてくれたら嬉しいのですけど、うふふ」


「・・・はい・・・ローズメルファのワクワクは・・・止めれませんね・・・」


「はい、ですからまずギーラかトラ達を探しましょう」


「・・・はい・・・」


飯屋から出て町の中を歩きながら手を繋ぎレーンアイルはローズメルファの嬉しそうな顔を見上げて最後は少し頷いてギーラ達を探しに向かう




「ウン、コノヤタイモ、ウマイナ」


「ハイ、オトギ、コノヤタイ、ミツケタ」


「ウン、アマクテ、ウマイ」


「ハイ、ツブツブ アマイ」


トラとオトギは町の中の屋台探しの旅に出て新しい屋台の前で焼きあがった商品を一口で放り込んで楽しそうに会話をしている


「・・・・・あの~お客様達、それはトウモロコシなので周りの黄色い粒粒だけを食べられるのが良いと思いますが・・・・・」


屋台のトウモロコシを焼いている店員はトラとオトギと一口で消えていくトウモロコシを見て話しかける


「ウン、ソウナノカ、デモ、ゼンブウマイゾ、トウモロコシ」


「ハイ、オマエ、モッタイナイ、オトギ、ゼンブクウ」


「ウン、オトギ、エライ、ギーラ、ゼンブクウ、ヨロコブ、ノコスダメ」


「ハイ、ウマイウマイ、オマエ、モットツクレ、トウモロコシ」


「・・・・・はい、分かりました」


屋台の店員はそれ以上は何も言わなくなり黙々とトウモロコシを焼き続ける


「ニャ、トラとオトギニャ、その黄色い粒粒が付いてる食い物は上手いのかニャ?」


シルキャドは屋台から少し離れた雑貨屋兼玩具屋に何となく入り、ネズミのぬいぐるみを突発性の殺戮症状に襲われて全部ボロボロにしてこってり雑貨屋の主人に怒られてから、何とかお金を払う事で許された事はもう忘れて頭に両手を乗せて歩きながらトラとオトギが口に放り込むトウモロコシを見て聞いている


「ウン、ウマイゾ、アマクテウマイゾ、ナマエハ、トウモロコシダ」


「ハイ、オトギガ、コノヤタイ、ミツケタ」


トラはシルキャドを見て話しかけ、オトギはトウモロコシの屋台を自分が見つけた事が余程嬉しくて褒めて貰いたいのか数秒前と同じ事をシルキャドに言っている


「ニャ、そうかニャ、そうかニャ、お前達はニャ、喰えれば何でもニャ、上手いからニャ」


「「「ソウダナ」」」


トラとオトギはまあまあシルキャドにディスられているがトウモロコシの美味しさに心奪われていて気付かずスルーして元気良くハモって答えている


「ニャ、所でニャ、私は良い事をニャ、思いついたんだけどニャ、お前達はニャ、聞いてみたいかニャ?」


「ウン、ベツニイイ、トウモロコシ、アレバイイ」


「ハイ、オニイチャントオナジ」


「ニャ、何でだニャ、私が思いついたんだニャ、聞きたい筈だニャ、絶対そうだニャ」


「ウン、ベツニイイ」


「ハイ、オニイチャントオナジ」


「ニャ、なるほどニャ、分かったニャ、だったらニャ、私の話を聞いたらニャ、今から肉屋に行ってニャ、生肉を買ってお前達にニャ、食べさせてあげるけどニャ~」


「ウン、ナニヲハナシタイ、シルキャド、トラ、キク」


「ハイ、ナンデモイエ、ナマニク、オトギ、クウ、ハヤクイエ」


シルキャドは伝家の宝刀を鮮やかに抜く


「ニャ、やっぱりニャ、私の思いついた事はニャ、お前達は聞きたいんだニャ~~~」


「「「ウン、キキタイ、ハヤクイエ」」」


トラとオトギはトウモロコシをどんどん口に放り込みながら先を促す


「ニャ、実はニャ、私は思いついたのはニャ、トラとオトギといる時はニャ、私が一番賢くて頼りになって可愛くて美しいからスーパーリーダーなんだけどニャ」


「「「ソウナノカ?」」」


トラとオトギがハモる


「ニャ、そうに決まってるニャ、私がトップオブトップリーダーだニャ、それでニャ、私達のニャ、3人のいる時のニャ、チームの名前を思いついたんだニャ」


「「「ヘ~ソレデ」」」


「ニャ、お前達は興味津々だニャ~、それでその名前を今から発表するからニャ、お前達はありがたく喜んで聞くと良いニャ」


「「「ハイ、ハイ」」」


「ニャ、そんなに聞きたそうな顔をするニャ、お前達心配しなくても今から発表するんだからニャ、その名前はニャ、<スーパーリーダーシルキャドとその他達>だニャ、痺れるくらいカッコイイチームの名前だと思うんだニャ」


「・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


「ニャ、どうしたんだニャ?、感動し過ぎて言葉も出ないのかニャ、その気持ちは分からなくも無いけどニャ、私も思いついた時はニャ、大好きな焼き魚を食べている時一瞬食べるのが遅くなったからニャ」


「ウン、ナニカイヤダ、トラ、コトワル」


「ハイ、オトギモイヤダ、ダカラ、ナマニク、ハヤクカエ、シルキャド」


「ニャ、は~ヤレヤレニャ、こんなにカッコイイチームの名前の良さが分からないとかニャ、お前達は所詮ゴブリンだからしょうがないけどニャ、まあニャ、私もスーパーリーダーとしてニャ、ワンマンにはなりたくないからお前達みたいなワガママな部下共の意見も尊重してやるからニャ、今回は諦めるけどニャ、また今度カッコイイチームの名前が閃いたらニャ、お前達に教えてやるからニャ、楽しみにしとくんだニャ」


シルキャドはトラとオトギにかなり失礼な言葉で話し終えるが、トラとオトギはトウモロコシをまだまだ一口で放り込んで味を楽しんで肉屋の生肉が楽しみだったのでスルーをしている












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