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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第127話 狂人の殺戮者 7

「駄目かっ、こいつら動きが早すぎる・・・・・それに・・・・・」


「踏ん張れ、こんな所で終わってたまるかっ」


「けどよ・・・・・森の中見てみろよ・・・・・まだまだ敵さん順番待ちしているぜ・・・・・」


「クソッ、笑えるな・・・嫌・・・笑えねえな・・・・・」


トラ達と離れてオオカミの獣人に襲われている細身の男と髭の男は防戦一方でオオカミの獣人の噛み付きや爪の攻撃に体中ボロボロになりながら防いでいる、森の中からは男達にも分かるオオカミ獣人達の殺気に気付きながら剣で防ぐ








「ウン、トラ、ヒトダスケスル、ダカラ、オオカミコロス」


「ハイ、オトギ、ガンバル、コロススキ」


「「「ギャアアアアアアアアアア」」」


2人の男が剣でオオカミ獣人の攻撃を防いでいるとトラがとりあえず男達に襲い掛かっていたオオカミ獣人の頭を走って来た勢いをそのままでぶん殴り吹き飛ばし絶叫を上げさせながら男達とオオカミ獣人に話す、オトギはギーラを離したくないのかお姫様抱っこから何故か左腕で脇に抱え直して話している


「助けに来てくれたのか、ありがたい」


細身の男はトラとオトギに礼を言う


「ウン、ソウダ、ギーラヨロコブ、ダカラ、タスケル」


「ハイ、オマエラ、サガル、ヨワイ、サガル」


トラとオトギは答える、男達は荒い呼吸を抑えながら黙って下がる、オオカミ獣人達は最初は驚いていたがすぐにトラとオトギに目標を変更して襲い掛かって来る、だがトラの右手に装着した武器で一撃で殴られた箇所は原型を跡形もなく消されて勝負は決まり、オトギは左腕でギーラを小脇に抱えてオトギも右腕に装着した赤い籠手型の武器でトラと同じく刃は出さずに右腕1本でオオカミ獣人を殴り殺して行く


「ウン、ヨワイ、ヨワイ」


「ハイ、スグシヌ、オオカミ」


トラとオトギは次々襲い掛かって来るオオカミ獣人を圧倒的の力の差で殴り殺しながらつまらなさそうに口から吐き出している








その男は真っ暗な星の明かりが一つも無い大荒れの海のど真ん中で1人寂しく小船に乗り遭難していた、その絶望的なメキメキ、ゴリゴリ、バキバキの破壊音を男は耳だけで理解して小船が大波の勢いで破壊されていくのを自分ではどうする事も出来なく黙って見ている事しか出来なかった、顔中は波で濡れており前方には大きな渦が凄まじい音を響かせながら操舵不能の小船で浸水は止まらず自分では1ミリも助からない事を悟り大きな絶望的な渦に吸い込まれて行くのを諦めて眺めていた






「あ~あ、考えれば普通の人生やったな~、それでも今までそれなりに楽しかったな~、けどこんな嵐で大波で俺はアカンやろな~、出来る事なら畳の上で最後を迎えたかったな~って・・・・・・・・なんじゃこれ、ここはどこやねんっ???、てか・・・・・俺何でこんなに振り回されてるんや~~~~~~~~~~~」


ギーラは凄まじい絶叫で目覚めるとオトギに何故か小脇に抱えられオトギの戦闘の動きと連動してグルングルン揺らされいる


「ハイ、ギーラ、ヤットオキタカ、オトギ、ウレシイ」


オトギはギーラの絶叫に気付いてオオカミ獣人がギーラに噛み付いて来る所を簡単に吹き飛ばしながら笑顔で言う


「お、お、おう、オトギ、おはよう、所で今は何をされているのかな・・・・・」


「ハイ、ギーラ、ヨロコブ、ヒトダスケ、オトギ、エライ、エッヘン」


「へえ~、そうなんやね・・・・・全然意味が分かりませんが・・・・・」


「ウン、ギーラ、オキタ、ウレシイウレシイ」


トラは2匹のオオカミ獣人を両腕でヘッドロックで首の骨を豪快な音と共に折りながら嬉しそうに話す


「お、お、おう、トラも元気そうやねって・・・・・何回も聞くけど今は何をされているのでしょうか?・・・・・俺に説明してくれたら、非常に助かるのですけどね・・・・・」


「「「ヒトダスケ、ギーラ、ヨロコブ」」」


トラとオトギはオオカミ獣人達をサクサク殺しながら元気一杯大きな声でハモって答える


「・・・・・そうなんですね、分かりました・・・・・」


ギーラはオトギに振り回されながら「エヘへ」と気持ち悪い笑いをして目覚めと夢は最悪でしたねと考えトラとオトギに聞いた事を後悔して黙り話が分かる人が早く来ますように祈りこの場は流れに任せる事にした


「ウン、ナカナカヘラナイ、オオカミ」


「ハイ、マダマダ、モリノナカ、イル」


すると森の中から殺気を放っていたオオカミ獣人達の気配が凄い勢いで消えて行く


「あらあら、トラとオトギは楽しそうな事をされているのですね」


「ニャ、お前らはニャ、どれだけ殺せばニャ、満足するんだニャ、程々と言う言葉を覚えた方が良いと思うんだけどニャ」


シルキャドとローズメルファが森の中のオオカミ獣人が潜んでいた所から出てくる


「ウン、シルキャド、ローズメルファ、モリノナカ、オオカミ、コロシタカ?」


「はい、そうですよ、少し通行の邪魔でしたので最初の3匹程を粉々にさせて頂いたら慌ててオオカミ獣人さん達はお逃げになりました、別に追う必要もありませんでしたから、そのままにさせて頂きましたわ」


ローズメルファは静かにトラとオトギの前に来て周囲の大量のオオカミ獣人の色々な箇所が無くなっている死体をチラッと見てからいつもの笑顔で話す


「ニャ、それと何なんだニャ、この人間達はニャ、ヨレヨレでボロボロ何だニャ?」


シルキャドもトラとオトギの所に来て少し離れた場所でトラとオトギの圧倒的な戦いに呆然としている男達を指を差して聞いている


「ウン、コイツラ、タスケタ、エッヘン」


「ハイ、オトギモタスケタ、エッヘン」


トラとオトギは自信満々に胸を張り両腕を腰に置いて得意なエッヘンポーズを息ピッタリでシルキャドに見せている


「ニャ、・・・・・意味が不明だニャ、まったく私にはトラとオトギの説明が理解が出来ないニャ・・・・・」


「あらあら、まあ理由は後で分かる事でしょう、それではレーンアイルとホワイトアイルの所に戻りましょうか」


「助かった、ありがとう」


「本当に命を救われた、本当にありがとう」


ローズメルファがそう言うと、呆然としていた細身の男と髭の男が慌てて立ち上がりトラとオトギに礼を言う


「ウン、キニスルナ、ヒトダスケダ」


「ハイ、オオカミ、ヨワイ、カンタンダッタ」


トラとオトギは男達を見て本当に簡単だったので全然気にしなくても良いと思い返事を返す、オトギは当たり前の様にギーラを軽々小脇に抱えている


「あ~ゴホン、ゴホン、あ~ゴホン、ゴホン」


ここでギーラは相棒達の話が一段落したと考えて下手クソでコテコテでベタな定番すぎる咳払いでオトギの小脇から存在をアピールを始める



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