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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第125話 狂人の殺戮者 5

「ひいいいいいいいいいいいいいぃ、来るなっ、来るなっ、来るなああああああああぁ」


もう1人の男はニコニコ笑顔のローズメルファの歩みを見ながら絶叫する


「あらあら、どう致しましたか、もう終わりなのですか?」


「来るな、来るな、来るなああああああああああぁ」


男の絶叫は止まらない


「ニャ、駄目だニャ、もう来たんだなニャ、ニャハハハハハハハハ」


「・・・・・えっ・・・・・」


男は絶叫をピタリと止めて耳元で聞こえた声に振り返る、そこには真っ白い剣を男の首筋に刃を当てて大笑いしているシルキャドが嬉しそうな顔で立っている


「ニャ、お前ニャ、もうローズメルファとニャ、戦う気が無いしニャ、怖がりさんだからニャ、もうお前の人生が終わっても良いと思ってニャ、私は来たんだニャ、あっ、それとお前別に動いても全然良いからニャ、殺すだけだからニャ、ニャハハハハハハハハ」


シルキャドは心から楽しそうに大笑いして話す


「・・・・・・・・・・」


男は首筋の刃とシルキャドの目を見て抵抗する事を諦めて無言で前方に視線を戻す


「あらあら、シルキャド、私はお留守番をお願いしたつもりですが?、まあ~しょうがないですわね、この男の方は抵抗する気が無くなりましたからね」


「ニャ、そうだニャ、だから私はニャ、来たんだニャ」


「それでトラ、オトギ、レーンアイル、ホワイトアイルはこちらには来ていないみたいですわね」


「ニャ、そうなんだニャ、トラとオトギはニャ、さっきの場所でギーラのお姫様抱っこ争奪戦みたいな事を何かやってたニャ、レーンアイルとホワイトアイルはニャ、木の陰に隠れていたニャ、何も危なく無いのにニャ、後ニャ、ギーラはニャ、あいかわらずだニャ」


「あらあら、そうなのですね」


シルキャドとローズメルファは男の存在を無視して会話をしている


「あっ、それでお待たせ致しましたね、それでお兄さん?、私の先ほどの質問に答えて頂けますよね」


ローズメルファはシルキャドと会話をしながら男の前に辿り着いて、男の目を見て「答えて頂けますよね」と言いきる、そこで2本の指で突き刺して先程殺して引きずっていた男の額から2本指を引き抜いて死体をドスンと地面に落として死体をチラッと見る


「あああぁ、分かった、俺が知っている事は全部答えよう・・・・・」


男は地面に落とされた死体の男を見てから話す


「そうですか、助かりますわ、ありがとう御座います」


ローズメルファはいつものニコニコ笑顔で答える






「ウン、ダメダ、ギーラ、トラ、ハコブ」


「ハイ、デモ、オトギ、ギーラ、ハコビタイ」


「ウン、ローズメルファ、トラ、ギーラ、ハコブ、イッタ」


「ハイ、デモ、ローズメルファ、イマイナイ、スコシ、オトギ、ハコビタイ」


「ウン、デモダメダ、ギーラ、トラ、ハコブ」


「ハイ、オニイチャン、イジワル、オトギ、ギャギャギャギュギュギュ」


「ギャ、ギャギャギャギャギャギギギギギギギギャアアアアア」


「ギャギャ、ギギギギギギギギギャギャギャギャアアアアアア」


レーンアイルはローズメルファにここで待つようにお願いをされて、大人しくホワイトアイルを胸で抱きしめて丁度良い木が目に入ったのでそこで黙って待っていると「ニャ、飽きたニャ、私はニャ、行って来るニャ」と突然言い放ちトラとオトギの言い合いをヤレヤレ顔で飽きれる様にチラッと見て何処かに走り去る、レーンアイルは黙ってシルキャドが走り去る後ろ姿を見送ってからトラとオトギを見ると言い合いがレーンアイルには理解出来ない「ギャギャギギギアアア」だけに変わっていた、ギーラはトラにお姫様抱っこ状態であいかわらず涎塗れで気持ち悪い顔で眠っているが・・・・・


「ねえねえホワイトアイル、トラとオトギは喧嘩してるみたいだね」


「そうだね、ギーラを運びたいみたいだね、それで二人で喧嘩してるみたいだけど後半は何を話しているかサッパリ理解出来ないけどね」


「どうする・・・・・喧嘩止めた方がいいのかな?」


「う~んどうかな、別に僕達が邪魔する事でも無いし、黙って見ていた方が良いと思うよ」


「うん、ホワイトアイルがそう言うなら私黙って見ている」


レーンアイルはホワイトアイルと内緒話をする時は流暢に普通に会話をしながらホワイトアイルの耳元から小さな口を離してギュッとホワイトアイルを抱きしめる、ホワイトアイルも周囲に人の気配がしないので久しぶりの会話を楽しんでレーンアイルに抱きしめられたのも喜んでレーンアイルとホワイトアイルはトラとオトギのギーラお姫様抱っこ争奪戦に目を向ける


「ギギギギギギギギギギャギャギャギャアアアアアアアアギャ」


「ギャギャギャギャギャギギギギギギギギギギギギギャアアア」


トラとオトギの二人だけしか理解出来ない喧嘩がヒートアップしていく


「「「・・・・・・・・・・」」」


レーンアイルが心配そうにトラとオトギの喧嘩を見ていると突然ピタリと二人の言い合いが止まった瞬間にトラとオトギがレーンアイルがいる場所の木に走ってくる


「ねえねえ、レーンアイル、僕大きくなるからチョット離れても良いかな?」


「えっ?、うん、分かった」


ホワイトアイルはトラとオトギが喧嘩を止めて走って来ると同時にレーンアイルに優しい声で話し掛ける、そしてレーンアイルは少し驚いたが小さく頷くと地面にソッと置く、レーンアイルが離れるのを確認するとホワイトアイルは一瞬で大きな姿に変身してレーンアイルを守るように横に立つ、その時にはトラとオトギもレーンアイルの近くで立っていた


「・・・えっ?・・・みんな・・・どうしたの?・・・」


レーンアイルは突然のピリピリムードに驚いてトラとオトギとホワイトアイルに聞く


「うん、大丈夫だよ、レーンアイル、何かが来てるから一応警戒しておくね」


ホワイトアイルは顔がクマのぬいぐるみなので顔の表情は分からないが優しい声でレーンアイルに説明する


「ウン、シンパイスルナ、トラトオトギガイル」


トラはお姫様抱っこをしていたギーラを静かに木の陰に寝かし終わってレーンアイルに話す


「ハイ、オニイチャントオナジ、ダイジョウブ、レーンアイル」


オトギも優しくレーンアイルに話をする





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