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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第137話 狂人の殺戮者 17

「シルキャドも戻って来ないし、大丈夫なんかな?」


ギーラ、トラ、レーンアイル、ホワイトアイルはゆっくり歩いて集落の外観が見える位置までやって来る


「ウン、シルキャド、ダイジョウブ、アタラシイチノニオイ、シルキャド、チガウ」


トラは鼻をクンクンさせた後、ギーラに戦いはあったがシルキャドや相棒達は無事と話す


「それは良かった、けど死体がゴロゴロ転がってるね、みんな派手にやったんやね」


ギーラは集落の前にさらに歩いて進んで近付いてから首の無い死体や体に大穴が開いた複数の死体を見て話す


「ウン、アナアイテルノガ、オトギ、クビナイノガ、シルキャド、ローズメルファハ、タタカッテナイ」


トラが転がる死体を見て誰が殺したかを判断している


「そうやね、分かりやすい、分かりやすすぎるな、ははは」


ギーラもすぐに誰か殺したか分かったので少しカラ笑いをして頷く


「・・・ギーラ・・・少し良いですか?・・・」


ギーラとトラの背後を黙ってホワイトアイルを胸で抱きしめて付いて来ているレーンアイルが低い声で恐る恐る声を掛ける


「うんっ、何レーンアイル?」


ギーラとトラはその場で立ち止まり後ろを振り返ってレーンアイルに聞き返す


「・・・はい・・・私・・・実は死体・・・怖いです」


レーンアイルは抱いているホワイトアイルをギュッと抱きしめて下を向きながら話す、レーンアイルは実はギーラが酒でまったく使い物にならない終わっている状態の時から始めての人型同士の殺し合いや目の前の毒舌天然娘や筋肉兄妹やお姉様の一方的な虐殺や次々転がる多くの死体に精神状態がいっぱいいっぱいで我慢していて、今の集落の前の多数の死体を見て我慢が出来なくなり勇気を出してギーラに話しをする


「あ~あ、そうか、そうやろな、ゴメン気付かなかった、ゴメンね」


ギーラはハッとしてレーンアイルに謝る、ギーラも最初死体を見た時は気分が悪くなり嫌な気持ちになった事を思い出す


「・・・はい・・・ごめんなさい・・・我慢出来なくて・・・ごめんなさい・・・」


「いやいや、レーンアイルは謝る必要は全然無いからね、俺が全部悪いから気付かなかったし・・・・・そうやなどうしようかな?」


ギーラは4本腕を胸の前で組んで考え出す


「・・・それでですね・・・私・・・ホワイトアイルと一緒に・・・隠れてても良いですか?・・・死体を今はあまり見たくないです・・・」


ギーラが考えていてしばらく経ってからレーンアイルが低い声で提案する


「う~ん、俺とトラは集落に向かいたいけど、う~ん、どうなんかな、レーンアイルの気持ちの方が大事やし、う~ん、どうしようかな」


ギーラはレーンアイルの提案を必死に考えるが良い案が浮かばない


「・・・ギーラ・・・大丈夫・・・私・・・ホワイトアイルと一緒だから・・・」


「うん、ギーラ大丈夫だよ、僕が一緒ならレーンアイルを守れるから、だからギーラはトラと一緒にみんなを追いかけて守ってあげてね」


レーンアイルがギーラが悩んでいる姿を心配して声を掛けると今まで黙ってレーンアイルに抱かれて100%ぬいぐるみだったホワイトアイルがギーラを安心させる様に声を出す


「う~ん、そうか~、ならそうしようかな、・・・・・それじゃあホワイトアイルお願いねレーンアイルを守ってあげてね、それとレーンアイル本当にゴメンやったねこの件が終わったらすぐに向かいに行くから少しの間待っててもらうよ、それと死体の件はすぐには慣れないと思うからレーンアイルのペースで徐々に少しずつ慣れていこうね」


「・・・はい・・・私・・・ホワイトアイルと待ってます・・・」


「うん、ギーラ心配しないで、まずはレーンアイルの事はこの件を終わらせてからだね、それじゃあ僕達は来た道を戻って森の中にでも隠れておくよ」


「そうやね、まずは<狂人の殺戮者>達を皆殺しにしてくるね」


「ウン、ミナゴロシスル、トラ、ガンバル」


ギーラとトラがそう言うと、レーンアイルとはホワイトアイルを抱っこして来た道をトコトコ歩いて行く、それを見送ったギーラとトラは集落に向かって歩き出す








「ニャ、オトギ、ここにいたんだニャ、やっと追いついたニャ」


シルキャドとローズメルファは集落の門を通って前方を見ると、オトギが集落に逃げ込んだ男3人の最後の1人を両腕を引き抜いて痛みで転げ回っている所に右足を振り上げて男の頭をグシャと踏み潰して終わらせて、先に体を吹き飛ばして殺した2人の男の横に足を置いていた


「ハイ、ヨワイヤツ、ミナゴロシオワッタ、オトギ、イッパイコロシタ」


オトギは男の頭から足を外してシルキャドとローズメルファをみて笑顔で話す


「ニャ、それはそれは良かったニャ、オトギ・・・・・けどニャ、集落の中も酷いんだニャ・・・・・」


シルキャドはオトギの笑顔を見て適当に褒めてから集落の中を見渡して声のトーンを落として話す、集落の中は見渡す限りの建物が崩壊したり全焼、半焼で扉や窓ガラスが割られていてその扉や窓ガラスには集落の人が寄りかかったり窓ガラスから逃げようとして窓枠に乗ったままの死体があり集落の隅には人々の死体の小さな山が出来ている


「それにしても<狂人の殺戮者>の方々は好き放題やられてますわ、まあ所詮野盗や山賊に身を置かれる方々はこの様な事を平気でされるから野盗や山賊なのですがね」


ローズメルファも集落の中を見て話す


「ハイ、チノニオイがスゴイ、アタラシイチ、フルイチ、ニオイガイッパイ」


それからシルキャド、オトギ、ローズメルファは目に入る集落の建物の中に入って調べるが部屋の中の家具類も荒れ果て女の裸の死体や子供の死体も目に入る


「ニャ、この集落のニャ、生き残りはいないのかニャ?」


シルキャドが何軒目かの建物を調べている時にフッと思い出したかの様に声をあげる


「そうですわね、今まで見てきた建物の中は生存されている方は発見していませんがまさか集落の人々を全滅させるのは<狂人の殺戮者>の方々も集落の人々の使い道が完全に無くなるまでは流石にしないと考えられますので、何処かの建物に一箇所に集めて監禁みたいな事をしている可能性があるかもしれませんわ」


「ニャ、そうかもニャ、集落の人達がニャ、どこかで生きていると良いけどニャ」


「はい、そうですね、出来る限りの大勢の人々を助け出せると良いですね」


そしてシルキャド、オトギ、ローズメルファは建物を出てしばらく先に進むと集落の中で一番大きく比較的崩壊の少ない建物が目に入る


「ハイ、アノナカ、ダレカイル、タノシミ、タノシミ」


オトギが歩くのを止めて建物を見ながら笑いながら話す


「そうですわね、気配はしますわね、今度は順番で考えると私の出番ですかしら、うふふ」


ローズメルファも足を止めて建物を見ながらいつもの笑顔で笑う


「ニャ、そうなんだニャ、順番的にはローズメルファだけどニャ、早いもの勝ちでも良いけどニャ、にゃはははははははは」


シルキャドもオトギとローズメルファに挟まれる形で真ん中に立ち建物を見ながら何故か大爆笑している







「おっ、やっと追いついたねトラ、あそこにシルキャド、オトギ、ローズメルファがいてるね、んっ?・・・・・何で3人共建物を見て笑ってるんや・・・・・特にシルキャド・・・・・大爆笑ですやん・・・・・」


ギーラとトラは、シルキャド、オトギ、ローズメルファに早く追いつく為に集落の中の惨劇には心を痛めたが建物の中などは調べずに一直線で追いかけて3人の姿を見つけて少し驚く


「ウン、アノタテモノ、テキイル、ダカラ、ワラウ」


トラは3本指の手で一番大きな建物を指差して話す


「へ~そうなんや、あの建物の中に敵がおるからなんやねっ・・・・・ってそれで納得出来るかいって・・・・・まあええかっ、とりあえずシルキャド、オトギ、ローズメルファに追いつこうトラ」


ギーラはトラの頷きを確認すると建物を見て笑っている不思議な3人に向かって進んで行く









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