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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第121話 狂人の殺戮者 1

「そこの角を曲がってギューンと進むと着きますよ、いや、ビューンじゃ無くてギューン・・・・・」


ギーラが寝言ではっきりと誰かに道案内をしている中ローズメルファとレーンアイルは酒が進む


「それにしてもレーンアイルはお酒がお好きなのですね?」


「・・・はい・・・好きです・・・」


「ニャ、けどニャ、ローズメルファ、お酒が好きなんだニャ、それにレーンアイル、少し飲みすぎじゃないかニャ、そのちっちゃい体でニャ、何杯飲むのかニャ・・・・・」


シルキャドは目の前で繰り広げられるローズメルファとレーンアイルの怒涛の酒の飲み方を見ている、最初の頃は従業員がコップに酒を注ぎ足しにやってきていたがそれでは店の主人と従業員が無理と判断して、今では酒樽を横に置いて3口でコップを空にする行為を不思議な顔で話す


「うふふ 美味しいですからね、それにこのお店のお料理もお酒と合いますからお酒も進みますね」


ローズメルファは酒を飲み干して酒樽から酒を注ぎ足しながら顔色一つ変えずに答える


「・・・はい・・・すみません・・・でも・・・まだまだ飲みます・・・」


レーンアイルはシルキャドに謝るがコップの中身を半分飲み込んでからこちらも顔色一つ変えずに小さな声で答える


「ニャ、まあニャ、謝らなくてもいいけどニャ、まあニャ、好きなだけ飲むといいニャ」


シルキャドはすでにローズメルファとレーンアイルの事に飽きて店の中を好奇心旺盛の猫目でキョロキョロ見渡しながら答える






「なんだあの体の大きさは・・・・・姿形もそっくりだな・・・・・」


「あああ、凄く獰猛な顔でテーブルで酔いつぶれている男を睨んでいるしな・・・・・」


隣に座って酒を飲んでいる2人組の男達は最初は変な3人組が隣で飲んでいるなぐらいの軽い認識だったが後から酒場に入って来て隣のテーブルに立つトラとオトギの体の大きさと風格に「嘘でしょ」っともの凄く驚いていた、そしてトラとオトギは優しい顔で酔いつぶれているギーラを見ているだけの姿にドン引きで恐怖を覚えながら話す


「あれは多分、俺が推測するにはあの男が親の仇か何かの恨みを買っていてやっとこの酒場で発見して、あの男が起きた瞬間に食い殺す顔だろうな・・・・・」


「あああ 起きるまで待つとかそれは恐ろしいな・・・・・確かにそうだろなそれしか考えられ無いな・・・・・あの男もこんな所で酔いつぶれて寝るなんて余程アホな男だな・・・・・」


2人組はギーラのアホは正解だかそれ以外はトラとオトギの優しい笑顔を完全に勘違いをしながら酒を飲み続ける


「あっそうだ、殺すで思い出したがガーズンの奴らがまだ戻って来てないのを知っているか?」


「おう、最近姿を見ていないな・・・・・もしかしてガーズンの奴ら殺られたのか」


「たぶんな、奴らの一人も戻って無いしここ数ヶ月は音沙汰も無い・・・・・」


「そうか・・・・・魔物か?、だがこの辺の魔物じゃガーズンの奴らは殺られる訳が無いと思うがな」


「あああ、俺もこの辺りの魔物ではガーズンの奴らは無理だと思う、と考えると人間かもなガーズンは俺達と同じで覚えきれない程の人間共を狩っているからな」


「そうだな、狩った人間の怨みは多すぎて覚えきれないな、だがそうなると一応気に入らなかったガーズンの奴らの連中の事でも殺った奴を見つけた場合はキッチリ俺達で思い知らせてやるか」


「当たり前だな、俺達<狂人の殺戮者>に手を出した愚か者には思いしらせてやる・・・・・それに褒美で金でも貰えるかもしれないからな、がははははははは」


「まあな、けどあの副隊長や幹部たちじゃどうかな、何を考えてるかイマイチ分かりずらいしそれに危ね~し期待はあんまりだけどな、ただ俺達の暇つぶしで楽しむのはありだけどな、がははははははは」






「あらあら、<狂人の殺戮者>って確かギーラが馬車の中で何か話をしていませんでしたか?」


ローズメルファが酒が進みダダ漏れの隣の2人組の会話を聞いて思い出そうと考えながら話をする


「ニャ、確かニャ、ギーラがニャ、ダサい軍団の名前って言ってニャ、少し前にそこにいた奴らをニャ、皆殺しにしたニャ~」


「ウン、ソイツラゼンブ、ノコリモゼンブコロス、ハナシシテタ」


「ハイ、ソウダ、オトギ、オボエテル」


「あらあら、そう言えばギーラがそんな話をしていましたわね」


「ニャ、そうだニャ、分かったニャ、ローズメルファ、私が今からニャ、サクッとニャ、あいつらの首をニャ、 サクッと斬って来るニャ」


シルキャドは何が分かったのか分からないがヤル気満々でローズメルファに話す


「ウン、ソレナラ、トラ、ヤル、アタマ、フキトバス」


「ハイ、デハ、オトギハ、リョウウデ、ヒキチギル、マカセロ」


トラとオトギもまだ酔いつぶれて気持ち悪い顔のギーラから優しい笑顔の視線を離して、今度は本当の獰猛な顔でローズメルファに話す


「・・・私は・・・ホワイトアイルと・・・お留守番をします・・・」


レーンアイルはホワイトアイルを強く抱きしめて、トラとシルキャドとオトギの恐ろしい皆殺しオーラから目を逸らすように下を向いて小さな声でボソボソ囁く


「あらあら、皆さんヤル気満々ですわね、うふふ、でも皆さん今はダメですわよ、レーンアイルはそれで良いですよ」


「ニャ、何でだニャ、私ならニャ、一瞬で終わらせる事が出来るけどニャ」


「ウン、トラ、スグオワラセル」


「ハイ、オトギ、オニイチャントオナジ」


ローズメルファのダメ出しにトラとシルキャドとオトギが不思議そうにローズメルファの顔を見る、レーンアイルはチラチラ4人の顔を見ている


「そうですわね、この町であの2人組の方を殺してしまうと私達が悪者になりこの町に住めなくなり警備員に追われますからね」


「「「う~ん、でも~」」」


ローズメルファの分かりやすい説明を聞いてもトラとシルキャドとオトギは少し納得いかない声を3人でハモっている


「うふふ、それでしたらこの町に住めなくなり町から追われる事になれば水浴びも出来なくなりますし屋台の焼き鳥や焼き魚も食べれなくなりますよ」


ローズメルファがいつものニコニコ笑顔で話す


「ニャ、それは嫌だニャ、分かったニャ、我慢するニャ」


「ウン、トラ、ガマンスル」


「ハイ、オトギ、ヤタイ、クウ、ヤメナイ、ガマンスル」


ローズメルファの言葉にトラとシルキャドとオトギはスパッと納得する


「あらあら、トラ、シルキャド、オトギ、別に我慢する事は無いのですよ、うふふ、町の中では殺せませんが町の外では思いっきり殺せますよ、ワクワク致しますわ」


ローズメルファはいつものニコニコ笑顔で話している









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