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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第160話 男の人ですもんね

飯屋の中をギーラが見ると、店の主人の人間と見られるぽっちゃりしたおばちゃんが白いエプロンをして店の中央のカウンターに囲まれた中で火に当てたフライパンを豪快に振って料理を作っており、カウンターの席には客と思われる犬の獣人の2人組と人間の冒険者風の3人組がそれぞれ距離を開けて出された料理を食べている、店の中には数体のテーブル席も目に入るが今は誰も使用していない


「いらっしゃい」


「いらっしゃいませ、何名様ですか?」


ギーラが最後に「何故俺を最後にするのでしょうか」と考えながら飯屋の中に入るとトラ達が主人と見られるおばちゃんにカウンターの中から声をかけられトラの前には白いハチマキに白いエプロン姿の従業員と思われる人間の青年に声をかけられる


「ウン、コレダケダ、メシクウ」


トラは人数を青年に聞かれて相棒達を振り返り言う


「分かりました6名様ですね、ではこちらのテーブル席にどうぞ」


青年はトラの後ろに続くギーラ達を見て人数を素早く数えて今は誰も使用していない一つのテーブル席に案内する、そしてギーラ達は案内されたテーブル席の椅子に座る


「ご注文が決まりましたらお呼びください」


青年はギーラ達が全員着席すると中央のカウンターに戻って行く、席に座るとギーラは字は読めるが商品の内容がさっぱり分からないのでローズメルファにお任せでトラとオトギ用に生肉も一緒に頼むようにお願いをする、料理を頼んでテーブルに到着するとトラとオトギ以外は雑談しながら楽しく時間を進める


「ギーラ?、お食事をした後は何をされるのでしょうか?」


ローズメルファが料理と一緒に頼んだ酒を飲み干してから聞く


「う~ん、そうやね、何しようかな?」


「ニャ、私は新しい服が欲しいかニャ~、そんな気分かも知れないニャ~、まあニャ、私じゃ無くてギーラが決める事なんだけどニャ~」


シルキャドはまだ先程の屋台でお腹一杯らしく出された料理には手を付けず普通の水を飲みながらギーラにはっきり聞こえる独り言を話す


「んっ?、何でシルキャド?」


「ニャ、だってニャ、前に買って貰った豹柄のビキニだけどニャ、ギーラがいないと1人では着替えが出来ないからニャ、いっつも布を巻いてお出かけになるからニャ~、1人でも着替えられる服が欲しいんだニャ、後ニャ、トラとオトギも1人じゃ無理だからニャ、いっつも布を巻いてお出かけだからニャ、簡単に着替えられる服が欲しいと思うからニャ~」


ギーラがシルキャドのはっきり聞こえる独り言に反応すると、今の自分のギリギリ大事な部分を隠せている布を見てから、横で恐ろしい喰い方をしているトラとオトギのギリギリ大事な部分を微妙に隠せていない体に巻く布を見てギーラに話終える


「た、たしかに、そうやな」


ギーラは改めてシルキャドのギリギリ大事な部分を隠せている布を見て「ほほう~、確かにこれは青少年には刺激が強いですな」と頭で考えて、次にトラとオトギのギリギリ大事な部分を微妙に隠せていない布を見て「ほほう~、前の世界なら即警察のお世話になりますな」と頭で考える


「なるほどね、良く考えると最近トラとシルキャドとオトギは布を巻いてる姿が多かったな、理由が俺がおらんから服を着替えられないからか~」


ギーラは納得する


「ニャ、そうだニャ、だから私はニャ、カッコ良くてニャ、動きやすくてニャ、可愛くてニャ、1人で着替えられる服が欲しいんだニャ、まあニャ、ギーラが決める事何だけどニャ~」


「まあな、いっつも布を巻いてウロウロするのは俺も相棒として恥ずかしいしな、特にトラとオトギは布では微妙に隠しきれて無いし・・・・・、分かったトラとシルキャドとオトギは1人で着替えを出来る服を買ってもええよ」


「ニャ、やったニャ~、嬉しいニャ~、これでやっと布を巻いて動くのも終わりなんだニャ~、ギーラはやっぱりスーパーリーダーなんだニャ~」


シルキャドは椅子から立ち上がりピョンピョン飛び跳ねて喜んでいる、トラとオトギはギーラの話もシルキャドのピョンピョンも全く目に入らず生肉を無我夢中で大きな口に放り込んでいる


「あらあら、シルキャド良かったですわね、それではギーラお食事の後はみんなでトラとシルキャドとオトギのお洋服を見にいくのですか?」


ローズメルファはまた新しく注文した酒を飲み干してからギーラに聞く、レーンアイルも無言で話を聞きながらローズメルファと同じペースで酒を飲んでいる


「まあ~、別に一緒に行動はしなくてもええと思うけどな~町の中やし危険もそんなに無いと思うからね、とりあえず飯が終わったらトラとシルキャドとオトギには服を買いに行って貰うとして、ローズメルファとレーンアイルはどうするの?」


「そうですわね私は何も予定はありませんので、ギーラが良いとおっしゃってくれるのならばもう少しこのお店でお酒を飲んでいたいですわ、うふふ、このお酒は何杯飲んでも飽きる気が致しませんからね」


ローズメルファはまたまた新しく注文した酒を飲み干して話す


「レーンアイルはどうするの?」


「・・・はい・・・私も・・・お酒・・・まだまだ・・・飲みたいです・・・美味しいです・・・」


レーンアイルも酒を飲み干してコップをテーブルにゆっくり置くと低い小さな途切れ途切れの声で話す


「そうか分かった、それじゃあローズメルファとレーンアイルはここの飯屋で飽きるまで楽しんどいてね」


「それでギーラはどうされるのですか?」


ローズメルファはまたまたまた新しく注文した酒を飲み干してギーラに聞く、レーンアイルも全くローズメルファと同じペースで飲んでいる、ギーラは「早っ、こいつら早っ、絶対このままやったら酒樽横に置いて飲むパターンですやん」と考えたが顔の表情は1ミリも変えずに頷いて


「うん、俺は町の中でもブラブラしよかな、トラとシルキャドとオトギも服ぐらい自分達で選べて買えると思うから、それにブラブラしてると何か新しい発見が出来るかもしれやんからね」


「うふふ、分かりましたわギーラ、男の人ですもんね1人になりたい時もありますしね、この町は男の人の欲望を発散させるお店も沢山ありますからね、ギーラは御一人ブラブラ楽しんで下さいね」


「・・・・・、ローズメルファさん・・・・・あの~ものすっごい勘違いしてますが・・・・・俺はそんな気は全く御座いませんから、はい、御座いません」


ギーラは新しい酒を飲み干すローズメルファを見ながら「うむ、その手もあったか、けどお前らは酒を飲んでて時間の感覚無いかも知れんがまだお昼過ぎたぐらいですからね、それにレーンアイルのお願いのマリーンの情報をギルドに聞きに行くのもあるんですけどね」と思いローズメルファの思い込みを一応否定をしておく


「それじゃあ、トラとオトギも食事満足したようやし動き出そうかな?」


そしてギーラは口の回りを生肉の血で汚しまくって生肉が無くなった皿を少し寂しそうな顔で見ている筋肉ムキムキ達をチラッと見てから話す、それからトラが背負っている袋からお金の入った袋を取り出して適当に手掴みで取ったお金をシルキャドとローズメルファに渡す


「あらあら、ありがとうですわ、ギーラ」


「ニャ、バッチリ任せるニャ、これで私とトラとオトギの新しい服をバッチリ買うからニャ」


ローズメルファとシルキャドはギーラからお金を受け取り礼を言う


「うん、それじゃあ俺は飯も喰ってお腹も一杯になったからもう行くね」


ギーラは相棒達に声をかけると椅子から立ち上がる






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