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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第129話 狂人の殺戮者 9

「えっ、えっ、なっ、なっ、何だ?」


細身の男と髭の男はローズメルファの突然の質問に少し体をビクッと反応して答える


「あらあら、驚かせて申し訳ありません、お兄さん達がどうしてこの場所をご利用されていたのかが少し気になりましたのでお声を掛けさせて頂きましたわ」


「あ~あ、それは俺達がスグラアゼースの町で仕事が終わって帰る為にこの道を使っていただけだが?」


「そうだぜ、やっと仕事が終わり後少しで仲間の所に帰れると思っていたらオオカミ獣人なんかに出会ってしまってツイて無かったな、まあ、そこの筋肉ゴブリンの2人に助けてもらえて本当に運が良かったけどな」


「あらあら、それはそれは災難でしたわね、トラとオトギはとても強いのでお兄さん達は強運の持ち主かもしれませんわね、後私達はこの付近は初めて来たのであまり詳しくは無いのですが、私が先程教えて貰った情報なのですがこの先に野営地や集落などの休憩できる場所などはお兄さん達はご存知ありませんか、もう少しで仲間の方にお会いできるとお話を聞きましたからこの付近がお詳しいかと思いまして?」


ローズメルファは男達に聞く、トラとオトギはローズメルファの「とても強い」の所で足を止めて何故か肩バンバン略して肩バンをありえない力でお互いに嬉しそうにしていた


「あ~あ、この付近は少しは分かるぜ、少し前にこの付近で俺達の団は良い物件を見つけてそこに腰を落ち着けて周囲を調べたからある程度は分かるな~」


「そうだな、あの集落は食料も酒も溜め込んでて女もそんなに悪く無かったからな~」


「あらあら、もしかしてお兄さん達はその集落を襲われたのですか?、もしかして野盗とか人に迷惑をかける事をされているのですか?」


「あ~あ、人に迷惑は掛けているが俺達みたいな人間はそれしか生きていけないからな・・・」


「あらあら、そうなのですね、生き方はそれぞれですからね、それでお兄さん達はどちらかの団に入っているのでしょうか?」


「あ~あ、俺達はさっき話したこの先の集落を襲った<狂人の殺戮者>に入ってる」


「そうだ、<狂人の殺戮者>はこの辺りでは有名で今一番で自慢じゃないが勢いは一番あるな」


男達は少し胸を張り自信満々に話す


「あらあら、そうなのですね、私も相棒達も今その<狂人の殺戮者>さん達の話題で盛り上がっていましてね、うふふ、お会いできてとても光栄ですわ、うふふ」


ローズメルファはいつもの笑顔で笑い微笑む、男達は一部の者にしか分からないローズメルファの笑顔の変化に気付かずに笑っている、トラとオトギは肩バンバンを先程から無邪気に楽しんでいたがいつのまにか止めていて顔の表情を変えずに髭の男の両隣に立つと頭を左右からトラとオトギは右パンチを食らわせて一瞬で破壊している


「えっ???、な、な、何?」


細身の男は突然の隣からの爆発音で腰を抜かして首が無い胴体だけの髭の男とトラとオトギを信じられない顔で交互に見る


「はい、折角トラとオトギがお兄さん達を助けさせて頂きましたが、ゴメンなさいね、死んでもらいますわ、もしかして理由とかお知りになりたいですか、うふふ」


ローズメルファは腰を抜かした細身の男を笑顔で見下ろしながら聞いている、トラとオトギは細身の男の真横に挟むように立って見下ろしている、ギーラとシルキャドはチラッと遠くから歩いて見たがローズメルファ達に任せてレーンアイルとホワイトアイルが待つ場所に普通に歩いて行く


「あ、あ、あああ、お、お、教えてくれ・・・・・それと、お、お、俺も殺すのか?」


細身の男は今はローズメルファの顔だけを見て聞いている


「はい、勿論お兄さんは殺しますわ、理由はお兄さんが<狂人の殺戮者>でギーラが皆殺しと言いましたからですわ」


「そ、そ、それだけの理由で俺は殺されるのかあああああああぁ・・・・・?」


細身の男は涙を流し出して頭がパニックになり叫んで腰を抜かしでいるが逃げようとして左右からトラとオトギに肩を掴まれてピタリと動きが止められどう必死に抵抗しようが動きが止まる


「はい、そうですわ、お兄さんからしてみたらそれだけの理由かもしれませんが、ゴメンなさいね、お兄さんが<狂人の殺戮者>ですから、しょうがありませんわ、それでは死んで下さいね」


ローズメルファはそう言うと右手の人差し指と中指を揃えてトラとオトギに肩を捕まれてまったく抵抗出来ない細身の男の額にゆっくりと突き刺していき中で手首を返すとゆっくりと指を引き抜く、細身の男は首をガクリと力なく落ちて絶命していた


「はい、終わりましたわ、それではトラとオトギ、ギーラ達の所に戻りましょうか?」


ローズメルファはいつもの笑顔でトラとオトギに話す


「ウン、オワッタ、ギーラノトコロ、イク」


「ハイ、カンタンカンタン、ギーラノトコロ、イク」


トラとオトギはローズメルファに笑顔で言うとオオカミ獣人の大量の死体と2人の人間の死体をまったく見ずスルーをしてギーラ達が歩いて行った後を3人で追う








「・・・はい・・・私・・・トラとオトギに助けて・・・お願いしました・・・」


トラとオトギとローズメルファがギーラ達の所に戻るとレーンアイルが小さな低い声でボソボソ話をしている


「へえ~、そうなんやね、俺は酒飲んで死んでたからまったく覚えてないけどね、ははは」


「・・・はい・・・勝手なお願い・・・ゴメンなさい・・・」


「いやいや、全然気にしなくてええよ、トラとオトギは優しいからね、これからも遠慮しないで俺や相棒達に頼ったり話をしてね、レーンアイル」


「・・・はい・・・」


ギーラはレーンアイルのお願いで助けた男達はすぐに処分された事は顔の表情にはまったく出さず話しを続ける、ホワイトアイルは気配で処分された事は分かっていたがギーラ達が戻って来たので今は小さい姿になって黙ってレーンアイルに胸の前で抱かれて頭を撫でられるのに身を任していた、ローズメルファも黙って話を聞いて、トラとオトギはギーラの「優しいからね」の言葉に反応で肩バンバンで喜び、シルキャドは激しい肩バンバンを「ニャ、トラとオトギはニャ、あいかわらずニャ、それ好きだニャ~」と楽しそうな顔で眺めて自分の肩を庇うように自然と擦っていた






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