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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第118話 パーティー登録

「はい 宿屋に着いたよ」


ギーラはいつも利用している宿屋の扉の前でレーンアイルとギュッと抱きしめられているホワイトアイルに宿屋を指差しながら話す


「・・・ギーラ達は・・・ここに泊まっているのですね・・・」


レーンアイルはギーラが指差す宿屋の建物を見て答える


「うん この町はここの宿屋を使ってるよ それじゃ中に入るから着いてきてね」


ギーラはそう言うと宿屋の扉を開けてカウンターに座っている従業員に向かって歩き出す


「おかえりなさい ギーラさん」


顔馴染みになっている従業員がギーラに気付いて笑顔で声を掛ける


「うん ただいま 今帰ってきたよ」


ギーラも笑顔で返す それから従業員にギーラの腕が4本に増えてる事に驚かれてその理由を簡単に説明したりレーンアイルが新しく仲間に増えたので大きな部屋に変更してもらったりして談笑を終えて変更した部屋にギーラは扉を開ける ホワイトアイルの事は話をするとややこしくなる事とそこまで宿屋の従業員に説明する事は大丈夫とギーラは判断した


「ニャ やっとだニャ やっとだニャ とうとうやっとだニャ」


「ウン イイコデマッテイタカ」


「ハイ オトギ タノシミニシテタ」


トラとシルキャドとオトギは宿屋の従業員には薄いリアクションで一言も話さず待っていたが部屋に入って大好きなベットを発見すると嬉しそうに謎の話しかけをしながら当たり前のように先頭のギーラを押しのけてベットに近付く


「ニャ それじゃあニャ 後はニャ 任したニャ ギーラ 私は寝るからニャ」


「ウン ソウダナ トラモネル」


「ハイ ベット ミツケタ オトギ ネル」


睡眠王の天然&筋肉コンビはスケスケの白いパジャマと真っ裸になっており素早くベストのポジションを確保をして寝る体勢完璧でギーラに言い切る


「おおお そうか分かった それじゃあ おやすみ」


ギーラは押しのけられた体勢を元に戻しながら答える


「「「・・・・・・・・・・」」」


シーン・・・・・当然睡眠王達からは返事は来ない


「フッ 俺はもう慣れたから平気やから 平気やから・・・・・平気やから・・・・・ローズメルファ俺平気やから・・・・・ハハハハハハ・・・・・」


ギーラはまだ部屋の中にさえ入っていないローズメルファを振り向いて見ながら何故か4本の手の平を強く握り締めながら遠い目で話し掛ける


「えええ そうなのですね しかし あいかわらずトラとシルキャドとオトギは眠るのが早いですね うふふ」


ローズメルファはギーラの4本の小刻みに震える手の先を目の片隅に捉えつついつもの笑顔で優しくギーラの目を見て答える


「ま、ま、まあね、あいかわらず や、や、やね」


ギーラは「しょうがないな いつもの事やから」顔のつもりだが遠い目は続けながら答える


「・・・あの・・・ギーラ・・・いいですか?・・・」


レーンアイルがホワイトアイルを胸の前で抱きしめながらローズメルファの背中越しにこちらも部屋に入っていない状態で顔だけ出してボソボソ小さな声で聞く


「は、は、はい レーンアイル な、な、なんでしょうか?」


ギーラは睡眠王ショックとレーンアイルのいきなりの質問に驚いて何故か敬語で話しながら顔だけ出すレーンアイルを見る


「・・・はい・・・私達はまだ眠たくないので・・・どうしましょう?・・・」


レーンアイルは先程と同じ体勢でホワイトアイルを抱きしめたままで聞く


「う~ん そうやね 何しようかな? 俺も全然気にしてないけどいつも通りに俺のおやすみを無視して気持ち良さそうにベットに潜り込んだ瞬間に夢の世界に旅立ったトラとシルキャドとオトギの事はまっ~たくこれっぽっちも全然1ミリ~も気にもならんけどな ウンウン それに俺も全然眠たくないしな~ そうやレーンアイルは何かしたいことでもある?」


ギーラは同時に4本の手の指の親指と人差し指をピッタリとくっつけてOKサインをしてレーンアイルに謎の「俺平気」アピールをしながらレーンアイルに聞く


「・・・あっ・・・はい・・・私は・・・私は・・・ギーラ達が良ければ・・・良ければですけど・・・町の・・・町の中を・・・見て回りたいです・・・」


レーンアイルはギーラの謎アピールも気持ち悪いやせ我慢の言い訳もまったく気にならずに恐る恐る話す


「あ~あ そうやね それじゃあこの部屋に荷物を置いて、ギルドに依頼の結果報告と報酬を貰いに行くからそれが終わったら町の中をブラブラしようかな ローズメルファはどうする?」


「そうですわね 私も眠気は大丈夫ですからギーラ達と一緒にギルドと町ブラブラを同行させて頂きますわ」


「分かった それじゃあ早速ギルドに行こうかな」


ギーラはそう言うと荷物を部屋の片隅に置いて部屋を最後に出て扉を閉める瞬間に「チッ」っと気持ち良さそうに眠る睡眠王達に向かって割りと大きめな舌打ちをかましてから扉を閉める


「それにしてもホワイトアイルはしゃべらんのね?」


右側にギーラ真ん中にレーンアイル左側にローズメルファがギルドに続く大きな道を3人仲良く並んで歩きながらギーラがレーンアイルに抱きしめられているホワイトアイルを見て聞く


「・・・はい・・・ホワイトアイル・・・町の中ではおしゃべり我慢します・・・町の人怖がるから・・・ホワイトアイル・・・賢い・・・」


「そうやね 無駄なトラブルや面倒は避けた方がええしね ホワイトアイルその調子でお願いね」


ギーラはレーンアイルに抱きしめられてるホワイトアイル話す ホワイトアイルはギーラ達しか分からない動きで小さく頭をコクリと下げて頷く


「・・・それにしても・・・この町は・・・人もお店もたくさんあるのですね・・・」


レーンアイルはギーラとローズメルファに挟まれて歩いているが町の様子を首をキョロキョロさせながら話す


「うん 色々あるでしょ この町はこの国で一番発展してるから何でもあるから、ギルドの用事が終わったらゆっくり見て回ろうね それに何か欲しい物とかあれば俺に言ってねお金はあるから好きな物買えるからね」


「・・・はい・・・分かりました・・・」


ギーラ達はそんな話をしながらギルドの建物も前まで到着する それからギルドの中に入り空いているカウンターに向かい今回の依頼達成報告とその報酬を受け取りレーンアイルのパーティー登録を済ます ホワイトアイル登録は流石にギーラは無理と考えたが一応受付嬢に聞いてみる


「あの~ ぬいぐるみとかもパーティー申請とか大丈夫ですか?」


「はい 別に構いませんよ パーティーには魔物や獣人は普通に申請で行動を共に出来ますし その他には可愛がる為だけに戦闘力が全く無い犬や猫や馬を申請される冒険者もいらっしゃいますから特にギルドの方では禁止はしておりません」


受付嬢が机の上の書類に目を通しながら答える


「へえ~ そうなんですね それじゃあこのぬいぐるみでも大丈夫ですね?」


「はい 大丈夫です それではそちらのぬいぐるみをパーティー登録いたしますか?」


受付嬢は書類から目を外してレーンアイルに抱かれているホワイトアイルを見ながら聞く


「それではお願いします」


「はい かしこまりました」


受付嬢に渡された申請用紙にギーラがレーンアイルに聞きながら用紙の項目を埋めてホワイトアイルがパーティーに登録された それからしばらく受付嬢と話をしてから席を立ってギルドの外にギーラ達は出る


「まあ 良かった良かった 依頼報告も終わったしレーンアイルとホワイトアイルもパーティー申請出来たしね」


「それにしてもギーラ? 別にホワイトアイルのパーティー登録はしなくても宜しかったのでわ?」


「うん 俺も別にパーティー登録出来なくても良かったけどね もしかしたら出来たらええな~ぐらいの感じで聞いてみたらギルドの受付嬢さんがすんなりOKしてくれたからね」


ギーラはローズメルファに答える


「それにレーンアイルとホワイトアイルもそれの方がええでしょ?」


「・・・はい・・・私は・・・嬉しいです・・・それに・・・ホワイトアイルも喜んでます・・・」


レーンアイルは100%ぬいぐるみ状態のホワイトアイルの口を耳元に持っていってから数回頷いてギーラに照れながら言う


「そうなんやね 二人とも喜んでくれて良かった これで本当の仲間かな? まあ俺にはギルドのパーティーとかは関係無しに仲間と思っているけどね まあ それにしてもこれから宜しくね」


ギーラはレーンアイルとホワイトアイルを見ながら答えながら「ホワイトアイルさん ぬいぐるみの意識が高いですね・・・・・別に町の人や他の人にばれなければ少しはしゃべってもええんですけどね・・・」と考えているとレーンアイルがまた照れながら小さく頷き、ガラスの目でぬいぐるみ意識の高いホワイトアイルはガラスの目をキラリと光らせながら高い意識を守ってレーンアイルに抱かれている













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