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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第113話 馬車屋の従業員

「すみません お待たせしました ギーラさん達」


ギーラ達がスグラアゼースの町に向かって雑談しながら歩いていると 馬3頭が先頭で大きな客車を連結させた御者台の上からギーラ達をギルドの依頼で屋敷まで送り届けてくれた同じ馬車屋の従業員が馬車をギーラ達の目の前に停車させて話し掛ける


「いえいえ ギルドの依頼も特に戦闘も無くてね 以外と早く済んだのでのんびり歩いて楽しく出来ていたから謝らなくても大丈夫だよ」


ギーラは馬車屋の従業員に声を掛ける トラとオトギは馬車を見て早く乗りたそうな顔で胸の前で腕を組んで馬車とギーラを交互に見ていて ローズメルファはギーラの横でいつもの笑顔で二人の挨拶を聞いている シルキャドは3頭の馬を見た瞬間に走り出し今は馬の首をペシペシ優しく叩きながら無言でウンウン頷いて会話をしている レーンアイルはまず3頭の馬に驚いてそれから客車の大きさにも驚いて始めて見る馬車屋の従業員にも驚いて今は小さくなっているホワイトアイルを緊張して両手で思いっ切り抱きしめて地面に視線を落としている


「ウン バシャキタナ オトギ ニモツツミコム ヤル」


「ハイ オニイチャン オトギ ガンバル」


トラとオトギはギーラと馬車を交互に見てから荷物の積み込みの準備を始める


「馬車屋のお兄さん いつもありがとうございますわ」


ローズメルファは馬車屋の従業員に礼を言っている


「・・・・・・・・・・」


シルキャドは馬達と無言でたまにウンウン同時に首を縦に振って頷いて楽しそうにしている


「・・・あの人・・・始めて見る・・・怖くないかな・・・ホワイトアイル?・・・」


レーンアイルは馬車屋の従業員をチラッと見てギュッとホワイトアイルを強く抱きしめて聞く


「うん 大丈夫でしょう ギーラとローズメルファも普通におしゃべりしているでしょう?」


ホワイトアイルは馬車屋の従業員と話をしているギーラとローズメルファを見て安心させる様にレーンアイルに言っている


「・・・うん・・・そうだね・・・そうだね・・・」


レーンアイルはホワイトアイルをさらに強く抱きしめてフカフカの抱き心地を確認して納得している


「町まで俺達を運んでもらう前に一つ見てもらいたい事があるんだけど良いかな?」


ギーラは先程まで話をしていたホワイトアイルの件を馬車屋の従業員に確認したくて聞いてみる


「はい 何でしょうか? 何でも見させて頂きますよ」


馬車屋の従業員は御者台から降りてきてギーラに返事をする


「うん ありがとう それじゃあレーンアイルこっちに来てくれる?」


ギーラは後ろを振り返りホワイトアイルを抱きしめて地面を見て固まっているレーンアイルに声を優しく掛ける


「・・・うん・・・うん・・・」


レーンアイルはギーラに声を掛けられて体をビクッと一瞬震わせてギーラを見てすぐに地面を見直してから小さな低い声で返事をしてホワイトアイルを抱きしめた体勢でトコトコ凄まじい遅い速度で緊張しながら歩いて来る


「レーンアイル 急に呼んだりしてゴメンね・・・・・ ビックリさせたね?」


ギーラは凄まじい遅い速度で近付いて来て地面を見続けていて緊張でホワイトアイルを思いっ切り抱きしめているレーンアイルに申し訳無い気分で優しく声を掛ける


「・・・うん・・・大丈夫・・・」


レーンアイルは地面を見続けて小さな声で返事をする


「この女の子は新しく仲間になった子でレーンアイルって名前です これからはこの馬車にも一緒に乗って行動するから宜しくね」


ギーラは馬車屋の従業員にレーンアイルを説明する


「あっ そうなんですね 馬車の客車はまだまだスペースに余裕がありますから全然大丈夫ですね 私はギーラさん達にお世話になっている者です これから宜しくお願いしますね レーンアイルさん」


馬車屋の従業員はレーンアイルに挨拶をする


「・・・はい・・・私・・・レーンアイル・・・この子がホワイトアイル・・・宜しくお願いします・・・」


レーンアイルはチラッと馬車屋の従業員を見てから自分の名前と両手で強く抱きしめているホワイトアイルを自己紹介をしてから地面を見直す


「はい 宜しくお願いしますね それにしても可愛らしいお人形さんですね」


馬車屋の従業員もレーンアイルが緊張しているのが一目で分かったので大事そうに抱えているホワイトアイルを見て優しい声で話す


「・・・うん・・・ホワイトアイル・・・可愛い・・・大好き・・・」


レーンアイルはホワイトアイルを可愛いと褒められて嬉しくなりまたチラッと馬車屋の従業員を見てすぐに地面を見直す


「それで 見て欲しいのがレーンアイルが抱き抱えているクマのぬいぐるみのホワイトアイルの事なんだけどね?」


「はい そうなんですか? 白いクマのぬいぐるみで可愛くてレーンアイルさんにお似合いだと思いますが?」


ギーラの質問に馬車屋の従業員はまたホワイトアイルを見て可愛いと褒める レーンアイルはまたチラっと嬉しくて馬車屋の従業員を見る


「うん そうなんだけどね 今から見て欲しいのもホワイトアイルなんだけど それじゃあレーンアイルとホワイトアイルお願いね」


ギーラはお願いをする するとレーンアイルは抱き抱えていたホワイトアイルをゆっくりと地面に両足を前に投げ出す様にお尻の部分でバランスを取る形で座らせて置いてから少し横の場所でホワイトアイルを見ながら立って待つ


「こんにちは 僕はホワイトアイルだよ 始めまして」


ホワイトアイルはレーンアイルが少し離れた場所に移動するのを確認すると一瞬で大きな姿の座った状態のホワイトアイルになって馬車屋の従業員に挨拶をする


「・・・・・・・・・・ うわっ??? な、な、何だこの化け物はどこから現れやがった」


馬車屋の従業員は突然現れた大きいホワイトアイルに尻餅を付いて倒れ込み敵意を剥き出しでホワイトアイルに言葉を吐き出している


「・・・違う・・・ホワイトアイル・・・化け物・・・違う・・・」


レーンアイルはホワイトアイルのモフモフの体に飛びついて小さな両手はホワイトアイルを完全には抱き抱えられないが一生懸命引っ付きながら悲しい声がギーラの耳に入ってくる ホワイトアイルも顔の表情は分からないがレーンアイルを見ている


「あっ 驚かせてゴメンね このホワイトアイルは その~何で化け物に見えるのかな?」


ギーラは尻餅を付いた馬車屋の従業員に駆け寄り聞く


「え、え、ええ この化け物は私が小さな頃に住んでいた村を襲ってきた化け物で私の両親や友達などを皆殺しにして村を壊滅させた化け物とそっくりで その時の村の生き残りも少しですがスグラアゼースの町には残っていますしその生き残りのみんなもその家族も忘れてはいませんからね」


馬車屋の従業員はギーラに恐怖と怒りが混じった言葉で説明を早口でする


「えっ そうなの ホワイトアイルどういう事?」


ギーラは馬車屋の従業員の言葉に驚いてホワイトアイルに聞く


「・・・・・・・・・・ 僕は屋敷に行くまでの記憶はまったく無いから分からない・・・・・」


ホワイトアイルは頭を垂れて元気が無い声で答える


「・・・違う・・・ホワイトアイル・・・違う・・・そんな事しない・・・」


レーンアイルは一生懸命ホワイトアイルに抱きつきながら小さな声で話す


「過去の記憶が無いとか・・・・・私には関係無いですけどね・・・・・」


馬車屋の従業員はホワイトアイルの言葉に反応してギーラに話す


「う~ん 俺達も屋敷でホワイトアイルと出会ったばかりで過去は良く分からないし 他の相棒達の過去の事も詳しくは分からないから どうした物かな?」


ギーラは考えがまとまらなくて悩んで声を出す 


「・・・・・・・・・・」


するとギーラの横で話を聞いていたローズメルファがギーラの耳元に囁くとギーラは少し驚いた顔でローズメルファを見つめた















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