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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第15話 頭大丈夫

3人の拍手が終わり


「よしっ、5匹のオークは倒したけどこれだけでこの場所を全滅させれたかイマイチよく分からないから、もう1晩くらい様子を見て依頼してきた村が安全になるまで綺麗サッパリ掃除をしよう」


「ウン、ソウダナ、モウスコシ、マツ」


「ニャ、分かったニャ、賛成なんだニャ」


そう3人で確認しあってから倒した4匹のオークは森の奥までトラが運び地面の中に隠すとボスオークは無残な死体のまま最初に座っていた椅子に座らせておく、そうして少し離れた場所まで移動してオークの居た廃家の周辺を観察する


「ニャ、なんでボスオークだけニャ、座らせるのかニャ?」


シルキャドが聞いてきた


「うん、少しでもオーク達が動揺したら俺達が楽になるでしょ、狩りから帰ってきてボスが死んでたらいくら低知能な奴らでも少しは驚くと思うしね、まあ~効果が無くても大丈夫やけどね」


「ニャ、う~ん、そうなのかニャ、私は良く分からないからニャ、ギーラがそう言うなら分かったニャ、あっ、そうニャ ギーラ今度はニャ、私もニャ、戦っても良いかニャ?」


「う~ん、少し心配やけど透明化出来る様になったし1回試してみようかな、けどくれぐれも無茶は禁止 分かった?、シルキャド」


「ニャ、はいニャ、分かったニャ、ギーラの指示はニャ、従うからニャ」


「うん、それならOK、じゃ~俺のこの短剣使ってやってみて」


ギーラは短剣を腰から抜くとシルキャドに手渡しで渡す


「この短剣はシルキャドにあげるね、それとモンスターとか殺せるの?、まだ実戦は経験した事無いし大丈夫?」


「ニャ、やったニャ、短剣ありがとうニャ、それは大丈夫ニャ、今まで半年以上ギーラとトラを見てきて慣れてるニャ、それに透明化で消えて後ろからザクッと急所一撃ニャ」


シルキャドはギーラから渡された短剣を水平に持ち首を掻っ切るポーズを自信満々に見せる


「分かった、じゃ~無茶をしない事は忘れないでお願いするねシルキャド」


「ニャ、任せろニャ、後ろからザクッと一撃なんだニャ」


シルキャドはまだ首を掻っ切るポーズをしながら答える


「ウン、ダイジョウブ、トラ、マモル、ダカラアンシン」


トラが両手を組みウンウン頷きながら言う


「ニャ、そうニャ、ギーラとトラが近くにいれば安心なんだニャ」


そう言いながら今度は素早い動きで軽いステップを踏みながら答える


「流石~猫族は俊敏やね~、確かにトラがいれば安心やから頑張ってね、けど何回も言うけど今回が初実戦なんで無茶は禁止やからね」


「ニャ、分かったニャ、無茶はしないニャ」


それから話をしながらしばらく待っているとトラが「キタ」と話す、すると森の奥が騒がしくなり4匹のオークが現れる、先頭の1匹は先程倒したボスオークよりは多少小さいが他の3匹よりは大きく右手に血の付いた棍棒を持っている、残りの3匹は狩りが成功したのか各々が左手に血を垂れ落とす動物の両足を肩から担ぎながら右腕にこちらも血の付いた棍棒を持ち、先頭の中ボスオークの後にグヒョグヒョ醜い笑みを浮かべながら付いてきている


「ニャ、やっと来たニャ、それじゃ~行くニャ」


「うん、まず透明化してから行ってね」


「ニャ、分かったニャ、消える消える消えるニャ」


最後の消えるニャの所で一瞬でシルキャドの姿が消える


「ニャ、どうニャ、大丈夫かニャ?」


「バッチリ大丈夫透明化成功、それじゃ無茶しないで頼んだよ」


「ニャ、分かったニャ」


そう言い終わりシルキャドは移動する


「お~い、シルキャド行った~?」


一応ギーラが確認してみるが返事が無いので移動したと確信してトラに話かける


「それじゃ~ボチボチ行きましょかトラさんや?」


「ウン、サクセンハ、ドウスル、ギーラ?」


「うん、作戦は正面から堂々と行くよ」


「ウン、ソウカ、ワカッタ、マカセル」


短い会話が終わりギーラとトラはゆっくり動きだす


シルキャドはギーラに返事をしてからすぐに動き出すと正面から堂々と4匹のオークの横を通り過ぎて醜い顔でグヒョグヒョ笑うオーク達はまったく気付かず、そのまま最後のオークの背後に回りこみギーラから貰った短剣を両手に持ち替えるとそのまま静かにオークの首に後ろから思いっきり振りかぶって突き刺し上に短剣を少し動かして一言も言わせずに絶命させる、前を歩く3匹のオークは背後の殺戮には気付かずそのままグヒョグヒョ獲物が大量で嬉しいのか廃家に向かう、廃家に残りの3匹のオークが到着してボスオークに帰還の報告をしようとボスが座る椅子に3匹のオークが目を向けると、そこには首が腹も位置まで移動して目鼻口から大量の血を流す無残な死体が置かれており3匹のオークは動きが止まる


「は~い、お邪魔しま~す、皆殺しに来ました~それではよろしく~、あっ、そこの座ってるのも我々がやったからね~」


「ウン、オマエラ、コロス」


ギーラとトラが挨拶しながらゆっくり歩いてくる


「グヒョグヒョ、ナンダドウシタ、アイツラナンダ」


「グヒョグヒョ、ボスガ、シンデイル」


2匹のオークがそう驚きながら言った直後にギーラが<百発百中>で投げた投げナイフが2本同時に眉間の真ん中に無音で刺さり2匹とも仰向けに倒れ動かなくなる


「は~い、残りはお前だけ逃げれないから向かっておいで~」


ギーラが手招きしながら半笑いで中ボスオークに言う


「グヒョグヒョ、ナメルナ、ニンゲンガ」


そう言いボスオークの死体と一瞬で殺された2匹のオークを見て中ボスオークが棍棒を右手に振り上げ襲い掛かってくる


「じゃ~トラ、出番やねお願い」


「ウン、ワカッタ」


トラは素早く返事をするとギーラの前に進み中ボスオークを迎え撃つ


「グヒョグヒョォォォォォォ、シネェェェェェェェ」


トラに近づき右手の棍棒を頭を狙い振り下ろすトラは身動きせず普通に頭で棍棒を受け止める 


「フンッ、ヨワイ、コロス」


何事も無かったように黒い円錐棒を振りかぶり両手両足に力を込め真上から中ボスオークの頭に叩き付けると円錐棒は地面まで届く、中ボスオークは体を原型が分からなくなるまで粉々になり吹き飛んだ


「ウン、ギーラ、オワッタ」


トラが振り返りギーラを見ながら話す、その横には透明化を解いて姿を見せているシルキャドも立っている


「トラ、頭は大丈夫なんやね?」


ギーラはあまり心配しない口調で聞く


「ウン、ゼンゼン、ダイジョウブ、ダイジョウブ」


トラも当然大丈夫という感じで返す


「やろうね、知ってた」


笑いながら言う


「シルキャドもありがとう、大丈夫やった?」


シルキャドを見て聞く


「ニャ、私も全然大丈夫ニャ、問題無かったニャ」


顔は澄ましているがお尻の尻尾は初戦闘の興奮で左右に大きく揺れている


「2人ともありがとうね、もう少しこの場所で様子見るからね」


「ウン」


「ニャ、はいニャ」


そしてまた廃家が見渡せる少し離れた場所まで戻り3人で休憩して監視していると


「ウン、ギーラ、ハラヘッタ」


トラが熱い眼差しで見てくる


「あ~あ、そうやね、今の間に食事でもしとこうかな」


そう言いながら荷物袋から遠征用の簡易な食糧を出しトラとシルキャドに渡す


「ニャ、ギーラありがとうニャ、いただきますニャ」


シルキャドは受け取りパクパク食べ始める


「ウン、トラ、シッテル、オークタチ、モッテタ、ミタ」


トラはギーラが渡した食料を受け取らず廃家の周辺で死んでいるオークを指差す


「あ~あ、そういえば何か嬉しそうに運んでたな、それをトラは食べたいと?」


「ウン、ツヨイ、クウ、ヨワイ、クワナイ」


なるほどトラは弱肉強食の理論でオークを殺したからその獲物は俺の物で俺が食うと


「ですよね~分かった、けど食べるのはこの場所で廃家周辺ではダメ、こっちに持って来てからなら食べてもいいよ」


「ウン、ギーラ、ヤサシイ」


凄い笑顔でトラは言いながらドカドカ歩きながら戦利品を回収しに行った、それからギーラとシルキャドと例のワイルドなトラ食事が終わり廃家を見ているが特に変わった動きも無く夜になり寝袋を用意して交代制で眠りに付く 


翌朝目を覚まし交代で見張りをしていたトラにおはようお疲れと声をかけ廃家を見てみるが昨日と同じで動きは無くトラと話しているとシルキャドが起きて目を擦りながらこっちに歩いてくる


「ニャ、どうニャ?、新しいオークは来たかニャ?」


「いや、何も変わりは無いね」


「ニャ、そうなんだニャ、終わったのかニャ?」


「それっぽいけど馬車が集合地点にくるまでまだ時間があるからもう少し待ってみるね」


「ニャ、分かったニャ、全然賛成なんだニャ」


「ウン、ニオイ、ナイ、ケド、マツ」


そう3人で確認し合って時間ギリギリまで雑談をしながら観察をする


「よしっ、もう大丈夫かな、これでこの場所も少しの間は平和になるかな~、まあしばらくすれば他のモンスターとかが来てどうなるか分からんけど、とりあえず討伐は成功やね、それじゃ~そろそろ馬車の集合地点に向かう時間やし使える物は拝借して移動開始するよ」


ギーラが依頼完了と判断して2人に話しかける


「ウン、ワカッタ」


「ニャ、そうだニャ、先の事は分からないニャ、悲しいけど分からないからニャ」


「そうやね、分からないね」


そう話して3人は素材や武器や使える物を回収して出発の準備を終わらせてオーク討伐の任務を完了させると馬車の集合地点に歩いて行く 










  










 









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