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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第107話 屋敷 7

「ホワイトアイル、今おしゃべりできる?、みんなおしゃべりしたいって」


レーンアイルがホワイトアイルの耳元小さな口を寄せて頭を撫でながら周囲に丸聞こえのボリュームのトーンで話し掛ける


「うん でも僕恥ずかしいな・・・・・」


ホワイトアイルもクマのぬいぐるみの姿でレーンアイルの耳元に体を向けてプラスチックの口を持って行きレーンアイルと同じ様に内緒話のつもりだが周囲に丸聞こえのボリュームのトーンで答え返している


「・・・・・あらあら本当にお話になるのですね」


「・・・・・ニャ クマのぬいぐるみさんニャ 動いたニャ・・・・・」


「・・・・・ うわっ 話を聞いていたけど少し衝撃やな」


ローズメルファとシルキャドとギーラがそれぞれの反応で驚いて目の前のお揃いのドレスを着て幼い女の子とクマのぬいぐるみの耳元のコソコソ話に目が釘付けになる トラとオトギは一瞬驚いた顔をしたがすぐにレーンアイルとホワイトアイルの観察を続ける


「大丈夫だよ、あの人達がおしゃべりしたいって言ってるからね」


レーンアイルはギーラ達の驚きには気付かずにホワイトアイルとの内緒話を楽しそうに続ける


「それなら分かったよ僕 レーンアイルが言うならみんなとおしゃべりするよ」


ホワイトアイルは納得して頷いて、クマのぬいぐるみの頭の上の垂れていた大きな二つの耳を気合を入れてピンッと勢いよく立てて前を向いてギーラ達をプラスチックの黒い目で見る


「・・・・・始めまして 僕はホワイトアイルだよ あまりレーンアイルとランカッツ以外はおしゃべりをしないから・・・・・少し緊張してるけどお宜しくね」


ホワイトアイルがギーラ達に話し掛ける


「うん 始めまして俺がギーラで横にいる赤い髪に赤いワンピースの人がローズメルファで筋肉ムキムキでそこに立っているのがトラとオトギそして豹柄ビキニの猫娘で一番背が低いのがシルキャドだよ 始めましてよろしくね」


ギーラはホワイトアイルに相棒達の自己紹介をいつも通りしてシルキャドの背が低い事を弄ってからホワイトアイルのプラスチックの黒い目を見て挨拶をする ローズメルファは笑顔で軽く会釈していてトラとオトギは腕を胸の前で組んで小さく頷いてシルキャドは背伸び&ジャンプを繰り返して満面の笑みで両手を大きく振ってホワイトアイルに挨拶をする


「うん レーンアイル様の横で聞いていたと思うけどお母様の事をもう少し詳しく知りたくてね?」


「うん、良いよ ではレーンアイル、ランカッツと2人で今度の作るドレスの話をしてきて欲しいな」


ホワイトアイルはレーンアイルに少し席を外して欲しいと遠回りの言い方で話す


「・・・えっ?・・・どうして・・・今は一緒・・・だよ・・・」


レーンアイルは不思議そうにポカーンとした顔でホワイトアイルに聞き返す


「あっ、お嬢様そうでした、実は私次にお作りになられるドレスの良いアイデアが浮かんでおりますので、向こうで少し話を聞いて頂きたいのですが、このデザインはお嬢様もホワイトアイルも大変喜ばれると思いますよ」


ランカッツは気を使ってレーンアイルに笑顔で話す


「それは良い話だね 僕も一緒に聞きたいけどギーラさん達とお話があるから レーンアイル先にランカッツから話を聞いといてくれるかな?」


ホワイトアイルも表情はぬいぐるみなので分からないが楽しそうな声でレーンアイルに話す


「・・・分かった・・・ホワイトアイル・・・後で教えてあげるね・・・」


レーンアイルはそう言うとホワイトアイルに手を振ってランカッツと並んで部屋の反対方向に歩いて行く、そしてランカッツの話にコクコク無表情だが頷いて聞いている


「それではお待たせしたね、お母様の事でいいのかな?」


ホワイトアイルはレーンアイルとランカッツの位置を確認してギーラを見て話す


「うん 聞きたいのはお母様がどうしておかしくなったのかとホワイトアイルがどうやってお母様を消したのかという事だけど?」


ギーラは頷いてから聞く


「あれはね、半年ぐらい前に一人の女が屋敷に雇われて来たんだよ、その女は名前はマリーンと名乗っていたけど多分偽名だろうね、マリーンは色々な変わった色の液体を持参していてお母様に色々な鮮やかな色の液体を渡していたんだ、お母様はその液体を喜んで飲んだり体に塗ったりして利用していてお母様は元々お元気でだったけどさらにお元気になってねお肌もスベスベになったと凄く喜んでいたんだよ、けれどその女マリーンはある朝突然姿を消してしまったんだよね、それからあれほどお元気だったお母様は日を追うごとにお姿が変化してしまって液体を飲む以前よりも元気が無くなり何も考えなくなって部屋で一日中動かない生活が始まったんだ、それからどんどんお母様はお姿を醜く変化してしまってね・・・・それからお母様は村の人達を殺しては喰いこの村の屋敷に来た冒険者達を殺しては喰い完全にお母様の美しかった面影は完全に無くなって村や屋敷を徘徊する醜いモンスターに変化してしまったんだ・・・・・その少し前の話はランカッツから聞いたと思うけれどレーンアイルはお母様を恐れ怖がりもう見たくないと僕にお願いを何回もしていてね、それである日モンスターに変化したお母様がレーンアイルに突然襲い掛かって来て僕はレーンアイルだけは真剣な悩みは叶えられる能力を僕は使用出来たからレーンアイルの願いを叶えてお母様を消し去ったんだ、だけどレーンアイルは僕の能力の事は気付いていないし全く知らないから秘密にしていて欲しいんだけどね、だから僕に真剣な願いをしたレーンアイルの思いを叶えたんだ」


ホワイトアイルはクマのぬいぐるみの姿なので顔の感情は分からないがレーンアイルと会話している楽しそうな声のトーンとは正反対の悔しい悲しい声でギーラ達に説明を終える


「なるほどね それで 色々聞きたいけど大丈夫?」


「うん 何でもどうぞ聞いてね」


「それじゃあ その能力はどうして使えるの? それとどうしてこの屋敷にやって来たの?」


「うん、この能力は何故使えるかは僕にも分からないんだ、僕もレーンアイルと普通に生活をしていて最初はただのぬいぐるみだったんだけどレーンアイルが毎日毎日僕を愛して可愛がってくれてレーンアイルが3歳の誕生日の朝に突然僕は動けるし話せるようになっていたんだ、それから僕の能力が使える事が分かったのはレーンアイルが4歳の誕生日の朝に真剣な話をお願いされた事があってね、まあその時はおやつをもっと食べたいとかカエルが怖いので嫌だとか小さな子供の女の子なら一度は思う可愛い願いだったんだけど、その時もおやつは何故だかランカッツがおやつを持ってきたり村のレーンアイルの友達のお母さんが持って来たりで願いが叶ったりしてね、カエルの時も願いが叶ってレーンアイルの周囲ではカエルは見る事は無くなったんだよ、後は僕が屋敷に来たのはレーンアイルが生まれた時にまだお元気だったお母様と旦那様がどこかの町の商店で僕をたまたま見つけて気に入って購入してレーンアイルのプレゼントとしてこの屋敷に来たみたいなんだよね それまでは僕には記憶も無く動けない普通のクマのぬいぐるみでレーンアイルと出会って不思議な能力が使用出来る様に何故かなったんだ」


ホワイトアイルは今回は少し昔を懐かしむ声で嬉しそうにレーンアイルの事を話し終える


「なるほど、願いを叶える能力は理由は分からないし、レーンアイル様と出会ってから突然能力が使える様になったのか・・・・・なるほど詳しい事はホワイトアイルも分からないしレーンアイル幼かったから分からないだろうな・・・・・これは解明は難しいし答えは分かるんだろうか・・・・・今はホワイトアイルの話を聞いただけではさっぱり俺の頭では理解できないから保留にしておこう」


ギーラはホワイトアイルから話を聞いたがホワイトアイル本人が分からないのでギーラも考えても分からないと判断してブツブツ独り言を中断する


「それから後一つ気になった事があるんだけど、お母様に色の液体を渡した女は偽名だけどマリーンとか言う名前なんだな何か聞いた事があるような話だな・・・・・」


さらにギーラはホワイトアイルの話を聞いていて何か引っかかる事が合ったのでホワイトアイルから相棒達に視線を変え


「ニャ 何かニャ 前にニャ 良く似た話を聞いた事があるけどニャ 何だったかニャ~?」


シルキャドも何かを思い出そうと斜め上を見て考えている


「うん、俺も何か思い出せそうなんだけど・・・・・」


「ニャ あったニャ 確かにあったニャ けど思い出せ無いニャ~」


「ウン トラオボエテル キイロオトコ ラングンムラ エキタイノンデ ムラナクナッタ」


トラがサラッとギーラとシルキャドが悩んでいた横から話す


「あっ? そういえば 確かに色々の液体を飲んで人が変身して村が滅んだ依頼受けたな」


「ニャ そうニャ そうニャ それだトラニャ その話と良く似てるニャ」


ギーラとシルキャドは思い出し少し前の冒険で出会った出来事を思い出した


「そうなると そのマリーンとか言う女は色々な村で何の罪も無い人達を酷くて悲しい思いをさせているのかも」


「ニャ そうだニャ 見つけたらニャ 私が殺してやるニャ」


「あらあら 私は分からないお話ですが もちろん協力させてもらいますわ うふふ」


「ウン ユルサナイ トラ コロス」


「ハイ オトギ アマリオボエテナイ ケド オニイチャントオナジ」


オトギはレベルアップなどもあり記憶にあまり残っていなくて ローズメルファはまだパーティーメンバーでは無かったがチームギーラは一致団結で思いを一つにして考えを一つにする






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