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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第111話 クマのぬいぐるみの見た目

ギーラ達はギルドの依頼の調査で屋敷の依頼を完了して首都スグラアゼースの町に向かって歩いている


「う~ん 馬車屋のお兄さんまだかな~」


ギーラはローズメルファと先頭で二人で横並びで歩いて言っている


「ですわね まだ屋敷からそれほど歩いてませんからもう少し歩かないと馬車とは出会えないかも知れませんわね」


ローズメルファはギーラの呟きに反応して言葉を返す


「まあ そうだね 馬車屋のお兄さんと出会うまではゆっくり進んで行くのもいいかもね?」


「はい この一帯はそれほど危険では無いと思いますから警戒は怠らずに少しリラックスして進むのも宜しいですわね それに後ろのトラ シルキャド オトギ レーンアイル ホワイトアイル達も楽しそうにしていますからね」


ローズメルファは後ろの相棒達を振り返って見てからギーラを見て答える


「そうだね トラとオトギが周囲を警戒しないで楽しそうに遊んでいるしね」


ギーラも後ろを振り返りトラの順番らしくホワイトアイルの右側を歩いてホワイトアイルの右手を掴みながらフカフカを堪能している姿を見て言う 


「ハイ オニイチャン アクシュ カワル」


オトギがトラの後ろを歩きながら繋いでいる手をガン見しながら言っている


「ウン ワカッタ オトギ ツナグ」


トラはオトギの声を聞いてホワイトアイルと繋いでいた大きな手を離してオトギの顔を見て話す オトギは嬉しそうに笑いながらトラの顔を見てから大きな手を離した瞬間にホワイトアイルの右手を素早く掴んでこれも大きな手で握手をしてホワイトアイルのフカフカを堪能している


「ニャ トラとオトギはニャ ホワイトアイルとの握手ニャ いつまでするのかニャ は~ヤレヤレニャ」


シルキャドは両手を頭の上に乗せて呆れ顔だが猫目はキラキラ輝き尻尾はブンブンでホワイトアイルとオトギの繋いだ手をガン見して次の自分の順番にソワソワしながら言葉と態度が逆ですよねの体勢で言っている


「ウン トラ マダマダ ホワイトアイル アクシュ スル」


「ハイ オトギモマダマダスル シルキャド モウイイノカ?」


トラとオトギはシルキャドの言葉を素直なので額面通りに受け取る


「ニャ ニャニャニャ しかしだニャ 私はニャ お前達よりかはニャ 握手はしたく無いけどニャ ホワイトアイルがニャ 私と握手をしたいと思うからニャ 仕方が無いんだニャ~」


シルキャドはトラとオトギの素直な言葉に動揺して必死にフォローする


「「「ソウナノカ ホワイトアイル オマエハ シルキャドト アクシュガシタイノカ?」」」


トラとオトギはシルキャドの訳の分からない言い訳だが二人は素直なので素直に聞き入れてからハモってホワイトアイルに聞く


「えっ? 僕は誰とでも握手はしても良いけ・・・・・」


「ニャ ニャニャニャ そうだそうだニャ ホワイトアイル 今日は天気が良いニャ~ 天気がいいんだニャ~」


ホワイトアイルが最後まで言い終わる前に シルキャドが慌てて言葉を遮って雲が多くてどんよりした空を右手の人差し指をピンッと立てて天気は良くない空を指差しながら話す


「うん そうだね・・・・・」


ホワイトアイルはシルキャドが指差したどんより空を見てから明らかに天気は良くないがとりあえずシルキャドに頷いて肯定しておく


「ニャ 分かったかニャ トラ オトギ ホワイトアイルも「そうだね」ってニャ 言ったからニャ これで私は仕方なくニャ ホワイトアイルと握手をするんだからニャ 分かったかニャ」


シルキャドは凄まじい強引な力技でトラとオトギに大きく頷いて自信満々に言い切る


「「「ソウカ? ソウナノカ? ソウナンダロウナ? ソウダナ」」」


トラとオトギは何となくおかしいと思ったがシルキャドの胸を張り自信満々に言い切った姿を見て 「シルキャドはどうしてホワイトアイルと握手の事にそんなに一生懸命なんだ?」と少し考えたがトラとオトギにはどっちでもいい話なので頷いて同意する


「ニャ ようやく分かってくれたんだニャ それでこそニャ トラとオトギだニャ だからニャ 私はニャ 仕方が無くニャ ホワイトアイルとニャ 握手をするんだニャ~ ニャハハハハハ」


シルキャドはトラとオトギが完全の同意の頷きと思い込み両手に腰を当てて天気が悪い空に大笑いしている


「・・・シルキャド・・・元気・・・」


レーンアイルはホワイトアイルと手を繋いだまま黙ってで今までの話を聞いていて小さな低い声で囁く


「うん ま~まだ僕は良く分からないけど トラとオトギも頷いて納得したみたいだからいいのかな?・・・・・」


ホワイトアイルはレーンアイルの囁きに気が付いて返事をする


「・・・うん・・・そうだね・・・」


レーンアイルは小さく頷く それから後ろの5人の相棒達の3人は仲良く握手の順番を守って雑談を続けながら進んで行く




「あっ そういえば今まで暮らしてきた町やスグラアゼースの町とかで色々な種族や特殊な人達は見た事あるけど ホワイトアイルみたいなぬいぐるみ???みたいな姿形の人は見た事無いけどこのまま町に入っても大丈夫なのかな? ローズメルファ?」


ギーラは後ろの相棒達5人の雑談を聞きながら突然頭に浮かんだ事を隣で並んで歩くローズメルファに聞いてみる


「そうですわね 私もホワイトアイルみたいな姿形の人は始めて見ましたから少し心配ではありますかわね」


ローズメルファも少し考えてからいつものニコニコ笑顔でギーラに返事をする


「そうだよね もしかしたら町の人達がホワイトアイルを敵と判断して町に入れなくなったり攻撃とかされたら俺達も色々厳しくなるしホワイトアイルとレーンアイルも悲しむしね・・・・・」


「そんな状況は回避したいですわ、そうなった場合の事は考えないといけないかもしれませんね」


「・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


ギーラとローズメルファはホワイトアイルの事を心配して考えてしばらく二人の会話が止まる


「ニャ どうしたのかニャ ギーラ ローズメルファ? 二人で息止め大会でもしてるのかニャ?」


後ろで5人で雑談していたシルキャドが急に黙りだしたギーラとローズメルファに近付いて来て見当違いな事を言いながら明るい声で聞いてくる


「・・・・・嫌 違うけどね・・・・・大人は息止めで遊ぶ事はあまりしないと思うけどね・・・・・ それに大会って・・・・・二人だけですやん・・・・・」


ギーラは笑顔になってシルキャドに一応突っ込んでから言う ローズメルファも笑っている


「ニャ そしたら何でニャ 急に黙ったのかニャ?」


「うん ローズメルファと話をしていてホワイトアイルって見た目がフワフワで白いクマのぬいぐるみでしょ 今まで俺とローズメルファがホワイトアイルみたいな姿形をした人を見た事が無くて もしかしたら町の人に見た目で嫌われたらレーンアイルとホワイトアイルが悲しくなるねって話をしてて少し考えていたから黙ってたよ」


「ニャ そういう事なんだニャ 分かったニャ けどニャ 私はニャ ホワイトアイルのモフモフの見た目はニャ 好きだけどニャ~ まあニャ 色々な人がいるからニャ~」


「そうだね、ホワイトアイルが嫌われるとか、まだ全然決まって無いしね、もしかしたらの話だけどね」


「ニャ 私も良く分からないからニャ レーンアイルとホワイトアイルにニャ 聞いてみるのが早いんじゃ無いのかニャ? お~い レーンアイルとホワイトアイル~ ギーラが何か呼んでるニャ~」


シルキャドはクルリと振り返るとギーラの意見など聞かずに大きな声で両手を大きく振り出す、レーンアイルとホワイトアイルはシルキャドに大きな声で呼ばれてシルキャドを見つめる




 




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