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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第146話 見えてるし話も聞いています

「それじゃあ、やる事も無くなったしスグラアゼースの町に戻りましょうか?」


ギーラが森を抜けてスグラアゼースに続く道を歩いて相棒達に聞く


「そうですわね、<狂人の殺戮者>の方々の情報を集めるとしてもその他の事を始めるにしろ、スグラアゼースの町から始める事が一番確実でしょうね」


ローズメルファはギーラの横で歩いていつもの笑顔で頷いて話す


「ニャ、そうだニャ、今回私はニャ、大活躍だったからニャ、町に戻ってニャ、休養も必要かもニャ」


シルキャドは先頭を1人で歩いて体は前だが顔だけはギーラとローズメルファを振り返る気持ち悪いスタイルでスグラアゼースの町で休む気満々で話す




「ウン、レーンアイル、ホワイトアイル、イマナニシテル?」


「ハイ、オトギ、シリタイ、シリタイ」


「・・・はい・・・今も・・・私の顔の回りを嬉しそうに・・・回っています・・・」


「ウン、ソウカソウカ、ソウナンダナ、ウレシイ」


「ハイ、グルグル、ホワイトアイル、ウレシイ」


トラとオトギはレーンアイルの何十回目かの説明でホワイトアイルが透明の白い球体になった事をやっと理解して、レーンアイルに今はホワイトアイルは何をしているかと何十回目も同じ事を聞いてはそのたびに最初に聞いたかの様なリアクションで両手を叩いて嬉しそうに喜んで3人と1球体で後ろから進んでいる




「・・・あの・・・トラ、オトギ・・・」


「ウン、ナンダ、レーンアイル」


「ハイ、ドウシタ」


「・・・スグラアゼースの町は・・・後・・・どれぐらいで着きますか?・・・」


「ウン、シラナイ」


「ハイ、アルケバ、ツク」


「・・・はい・・・」


「ウン、ソレヨリ。レーンアイル、ホワイトアイル、イマ、ナニシテル?」


「ハイ、オトギ、シリタイ、シリタイ」


「・・・はい・・・今も・・・私の顔の回りを・・・・・・・・・・」


ギーラの後方で無限ループがフル回転していると、前方にスグラアゼースの大きな門が見えて来る





「ニャ、やっとだニャ、私のシルキャドの町がニャ、見えて来たんだニャ」


シルキャドは顔だけ後ろ向きの気持ち悪いスタイルを止めて(いつもの様に気に入った物には自分の名前を付ける病)を発症させて喜んで話す


「そうだね、スグラアゼースの町に着いたら、シルキャドはやっぱりベットが一番先なん?」


ギーラは病気を発症させて歩く速度を上げてスグラアゼースの町に行くシルキャドに声をかける、後方の無限ループ中の筋肉ムキムキ1号2号も「ベット」の言葉に反応して即座に無限ループを止めて素早く聞き耳を立てていた


「ニャ、そうだニャ、私はニャ、別にベットはニャ、全然興味は無いんだけどニャ、トラとオトギがニャ、どうせ寝ると思うからニャ、私はニャ、しょ~がなくニャ、しょ~がなくニャ、別にどうでも良いんだけどニャ、付き合ってやっても良いかニャ」


シルキャドは体は前で首は後ろ向きの気持ち悪いスタイルを復活させて、首の下にある尻尾を激しく動かし顔はベットに潜り込む事を想像して夢見心地だが言葉はお約束の否定の内容で話す


「・・・・・そうっすか、大変っすね・・・・・」


ギーラは感情の無い顔で話しソッと嬉しそうな表情の猫娘から視線をそらしてスグラアゼースの大きな門に向ける、トラとオトギはいつのまにか先頭のシルキャドの両脇に並んでいてスグラアゼースの町・・・・・イヤ・・・・・宿屋のベットを目指して三人仲良く歩いていた




「よし、宿屋に到着したね、みんなお疲れやったね、それじゃあ部屋に行こう」


ギーラがそう言って相棒達もいつも利用する宿屋の前の扉を開けて、宿屋の主人や従業員や顔馴染みの冒険者達に挨拶して二階に上がり部屋の扉を開ける





「早っ、流石にそれは、早っ」


ギーラが扉を開けた瞬間に後ろから少し押されてよろめいて顔を上げて部屋の中を見ると、白いスケスケパジャマを着たシルキャドがベットで丸まっていて、真っ裸のトラとオトギが仲良く同じベットでベストな寝る体勢を探していてモゾモゾしている


「うふふ、最速記録ですわね、うふふ」


「・・・はい・・・早いです・・・」


ローズメルファとレーンアイルが同時に呟く


「・・・・・ゆっくり寝たらええんやで・・・・・」


ギーラはそれだけ囁くと下を向きながら脱ぎ散らかされた服を畳みながら部屋のいつもの片隅に綺麗に並べている


「それでは、今からどう致しましょうか、ギーラ?」


ローズメルファがギーラが畳み終えるのを確認して優しく声をかける


「うん、そうやね、俺を押して神のスピードでベットに潜り込むやつらがいる部屋にはこれ以上はいたくないから、とりあえず町の中に行こうかな・・・・・」


ギーラは顔を上げてローズメルファに自分の器の小ささを言葉に発表して、部屋の外に出て扉を閉める時にベットで寝ている睡眠王達に「アホ~このアホ~」とチョイ大きめの言葉と同時に扉を閉めて宿屋の前の道に移動する





「ふぅ~、あんなアホな猫娘とアホな筋肉ムキムキはほっといて俺達は何をしようかな、素晴らしいローズメルファとレーンアイル、後一応ホワイトアイルもやな」


ギーラはまだベットの睡眠王3人を許さずご立腹で、今目の前の2人と1球体には凄いニコニコで話かける


「そうですわね、久しぶりの町ですから、町の中をブラブラされるのも宜しいかと思われますわ、それに<狂人の殺戮者>の件はギルドを通していなくて我々の趣味みたいな物ですからね、うふふ、依頼を受けないならギルドは行く必要は無いですからね」


「そうやね、今の所ギルドの依頼は受ける気無いしな~、行かんでもええかな、それじゃあ町ブラブラしようかな」


ギーラとローズメルファが話を終える


「・・・あの・・・良いですか?・・・」


「うん?、何、レーンアイル」


「・・・はい・・・私・・・お母様を化け物にした・・・偽名と思いますがマリーンの・・・情報が欲しいです・・・このスグラアゼースの町は・・・たくさんの人々がいて・・・情報が得られそうなので・・・少しでも・・・情報が欲しいです・・・」


レーンアイルがギーラに話す、依頼で屋敷に行ってレーンアイルの母親が屋敷で働いていた女マリーンに色鮮やかな薬で薬漬けにされて化け物にされ周辺の村の人々や屋敷に来た冒険者達を食い殺した事をギーラとローズメルファは思い出す


「あ~あ、そうやったね、それじゃあ情報を集めようか、どこか集めれる場所は無いかな?」


ギーラはレーンアイルの話を聞いて考える、するとレーンアイルが目の前の空間を見て突然話を始める


「うんうん、そうなんだ、分かった、ギーラに聞いてみるね」


ギーラとローズメルファはレーンアイルがホワイトアイルと話をしていると思って少し待つ、後ホワイトアイルと話をする時は途切れ途切れの話し方じゃ無いのねとも思う


「・・・ギーラ・・・ホワイトアイル・・・言ってた・・・ギルドで・・・情報をお金を払わないといけないけど・・・情報を集めてくれるみたい・・・」


レーンアイルがホワイトアイルに聞いた情報を教える


「そういえば、ギルドでは仕事斡旋やパーティーの募集などのお仕事の他に色々ありまして、ギルド内のお仕事にはその巨大なネットワークを利用した人探しや情報を集めるお仕事があると聞いた事がありますわね」


ローズメルファもレーンアイルの話に続く


「なるほど、ギルドには行くつもりは無かったけど、そのマリーンとかいう女の情報を調べてもらう為にまず行こう、後レーンアイル聞いていい?」


「・・・はい・・・どうぞ・・・」


「うん、白い球体になったホワイトアイルは俺達の姿も話も理解出来てるみたいやね?、俺達は姿も気配も分からんけどね、ははははは」


「・・・はい・・・ホワイトアイル・・・みんなの事・・・見えてるし話も聞いてます・・・」


ギーラが笑ってレーンアイルに聞くとレーンアイルは真顔で答える


「ですよね・・・・・俺は知ってたけどあえて聞いただけやから・・・・・当たり前やんな・・・・・」


ギーラはレーンアイルの真顔を見て「俺おかしな事聞きましたか→聞いたんかな→聞いたんでしょうね」を一瞬で考えて答えを出して小さく頷くとギルドに向かって歩き出す



















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