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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第163話 飯屋の中

「ニャ、良いのがあったのかニャ、トラとオトギ?」


シルキャドが新しく買った豹柄の上下を十分堪能してから歩いて来て声をかける


「ウン、コレニシタ、カルイ、キガエカンタン」


「ハイ、ギーラ、コレデヨロコブ」


トラとオトギはシルキャドに向き直り2人同時に頷いて答える


「ニャ、それは良かったニャ、けどニャ、お前達はまた同じ格好なんだニャ、仲良しを通り越してニャ、私はもう気持ちが悪いけどニャ」


シルキャドはトラとオトギを上から下にファッションチェックを完了して最後は溜息をこぼして話す


「ウン、ソウナノカ、ナカヨシハオナジフクキル」


「ハイ、オニイチャント、オナジフクウレシイ」


トラとオトギはシルキャドの「気持ちが悪い」発言もダメージ0で笑顔で返す


「ニャ、そうなのかニャ、なら私はもう何も今は言わないニャ、それでニャ、まだ何か欲しい物があるのかニャ?」


「「「ソウダナ、ナマニク、ヤタイ、ドッチデモイイゾ」」」


「ニャ、何を言っているのかニャ、お前達はニャ?」


「ウン、ホシイモノハ、ナマニク、ヤタイ、ダナ」


「ハイ、オトギ、ソレハダイサンセイ」


「ニャ、私は服の事を言っているんだけどニャ、それにニャ、お前達はさっきニャ、生肉と屋台一杯喰ってたんだけどニャ・・・・・」


「「「アンシンシロ、シルキャド、マダマダクエル」」」


トラとオトギはハモって元気良く答えるとシルキャドはそのハモリを見事にスルーして店員の所にクルリと方向転換をして「は~ヤレヤレニャ」と言いながら歩いて行った


「ニャ、店員さんニャ、とても良い買い物が出来たんだニャ、また来るからニャ、これからはこの店をニャ、特別にシルキャド屋にしてやっても良いぐらいだったニャ」


シルキャドはスルーをすると店員に商品の代金を払いに行きながら話しかける


「それはそれは、ありがたいお言葉を嬉しいで御座います、素敵なお客様にその様なお言葉を頂けるとは商売人として誇りに思えます、そしてシルキャド屋の呼び方は素敵なお客様の胸の中で心置きなく呼んで下さると私も嬉しいで御座います」


店員は商品の代金を受け取りながらシルキャドの病気の好きな物には名前を付ける病を遠回しにハッキリと断りながら営業スマイルで話す


「ニャ、そうだニャ、私は素敵で可愛くて美しいからニャ、このシルキャド屋は心の中で呼ぶ事にするニャ、ニャハハハハハ」


シルキャドは最後まで店員の口車と手の平の上で気持ち良く踊らされて、商品の代金を払いトラとオトギを引き連れて自称リーダーなので扉を一番に開けて笑いながら防具屋を出て行く








「うふふ、それにしてもこのお酒は飲みやすくて止まりませんし料理とも相性が抜群ですから飽きが来ないですわね」


「・・・はい・・・お酒も料理も美味しいです・・・」


「それにこの時間帯ですから周りのお客さんも少ないですからゆっくり楽しめますね」


「・・・はい・・・あまり緊張もしなくて・・・楽しめます・・・」


ローズメルファとレーンアイルは相棒達が飯屋を出て行ってから本格的にお酒と料理を楽しみ2人で雑談しながら時間が過ぎている、ローズメルファとレーンアイルの横には酒樽がSETされてテーブルの上には先程店員が片付けたばかりの皿が徐々に積み上げられている、飯屋の中もローズメルファとレーンアイルが入って来てから誰も客は入って来ておらず喧騒もそれほど気にならなかった




「おいっ、どうするよ、このままじゃまたヤバイぞ」


「知るかよっっ、今は忘れて飲もうぜ、考えるのは後だ後だ」


ローズメルファとレーンアイルが酒樽から酒を注いでいると飯屋の扉が開いて2人組の男が大声で話をして従業員の席案内を無視して2つ離れて空いているテーブル席に座る


「けどよ、俺はもうキツイぜ、俺達だけでは無理だ」


「いいから、とりあえず忘れろ、おいっ、何か酒と食い物を持って来い」


2人組の男は1人が小柄で心配そうに話をしてもう1人の丸坊主の男が従業員に料理を大声で頼む


「あそこの場所にどれだけ時間が掛かってるか知ってるか?2週間だぜ、そろそろヤバイ、もうダメだ」


「少し黙れよ、酒と飯が不味くなるからよ」


「お前は何も知らないからっ、アノ人の恐ろしさを何も知らないからこんな所で飯なんか喰えるんだぜ、クソッ、俺は行くぜ、どうなっても俺は知らね~からな」


「しょうがね~なっ、好きにしろっ、飯ぐらい喰っても何にも変わらね~よ」


小柄の男が席から立ち上がり飯屋の扉を開けて外に飛び出して行く



「あらあら、何か問題が合ったみたいで揉めているみたいですわね」


「・・・はい・・・」


2人組の男達の大声の会話に楽しい雑談を中断されていたローズメルファが小柄の男が外に出て行き飯屋の喧騒が元に戻ったので怖がっていたレーンアイルにいつもの笑顔で話しかける


「まあ、お気になさらずにレーンアイル、楽しくお酒と料理を楽しみましょうね」


「・・・はい・・・」


「それでは、従業員さん、この料理のおかわりをお願いできますか~」


ローズメルファは酒樽から酒を注ぎ足すとその酒を飲み干して顔色一つ変えずにレーンアイルに話すと手を上げて食べきった料理を従業員に追加をを頼んでいる



「こんな所で飯を喰っているという事はロブリム、あそこの件は勿論カタが付いたんだろうな~、おいっ」


しばらくローズメルファとレーンアイルが気を取り直して酒と料理と会話を楽しんでいると飯屋の扉が開いて、3人の男と先程出て行った小柄の男が顔面が血だらけで1人の男に首根っこを掴まれていて丸坊主の男のテーブルの前まで進んで怒気を含んだ声で話しかける


「・・・・・・・・・・」


「おいっ、ロブリム聞こえてね~のかよ、その耳は飾りなのか~飾りだよな~」


テーブルに座って驚いて声の出ないロブリムに向かって先頭の男が話し終わると他の男二人がロブリムの顔面を同時に蹴りを入れて頭を掴むとテーブルに頭から叩きつける、すると声をかけた男はいつのまにか両手にナイフを握り締めていてそのまま刃先をテーブルに頭を押さえつけられているロブリムの両耳を切り落とす


「イテエエエエエエエエッ」


ロブリムは両耳を切断された痛みで大声を上げてころげ回ろうとするが丸坊主の頭をかなりの力で男2人にテーブルに押さえつけられおり頭以外は痛みで激しく動き回るが頭はそのままの状態で固定されている


「ロブリムお前が丸坊主で両耳がはっきり見えてやり易かったぜ、それにしてもピーピーうるせ~な、おいっ、お前らここにいる他のお客様にうるさくて迷惑になるからロブリムの顔を上げろ、黙らせる」


男は飯屋を見渡してから頭を押さえつけている2人にロブリムの顔面を持ち上げさせると、そして男は顔面に正面から蹴りを入れてロブリムの頭がガクッと下を向き動きを止めて意識が飛ぶ


「おいっ、ロブリム、頭を上げろ」


「アアアアアア、ヒャア~ヒャア~、ヒャイヒャイ、わひゃりましゃた」


ロブリムは男2人にもう一度テーブルに頭を叩きつけられる、それでまた意識を取り戻して涙を流し鼻は潰れて前歯も砕けて口から空気をヒューヒュー吐き出して「はい、はい、分かりました」と聞き取りづらい返事をして何とか顔を上げる、するとロブリムが顔を上げた瞬間にまた顔面に蹴りを入れられる


「アアアア、ズビマッセン・・・ズビマッセン、フォフォフォンドウにズビマッセン」


ロブリムは顔面が崩壊して「すみません、すみません、本当にすみません」と聞き取りづらい声で涙を流して謝る


「おいっ、ロブリム、口を開けろ、お前はまだうるさいなまだ黙らないのか?」


ロブリムは大きく何度も涙を流して必死に頷いて口も変形してそれほど開ける事は出来無かったが痛みを堪えて開けれるだけ口を開ける、すると男は先程切断した両耳を拾って持っておりそれをロブリムの口に捻じ込む


「イテエエエエエエエエエエェ」


「おいっ、何回言わすんだロブリム、俺はお前にうるさいと言ってるんだがな、しょうがね~な後は連れて行ってから続きをヤルとするか、おいっ、お前らロブリムを連れて行け、それとヒムムお前は今回はそれで許しといてやるからさっさと仕事に戻れ」


「はい、分かりましたボルマカランさん」


ロブリムを押さえつけていた2人はロブリムの顔面を殴り気絶させると正面にいた男ボルマカランに返事をして首根っこを掴んで引きずって飯屋の扉へ向かって行く


「は、はい、ボルマカランさん、す、すみませんでしたっ、すぐに現場に戻ります」


小柄の男ヒムムはボルマカランに素早く頭を下げると猛ダッシュで走って飯屋の扉を思いっきり押し開けて姿を消す


「食事中迷惑かけて邪魔をしたな、後主人これは迷惑料と掃除代だもし足らなかったら<黒の星昇華>のボルマカランまで言いに来い」


ボルマカランは飯屋の客の視線に気付いて1人1人を見てから最後にカウンターの中の白いエプロンの主人のおばちゃんを見て金の入った袋をロブリムの血や歯が残るテーブルに置きながら話す











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