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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第114話 綺麗な心

「ギーラ お困りの様ですわね どうします? 消えていただきます?」


ローズメルファがギーラの耳元で囁く


「えっ? どうしてその考えになるの?・・・・・」


ギーラは驚いた表情になりローズメルファの耳元にレーンアイルとホワイトアイルの内緒話の様には周囲には聞こえない普通の内緒話を囁く


「はい レーンアイルを悲しましてますからね 私はランカッツに守るとお約束しましたから」


「う~ん レーンアイルは悲しんでるけど・・・・・けど消すと言う事は馬車屋のお兄さんを殺すんだよね?」


「はい 殺す事でも私は全然構いませんが それか馬車屋のお兄さんは小さな時のホワイトアイルの時は敵対的な反応は見せていなくて可愛いと褒めており大きい姿に変わってから怒りをお見せになりましたからホワイトアイルの大きい姿の記憶を消せば良いと考えましたわ」


「えっ? 記憶を消す?・・・・・」


ローズメルファはギーラの耳元で馬車屋の従業員を殺すのも全然「天気が良いので外に散歩にでも行きましょうか」のトーンで普通に答えてから ギーラには理解しにくい記憶を消せば良いとこれも普通に提案をする 


「はい 私が馬車屋のお兄さんの記憶を消しても良いのですが 少し前にレーンアイルの本気のお願いをホワイトアイルが叶えると言っていましたから私はどの様な感じなのかを見てみたいのでレーンアイルに私が頼んでみても宜しいでしょうか?」


「え?え?え? 何それ? 記憶を消す事がローズメルファは出来てレーンアイルとホワイトアイルの能力をこの機会に見たいからレーンアイルに頼みに行くの?」


「はい そうですわ レーンアイルが記憶を消す事が出来なかった場合は私が完璧にフォローして記憶を消す事が出来るのでギーラは心配はしなくても大丈夫ですから安心して下さいね」


ギーラは自信満々のローズメルファの記憶を消す提案を耳元で聞く


「マジか・・・・・ そんな事も出来るのね・・・・・まあ馬車屋のお兄さんを殺すよりは全然良いしこのまま話し合っても両親を殺されて住んでいた村を滅ぼされた事を綺麗サッパリ解決するかも分からないし・・・・・よし それじゃあお願いしようかな ローズメルファ タ、ノ、ミ、マ、シ、タ」


ギーラは自分が考えられる頭の容量を遥かに超えた情報と衝撃を消化しきれずに最後は考える事を諦めてローズメルファの提案に全乗っかりで古いロボットの口調みたいにお願いする


「はい ギーラ 頼まれましたわ 任せて下さいね」


ローズメルファはギーラに笑顔でそう言うとホワイトアイルに抱きついて悲しんでいるレーンアイルの所に歩いて行く ギーラとローズメルファが二人で内緒話をしている間レーンアイルはホワイトアイルに抱きついて無言で悲しんでいて ホワイトアイルは言葉を話さずにレーンアイルに抱きつかれていた トラとシルキャドとオトギはギーラとローズメルファの耳元の内緒話を真似したくなり何も会話は無かったがエアーでお互いの耳元に口を付けてトライアングルフォーメーションで今までの出来事を見ていた


「ホワイトアイル 今は大丈夫かしら 少しお話があるので聞いてもらえますか? レーンアイルはギーラがお話があるみたいなのでギーラの所に行ってもらえますか?」


ローズメルファはレーンアイルとホワイトアイルの所に行き馬車屋の従業員に会話を聞かれない場所まで誘ってから話し掛ける


「うん・・・分かった・・・ギーラの所行く」


ローズメルファはレーンアイルは自分の願いの能力を全く気付いていないのでレーンアイルは無意識で能力を発動していると前に話を聞いていたのを思い出しレーンアイルを一旦ギーラの所に遠ざける


「・・・・・何の用かな?」


ホワイトアイルはローズメルファを見て疲れた声で聞く


「えええ ギーラと話し合って了承はもらっているのですが ホワイトアイルはレーンアイルの願いを叶える事が出来るでしょう?」


ローズメルファはレーンアイルがトコトコ歩いてギーラの所に着いたのを確認してから話す


「うん そうだよ レーンアイルの本気の願いだけだけどね」


「そうでしたわね 私とギーラは話し合って今その能力を使う時だと判断しまして 私がレーンアイルを説得致しますので了承して頂けますか?」


「それは馬車屋の人の話?・・・・・」


「はい レーンアイルの願いで馬車屋のお兄さんの記憶を消してホワイトアイルの過去の悲しい記憶を消す事ですわ」


「・・・・・僕は本当に覚えて無くて・・・・・馬車屋の人が話をしていたみたいにもし本当にそんな酷い事をしていたなら僕は自分自身が許せないんだ・・・・・だけど・・・・・本当に僕は何も覚えていないんだ・・・・・」


「はい ホワイトアイル 良いですか? 馬車屋のお兄さんの話しが本当の話か嘘の話かは今はそれほど私にとって重要ではありません ただ私は新しい仲間のレーンアイルとホワイトアイルが悲しんでいるのが許せなくて見てられないですからこの話をさせてもらってますわ」


「・・・・・分かったよ 僕は賛成するよ」


ローズメルファの説得にホワイトアイルはしばらく考えてから首を縦に振って賛成する


「ありがとうございます それでその願いの能力を発動させるにはレーンアイルに本気のお願いをホワイトアイルにしてもらえれば良いのですか?」


「うん そうだよ 僕にレーンアイルが本気のお願いをすると願いが叶うよ」


「分かりました それでは私はレーンアイルに話をして来ますわ」


「うん 頼んだよ」


ローズメルファはホワイトアイルと話を終えてギーラに励まされているレーンアイルの所に行く


「レーンアイル あなたの今考えてる事は何ですか?」


ローズメルファはレーンアイルと目が合うといきなり質問をする レーンアイルを慰めていたギーラも少し驚いている


「・・・うん・・・ホワイトアイル・・・悪い事してない・・・悪い事はしていない・・・」


レーンアイルは少しローズメルファのいきなりの質問に驚いたが少し考えてから途切れ途切れの小さな声で話し出す


「そうですわね もしかしたら馬車屋のお兄さんが勘違いか間違いで思い込んでいてホワイトアイルを悪者だと思い込んでるかもしれませんわね」


「・・・うん・・・私もそう思う・・・ホワイトアイル・・・悪者じゃ無い・・・」


「はい 私もそう思いますわ ホワイトアイルも何も覚えていないと話をしていますからね そうなりますと馬車屋のお兄さんが可哀想ですわね もしかしたら勘違いであんなにホワイトアイルを憎んでいるのかも知れませんからね」


「・・・うん・・・ホワイトアイル・・・馬車屋の人も可哀想・・・」


「はい ホワイトアイルも馬車屋のお兄さんも二人とも可哀想ですわね ですから私やギーラやホワイトアイルやトラやシルキャドやオトギそしてレーンアイル仲間全員で本気で思って 馬車屋のお兄さんが可哀想だから間違って思い込んでいる過去の記憶を忘れて頂ける様にお願いをしたいと考えています」


「・・・うん・・・それで私も本気でお願いをすれば良いの?・・・」


「はい そうですわ 私達仲間全員でお願いをすれば今まで私達を安全に目的地まで運んでくれた馬車屋のお兄さんですから必ず分かってくれてホワイトアイルの悪い記憶が間違いだと気付いて下さりホワイトアイルの悪い過去の記憶を忘れてくれると私は思うので本気でお願いをしたいと思いますわ」


「・・・うん・・・ローズメルファ・・・分かった・・・私・・・ホワイトアイル・・・悪くないと信じてるから・・・本気でお願いをする・・・」


レーンアイルは途切れ途切れの小さな声でそう言うと地面に両膝を付いて両手を胸の前で組んで頭を下げるとブツブツと小さな声で祈りを囁きだす それを見ていたギーラとローズメルファとホワイトアイルはレーンアイルの真似をして同じ体勢になり祈りを始める トラとシルキャドとオトギはまだ少し前の内緒話の真似を気に入っていてギーラ達の祈りの体勢を目で確認したがスルーをして内緒話のままの体勢で祈りの体勢を見ている ギーラは「ローズメルファお姉様強引っすね レーンアイルが子供で綺麗な心の持ち主で良かったっすね まあそれも計算だと俺は思っときますわ けどトラとシルキャドとオトギはその内緒話の体勢めちゃめちゃ気に入ってますやん」とまったく違う事を考えながら祈りの体勢を続けている









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