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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第132話 狂人の殺戮者 12

ギーラ達は森を抜け周囲の木々もまだらになり<狂人の殺戮者>が滞在する集落に続く1本道を目指して歩いている


「そろそろ建物が見えて来る頃かな?、トラ、オトギ、何か分かる?」


ギーラはローズメルファに26歳の大人なのにガチ怒られした事をもうすっかり忘れてその場で止まり前方を見てトラとオトギに声を掛ける


「ウン、ヒト、イッパイイル」


「ハイ、コノサキスグ、ニオイ、タクサン」


トラとオトギは鼻をクンクン動かしてギーラに話す


「そうか、それじゃあ、シルキャド、見てきてくれる」


「ニャ、任せるんだニャ、ちょっくらニャ、見てくるニャ」


「お願いね、後戦うのはダメだからね、絶対ダメだからね、見てくるだけだからね、分かったシルキャド?」


「ニャ、分かってるニャ、バッチリ見てくるだけにするんだニャ、私を信じるんだニャ」


ギーラはシルキャドに念を押して言う、シルキャドは右手でOKサインを作りコクリと頷いて「消える消える消えるニャ」と囁いてOKサインの状態で姿を透明化にする


「ウン、コレカラ、ドウスル、ギーラ」


「そうだね、この場所は人通りが少ないとはいえシルキャドを待つには少し目立つから、歩くスピードを緩めて、身を隠せそうな場所があればそこで待っていようかな」


ギーラはシルキャドが集落に偵察に向かったと思いトラの質問に答える、それから歩いて来た道とこの先に続く道を見て話し「トラとオトギが身を隠せる場所があるんですかね・・・・・」とトラとオトギの筋肉ムキムキを見ながら少し考えたが「考えても始まらんし先に進もう」と考え直してゆっくりと先に続く道を歩き出す







シルキャドは透明化で集落に続く道を猛スピードで走っている、誰1人とも合わずにしばらく走り続けると前方に屋根と集落を囲う防壁も見えてきてシルキャドは走るスピードを緩める


「ニャ、たぶんニャ、アレがそうなんだニャ」


シルキャドはそう独り言を呟くと走るのを止めて歩きながら集落に近付く、さらに近付くと集落の防壁は襲撃された後なので崩れ落ち穴が開いて死体と見られる一部も周囲に落ちている、防壁の崩れた場所から中が見えて中を見ると多くの建物も崩れていて炎上の後なのか燃え尽きた建物や燃え尽きそうな建物から黒い煙も視界に入る


「ニャ、これはボロボロなんだニャ、酷い事をするもんだニャ」


シルキャドは集落に近付いて悲しさと怒りを覚えながら話す


「ニャ、んっ?、アレは何をしているのかニャ?」


シルキャドが声が聞こえたので集落の入り口の前の広場に反応して目を向ける、そこには十字架にした木に人を貼り付けて男2人が笑いながら十字架に貼り付けた少年に向かって投げナイフを投げている、十字架の木の柱は3本は埋め込まれておりすでに2本の柱には男女の全身や柱のいたるところに投げナイフが刺さってピクリとも動かない死体が脱糞や尿を垂れ流しながら顔を下に向けて放置されている


「おい、中々当たらね~な、的が小さくなりすぎたな」


「そりゃそうよ、ゲームでは最後の的が小さくなるのは常識だぜお前、ぎゃははははははは」


「ぎゃははははははは、確かにそうだな、これをしとめればゲームクリアだな、ぎゃははははははは」


「後お前、酒が足りねえんじゃね~のか、もっと飲まないとおもしろくね~だろが」


「そうだな、楽しい時は酒を飲んでもっと楽しくなるのが幸せだしな」


男達は酒を飲みながら投げナイフを十字架の柱に貼り付けられた少年に投げている


「うっうっ、うっっ、うううっ、お、お、お父さん、お、お、お母さん、お父さん~お母さん~~」


十字架の柱に貼り付けられている少年は嗚咽をさせて泣きながら隣の柱に貼り付けられすでに死んでいる2つの遺体を見つめている


「おいっ、クソガキ泣くのを止めやがれ、せっかくの楽しい的当で遊んでる俺のテンションが下がるじゃね~か、クソガキがっ」


「本当にこのクソガキはさっきからピーピー泣くのがうるせえな、先にこのクソガキから殺れば良かったかもな、こんなにうるせえと的当ても酒も楽しくね~からな」


「だよな、このクソガキの親が泣きながら「せめて子供だけは子供だけは助けて下さい助けて下さい」ってうるせ~からよ、最後の楽しみにせっかく残してやったのによ、このクソガキがこんなにうるさいと的当てのヤル気がなくなりそうでめんどくさいからよあっさり殺してやろ~かな」


「そうだな、このクソガキの親でかなり楽しめたからな、的も小さいしお前も全然クソガキに当たってね~からな、ギブでも俺は全然いいんだぜ、ぎゃははははははは」


「やかましいは、このクソガキが泣きやめば、すぐに俺の投げナイフ1発で殺して終わらせて、俺の2勝1敗でお前が俺に酒をおごるだけだからな、そんなに俺に酒をおごりたくないのか」


「ぎゃははははははは、分かった分かった、早く投げナイフを投げろよ、後がつっかえてるぞ」


男達は暇つぶしで集落で住んでいた親子3人を適当に選び無理矢理十字架の柱に貼り付けて投げナイフの的にして酒を飲みながら楽しんでいる、すでに少年の両親は男達の的当てのただの遊びの為に無残に殺されており、最後の少年が泣きながら両親の死体を見ていた


「ニャ、これは許せないニャ、絶対許せないニャ、私があいつらを正々堂々と殺してやるニャ、こんな酷い事をするやつらはニャ、絶対絶対にニャ、殺してやるニャ」


シルキャドは信じられない現場を見てギーラに偵察だけを頼まれていた事を頭の中から完全に忘れ去り、柱に貼り付けの少年に投げナイフを投げて遊んでいる男達に透明化を解きながら怒りの表情でズンズン進んで行く


「ニャ、お前らニャ、今すぐ止めるんだニャ、早く止めるんだニャアアアアアア」


シルキャドは最後は怒りで吼えながら真っ白い片手剣を右手に持ち男達の前に立つ


「んっ?、何だこの獣人?、お前も参加したいのか?、ぎゃははははははは」


「それとも、的になって俺達を楽しませてくれるのかな、子猫のお嬢ちゃんよ、ぎゃははははははは」


シルキャドは男達が笑い終わると頭の一部の線がプッツンと音がして切れて我慢の限界を超えて男達に飛び掛かって行った



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