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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
108/250

第108話 屋敷 8

「・・・おしゃべり・・・終わったの・・・ホワイトアイル?・・・」


ランカッツと話をしていたレーンアイルが早歩きでギーラ達とホワイトアイルの所に心配そうな顔で戻ってくる


「うん おしゃべりは終わったよ 心配掛けたね? それでランカッツから新しいドレスのお話は聞けたの?」


ホワイトアイルはレーンアイルに体を向けて自分のモフモフの体に幼い体で飛び込んで来たレーンアイルを優しく受け止めながら話す


「・・・うん・・・今度試してみる・・・可愛いドレス・・・教えてくれた・・・」


レーンアイルはホワイトアイルのモフモフの体に頭を左右に振って擦り付けて甘えながら話す


「それは良かったね、今度一緒に作ろうね、楽しみだね」


レーンアイルとホワイトアイルが抱き合って話をして ランカッツも2人を優しい顔で見つめている


「ギーラ様お話は聞いて頂けましたか?」


ランカッツがギーラに近付いて内緒話で聞いてくる


「はい、話は聞けました、レーンアイル様のお母様の事は分かりましたが、ホワイトアイルの能力や動ける事は俺では分かりませんね、後は俺達は思い出したんだけど過去に嫌な依頼がありまして、その時の犯人というかそっくりな奴の話が聞けて、これ以上生かしておけない女の存在も分かりましたから俺達が今は偽名しか分かりませんがマリーンと言う女を見つけられたらキッチリ殺しておきますよ」


ギーラはホワイトアイルに聞いた事をランカッツにレーンアイルに分からない様に小さな声で話す 


「そうなのですね、少しでもホワイトアイルの話がギーラ様にお役に立てて私は嬉しいです、ホワイトアイルの事は申し訳ありません私も理由が分からないのです・・・・・」


ランカッツが申し訳無さそうに頭を下げて話す


「はい、大丈夫です、気にしないで下さいランカッツさん、それで他に何かマリーンの情報とか分かりますか?」


「はい、私が覚えているマリーンの特徴的な事は両手の小指だけが黒色で他の指の色は普通の色でしたね しかしこの屋敷にいた時もそうなのですが屋敷の外に出る時は手袋を着用してましたのであまり重要な情報ではありませんが・・・・・」


ランカッツは過去の記憶を思い出すよう様にして話を終える


「まあ そうですね 手袋をしていれば両手の小指の色の判断は出来ませんが 知らないよりは知っているほうがありがたいので助かります ランカッツさん」


ギーラはランカッツに小さな声で礼を言うとレーンアイルとホワイトアイルの所に歩いて行く


「ニャ それじゃあニャ 今からニャ その女探しに行くかニャ?」


ギーラは相棒達と雑談をしているとシルキャドがホワイトアイルのマリーンの話を思い出してギーラを見ながら聞いてくる


「そうですわね 人が集まる所で情報を収集した方が探して歩き回るよりは早いと思いますのでスグラアゼースに戻ってその女の情報を集めた方がいいかも知れませんわ」


ローズメルファも話に参加する トラとオトギも無言で賛成の頷きをしている そんな話をギーラ達がしていると少し離れた場所でレーンアイルとホワイトアイルとランカッツが3人で集まっている レーンアイルがランカッツに話し掛けていてホワイトアイルはクマのぬいぐるみで表情は分からないがランカッツが驚いた顔でレーンアイルを見ている それからレーンアイルが言葉を上手く話せなくて途切れ途切れだが一生懸命考えながら幼い体全体を動かして説明しながらランカッツに話をしていてその横でホワイトアイルは無言で頷いている しばらくの間声は聞こえないがギーラ達は黙って見ていると最後にランカッツがレーンアイルに微笑んで口が「分かりました」と動くのをギーラ達は確認する そしてレーンアイルとホワイトアイルとランカッツがギーラ達のいる場所に戻って来る


「ギーラ様達少しお話を聞いて頂けませんか?」


ランカッツが少し頭を下げてからギーラにお願いをする レーンアイルがホワイトアイルの後ろに隠れるようにギーラ達とランカッツを見ている


「はい なんでしょうか? ランカッツさん」


ギーラはレーンアイルとホワイトアイルをチラッと一瞬見てからランカッツを見て聞く


「はい お嬢様からお話があるみたいですので 宜しくお願いします」


「はい 分かりました」


「では お嬢様ギーラ様はお話を聞いて下さるみたいですから お話をお願いします」


ランカッツはホワイトアイルの後ろで緊張した顔のレーンアイルに笑顔で優しく声を掛ける


「・・・うん・・・分かった・・・」


レーンアイルは一つ自分の中で気合を入れて、大きく頷いて両手を握り締めてテクテク歩いてホワイトアイルの後ろから気合を入れた筈だがギーラに話し掛けるのが恥ずかしいので顔は地面を向きながらギーラの前に向かって来る


「・・・あの・・・ギーラさん・・・あの・・・あの・・・お願いがあります・・・あの・・・あの・・・私とホワイトアイルも・・・あの・・・あの・・・一緒に・・・一緒に・・・連れて行って下さい・・・お願いします・・・」


レーンアイルは緊張して言葉も途切れ途切れで地面を向いて話していたが最後の「お願いします」の言葉は顔を上げてギーラの目を見つめて意思の強い目をさせて話す


「あああ それはどうしてかな? レーンアイル様?」


ギーラは笑顔で優しく聞く


「・・・はい・・・お母様を・・・おかしくした女の人・・・マリーン・・・何故・・・私の大好きなお母様だったのか・・・理由を聞きたいです・・・そして・・・許せないから・・・仇も討ちたいからです・・・」


レーンアイルはギーラの目をまっすぐ意志の強い目で見て話す


「そうなんだね レーンアイル様の気持ちは分かったよ それじゃあ 少し時間を頂戴ね 相棒達に聞いてみるからね」


ギーラは笑顔でレーンアイルに言ってレーンアイルが小さく無言で頷くのを確認してから相棒達を見る


「みんな 話を聞いてたね みんなはどう思う?」


「そうですわね 私は構いませんがレーンアイルの気持ちは分かるので仇討ちはさせてやりたいですわ」


ローズメルファは賛成


「ニャ そうだニャ 私はニャ 仲間は多い方が楽しいからニャ 良いけどニャ まあニャ ギーラが決めるニャ」


シルキャドも賛成


「ウン ギーラ キメル」


トラはブレない


「ハイ オニイチャント オナジ」


オトギもブレない


ギーラは相棒達の答えを聞く


「じゃあ レーンアイル様 ホワイトアイル これから宜しくね」


ギーラはレーンアイルとホワイトアイルの前まで行ってから笑顔で言う


「・・・はい・・・ありがとう・・・」


レーンアイルは低い声でギーラ達に礼を言う


「ホワイトアイル良かったね これからはギーラさん達に迷惑掛けないように頑張ろうね 私嬉しいホワイトアイルも嬉しいでしょ?」


レーンアイルはホワイトアイルの耳元に内緒話をしているつもりだがその声は周囲の耳にバッチリ聞こえている


「もちろんだよ ギーラさん達 優しいね これから頑張ろうねレーンアイル」


ホワイトアイルもレーンアイルの内緒話は周囲に丸聞こえで答えて表情は白いクマのぬいぐるみなので分からないが嬉しい声で話す そのレーンアイルの内緒話を聞こえていたが聞こえないフリをしていたギーラ達は「レーンアイルって内緒話の時は途切れ途切れに話さないのね」と相棒全員思ったが何かそれに触れるのは早い気がしたのでみんなスルーする


「所でランカッツさんは良いのですか?」


ギーラは嬉しそうで少し寂しそうにレーンアイルを見ているランカッツに聞く


「はい、レーンアイル様とホワイトアイルを宜しくお願いします、私はこの屋敷を守らせて頂くので留守番をさせて頂きます、それに少しずつでもこの屋敷や村を復興させてレーンアイル様がお帰りになられた時に少しでも立派な場所を確保出来る様に頑張らせて頂きます、それにローズメルファ様やギーラ様も御一緒なのでレーンアイル様も私は安心してお任せ出来ます、それに私はローズメルファ様を心の底から恐れておりますから御一緒だと震えて何も出来ないと思うので是非留守番をさせて頂きたいです、ははははははは」


ランカッツは嬉しそうにホワイトアイルの耳元に話し掛けるレーンアイルを見てからギーラとローズメルファを見て最後は冗談を笑いながら話す


「あらあら ランカッツ 私が恐ろしいですって うふふ 言うようになりましたわね その勇気に免じてレーンアイルの事は私が出来る限り守りますわ」


ローズメルファもいつもの笑顔で笑いながらランカッツに話す


「はい ローズメルファ様 レーンアイルお嬢様の事を宜しくお願い致します」


ランカッツは冗談を言って笑っていた顔を真剣な顔に変えてローズメルファに頭を深々と下げている、それからローズメルファ深々と頭を下げているランカッツに近付いて肩を優しく2回叩いて耳元で「ランカッツはこの屋敷をしっかり守るのですよ ですからもう頭は上げて下さいね」と声を掛けている



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