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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第104話 屋敷 4

「うわっ 本当や 窓ガラスが完全に直ってる?」


ギーラ達は部屋の中に入りシルキャドが教えてくれた割れた筈の窓ガラスを見てギーラは言う


「あらあら 不思議な事もあるものですね」


ローズメルファはそう言いながら窓ガラスに近付く


「ニャ 綺麗サッパリニャ 元通りニャ 直ってるから不思議だニャ~」


「あらあら これは前の状態よりかなり頑丈に直されたみたいですわね」


ローズメルファが窓ガラスを指でコンコンとノックをしたりガラスを手の平で触りながら話す


「どう言う事? 割れる前とは何か違うのローズメルファ?」


ギーラがローズメルファの窓ガラスを調べている様子を見ながら聞く


「はい 先程から私はガラスを触りながら色々試していたのですが もう両腕の手の感覚が面白い事になっていますわ うふふ」


ローズメルファはそう言いながらもニコニコ笑いながら窓ガラスを触り終わり横の壁を触り床も屈んで触り始める


「んっ? 手の感覚が面白い事ってどう言う事?」


ギーラは良く分からなかったのでもう一回聞く トラとシルキャドとオトギも聞きたそうにローズメルファを見ている


「はい 窓ガラスや部屋の壁が私にとっては微量ですが毒の罠を発動しておりまして、先程から毒の効果で私の手がピリピリチクチクしてマッサージをして頂いてるみたいで気持ち良いですわ 後は天井は調べられないので毒の罠があるか分かりませんが床の方は毒の罠は大丈夫ですわ」


ローズメルファはピリピリチクチクが気持ち良さそうな顔で話す


「ニャ そんなにニャ 気持ち良いならニャ 私も大丈夫かニャ?」


シルキャドが興味津々の顔でローズメルファに聞く トラとオトギも同じく聞きたそうな顔で見ている


「あらあら、それは危険ですわ 直接肌で触るとシルキャドなら多分ですが30秒で体に異変が起こり口から泡を吐き出して震えが始まりその10秒後には亡くなってしまいますからね 止めて下さいね」


ローズメルファは笑顔で言って それを聞いたギーラとトラとシルキャドとオトギは慌てて部屋の中央に移動する


「それじゃあ 直接肌で触らなかったら大丈夫?」


「そうですわね、直接肌で触るのは止めた方が宜しいですわ、ですからなるべく窓ガラスや壁は触らない事をお願いしたいですわ」


ギーラは気になった事をローズメルファに聞くが危険と話す


「ニャ 後ニャ ベットとかテーブルにニャ 家具とかはどうなのかニャ?」


「はい 毒の罠は窓ガラスと壁ですね 家具類は窓ガラスや壁程は危険は無いですから今の所は大丈夫です」


シルキャドの質問にローズメルファは部屋の中に置いてあった家具を触りながら調べて話す


「ですから 窓ガラスと壁には皆様十分注意をして下さいね この屋敷全体がその様な毒の罠と考えるのが普通と思われますからね」


「あっ? 俺シルキャドが石を投げて割った後に窓枠に残った割れた窓ガラスもしかしたら処理する時に触ったかもしれん・・・・・どうしよう?」


「それは大丈夫でしょう ギーラがもしガラスを触っていたならもうすでに毒の症状が出ているので心配は無いでしょう 私の推測ですがギーラがガラスを触っていなかったか もしかしたら割れた窓ガラスが直ってから毒の罠が発動したと思われますわ」


「なるほどね 俺達が屋敷の1階を調査して戻って来てから30分以上は時間が経ってるしね 俺が屋敷に入るときにもしガラスを触ってたら体に異変は起こってるやろね それにしても屋敷の中の窓ガラスや壁が毒の罠とかローズメルファみたいに毒の耐性が無かったらたまらんやろな~」


「ニャ そうなるとニャ 私たちはこの屋敷にニャ 閉じ込められた事になるのかニャ」


ギーラの心配をローズメルファが否定してギーラが納得する するとシルキャドがハッとなって気付いた事を話す


「ウン キニスルナ シルキャド トラ イル」


「ハイ オトギ ミンナ マモル アンシンスル」


「ニャ そうだニャ トラ オトギ そうだニャ 気にしたら負けだニャ まだニャ 閉じ込められたとニャ 決まって無いからニャ」


シルキャドはトラとオトギの言葉に笑顔になり元気に答える


「みんな屋敷の中の窓ガラスや壁は注意して触らないようにしてね 万が一の時は解毒のポーションも購入してるから毒の被害があっても大丈夫だから安心だから それじゃあそろそろ2階の調査に行こうかな」


ギーラはトラとシルキャドとオトギに分かりやすく説明して相棒全員の頷きを見てからローズメルファを先頭にして部屋を出る 屋敷の中は大人2人がすれ違いが出来るほどの通路の広さがあり先頭に毒の耐性があり色々屋敷の中の物を触っても大丈夫なローズメルファ 次にギーラとシルキャドが並んで歩き 次にオトギ 最後尾にトラが歩くトラとオトギの筋肉ムキムキの体格では通路が狭くて並んでは歩けなかった そして前に見た大きなスペースの食堂の場所に着いて2階に上がる階段を発見していたので その階段の前までギーラ達は移動する


「ニャ やっとニャ 2階に行けるんだニャ」


「そうやね 1階はモンスターも敵も出会わなかったけど2階は分からないからね 気を付けてね」


ギーラはそう言って石で出来た階段を上って行く 2階に上ると3階に上がる階段も同じ様に設置されている 2階は1階の食堂スペースと同じぐらいの広さの部屋の大きさで部屋の奥には通路が見えている 2階のこの場所は食堂用のテーブルや椅子などは無く部屋の右側と左側の奥の壁際には使われていない暖炉が置いてあるだけで他には目立つ家具類は見当たらず空間が目立つ 


「ニャ ここは何をする部屋なのかニャ 何も無いニャ?」


シルキャドが部屋を見ながら言っている


「そうですわね 昔は何か色々な家具が置いていたと思われますが 今は暖炉しかありませんね」


ローズメルファも部屋を見渡して話す





「これは これは お客様ですね ようこそいらっしゃいましたね」


突然部屋の奥の通路から1人の白い綺麗なドレスを来た細い体の女の子と黒のタキシードに黒のハットを被った白い髭を蓄えた老人が歩いて来て老人が話す


「ウン サガル ギーラ シルキャド」


「ハイ ソウスル サガル」


トラとオトギが後ろから素早く前に出てきてギーラとシルキャドを庇うように前に出てくる


「あらあら お客様かどうかは分かりませんけどね でも堂々と来られましたわね うふふ」


ローズメルファは女の子と老人をニコニコ見ながら話し掛ける


「それは それは 我が主人が住んでいるお屋敷ですから堂々と挨拶はさせてもらいますが」


老人も笑顔を崩さぬまま話す


「まあ 勝手に入って来たのは悪く思うけど 俺達もギルドの依頼で来てるから 所でここに来た冒険者達はどこに行った?」


ギーラはストレートに聞く


「えっ? 冒険者ですか・・・・・私は分かりませんがここにはお嬢様と私しかおりませんので」


老人は横に立っている女の子見てお嬢様と話してからギーラを見て話し終える


「冗談キツイな~ 俺達も遊びでこんな所までわざわざ来やんし町のギルドでは依頼にあるしね この屋敷に調査に来た冒険者達が行方不明で誰も戻って来ないって」


ギーラは少しイライラ口調で言う


「そんな依頼があるのですね 始めて知りました 少し驚いており・・・・・」


「・・・もう・・・いい・・・」


老人が話終わる前に隣に黙って立っていた細い女の子低い声で話し出す









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