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俺とゴブリン達と猫娘と極めてる少女  作者: ありがとう君
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第102話 屋敷 2

ギーラは右足の足の裏を屋敷の扉に思いっきり叩きつける するとギーラの右足の膝の下からの部分が普通の人間なら曲がらない逆の方向にしれっ~と曲がっている


「アウッ 痛い痛い 俺の足が膝から下がプランプランしてる めちゃめちゃ痛い 痛すぎる・・・・・」


ギーラは自分の意思とは無関係に動く右足を見て痛さを我慢出来ずに右足を4本の腕で優しく抱え込んでその場で痛さで転げまわる


「あらあら これは骨折ですわね どうしましょうかね?」


ローズメルファは冷静にギーラの折れた右足を見て言っている


「ニャ 扉を蹴っただけでニャ 足が骨折したのかニャ あ~情けないニャ」


シルキャドは両手を上げてヤレヤレポーズでギーラに言う


「ウン ギーラ オレタ ドウスル イタイノカ イタイノカ?」


トラは蚊に指されたぐらいの感じでギーラに聞いている


「ハイ ギーラ ガンバル ガンバル ギーラ ガンバル ガンバル」


オトギはギーラが転げまわって痛がる姿を何故か必死に応援している ギーラは相棒達の薄~い心の入っていない少し間違ってる相棒達のリアクションに「そりゃ~ みんなは骨折ぐらいは怪我の内には入らんと思うけど俺はこう見えても人生初の骨折でそれにめちゃくちゃ痛いんですけどね~ もうちょっと普通のリアクションが合ってもええと思いますがどうなんですか?」と心の中で思い痛さを我慢しながら考えていた


「あら そういえば薬屋で回復薬購入しましたよね あの薬を使用すれば骨折ぐらいならすぐに治りますわ」


ローズメルファがギーラを折れた足を4本の腕で抱え込んで転げまわる姿を見て思い出したようにニコニコ笑顔で話す


「イテ~、イタタタタッ、痛い痛いっ あっ そうやったね 町で回復薬買ったの忘れてた トラごめん 荷物袋に入ってる赤い液体のビン取ってくれる」


ギーラは骨折の痛みを我慢しながらトラに頼む トラは無言で頷くと背中に背負っていた荷物袋から赤い液体のビンを急いで取りギーラに渡す


「ローズメルファ ごめん この薬は飲むのそれとも怪我の部分にかけるのかなどっち? 俺回復薬使うの初めてなんで分からんから教えて?」


ギーラは右足の激痛に耐えながらトラから赤い液体のビンを受け取るとローズメルファに聞く


「はい このタイプは怪我の部分の右足の膝から下にかけて下さい 一回使い切りなので全てお使い下さいね」


ギーラは赤い液体のビンの少し細くなっている首の部分を指先で摘まんで折ると中の赤い液体をプランプランしている膝から下に万遍なく掛ける すると赤い液体を使い切る頃には痛みも完全に無くなり膝から下のプランプランも治っていて骨が折れる前の状態の人間らしい動きが出来ている 骨折も治り先程まで右足の骨が折れていた事も忘れそうなくらいに回復して元の姿に戻る


「うわっ 初めて使ったけどこの回復薬凄い 一瞬で治るんやね これはありがたい」


ギーラは治った自分の右足を見ながら回復薬の効き目に驚いて言う


「あら 本当ですわね すっかり元の状態に戻りましたわ ギーラ良かったですわね」


ローズメルファはニコニコ笑顔でギーラの右足と目を見て話す


「ニャ しかしだニャ 扉を蹴ってニャ 足を骨折してニャ 回復薬使うとかニャ 私は初めて聞いたニャ? イヤ この目で初めて見たけどニャ 情けないニャ~」


シルキャドはギーラの目を正面で真っ直ぐ捉えてギーラの骨折の情けない行動を改めて確認する様に教えて冷めた声で話をしている


「う、う、うん 以後気をつけます・・・・・ すんまへんでした、えへへ」


ギーラはとりあえず気持ち悪い笑いも込みで謝る


「ニャ ま~あニャ 分かれば良いけどニャ これからはニャ 情けない骨折はニャ 勘弁してくれニャ~」


シルキャドはギーラに念を押して上から目線で言い放つ


「くっ・・・・・・・・・・」


ギーラは正論攻撃に耐えられず悔しさを口から吐き出して治った足で蹴った扉を調べに行く




「この扉は頑丈そうなので他の方法で行きましょうか? ギーラ」


「ウン トラ トビラ ケリ イレテミルカ?」


「ハイ オトギ ケリ ジシンアル」


ローズメルファが話してからトラとオトギがギーラに聞いてくる


「う~ん 今は止めとこうかトラ オトギ」


ギーラは気持ちを切り替えてから蹴る気マンマンのトラとオトギをとりあえず止める トラとオトギは頷いて納得する


「それではギーラ 私が扉のノブを回して開けてみても宜しいですか?」


ローズメルファはいつものニコニコ笑顔で言って来る


「まあ 他の方法やとそれが一番正方法やね お願いしようかな ローズメルファ」


ギーラは了承する


「はい 分かりましたわ」


ローズメルファは小さく頷いて扉の前に立ちノブを握り回し出す するとノブを回しきった所でローズメルファの動きが3秒ほど止まる


「んっ? ローズメルファ どうした?」


「ニャ 扉がニャ 開かないのかニャ」


「ウン ローズメルファ トマッタ」


「ハイ ナニカアッタノカ?」


それを見ていたギーラとトラとシルキャドとオトギがノブを握ったまま動きの止まったローズメルファを不思議そうな顔で見て聞いている


「うふふ あらあら やっぱり罠が作動しましたわ 私のノブが握る手に小さな針が飛び出して刺さりチクチクしましたわ これはこの針が毒の罠でしょうね 私の体質では無ければ危なかったかも知れませんね うふふ」


ローズメルファはノブから手を離してノブを握っていた手を広げて小さな針の穴が複数空いている傷をギーラ達に見せて笑いながら話す


「うわっ 手の平が小さな穴だらけやね・・・・・」


「ニャ ローズメルファ 大丈夫なのかニャ?」


小さな穴が複数空いて出血がまったくしていない手の平を見ながらシルキャドが聞く


「えええ 私は全然大丈夫ですよ このぐらいの傷は傷の内には入りませんわ、それにすぐに治りますから 後毒の罠の方もご心配なさらずで大丈夫ですからまあ考えればそうですわね 入り口がここしか無いのですから罠を仕掛けるには最適だと考えられますね 後ノブを回した時に扉を押したり引いたり致しましたけど扉は開かなかったので扉自体が罠だと思われますわ」


ローズメルファは何事も無いように話を終える


「それじゃあ ドアノッカーも罠の可能性があると?」


ギーラは扉の上に付いている牛の顔をモチーフにしている鉄製の輪を指差して聞いてみる


「はい それは十分に考えられますわね それでは早速試してみますね」


ローズメルファはいつもの笑顔でドアノッカーに先程針が刺さった右手を差し出しながら聞く


「・・・・・ 一応確認なんですが・・・・・ 止めても無理なんですよね ローズメルファお姉様?」


ギーラは一応聞いてみる


「はいっ 止めて欲しくは無いですわね どんな罠かワクワク致しますからね それと今度はギーラ達少し距離をとって頂けますか?」


「「「「は~い 分っかりまし~た」」」」


ギーラ達はローズメルファのワクワクは止めれないので素直に頷いて距離を取る


「うふふ ギーラ達には甘えさせて頂きますね それではドアノッカーで扉をシルキャド風に言うコンコンさせて頂きますわ」


ローズメルファはそう言うとドアノッカーを握るとコンコンと扉をノックする するとノックをした瞬間にローズメルファの右手をドアノッカーの牛が口が開いて右手を手首まで一瞬で飲み込む それを見たギーラ達はローズメルファを助け出そうと素早くドアノッカーに近付く


「うふふ 大丈夫ですわよ皆様安心して下さい 私の予想では扉が爆発すると思ってましたが予想外の私の右腕をこの牛さんが飲み込むとは何事も試さなければ分からないですわね うふふ」


ローズメルファはいつもの変わらない笑顔でギーラ達を止めてワクワクした顔で喜んでいる


「あの~・・・・・ 右手めっちゃ飲み込まれてますけど・・・・・大丈夫なんやね」


「ニャ・・・・・何か牛の口がモグモグしてニャ 段々進んでいる見たいにニャ 私は見えるけどニャ」


ギーラとシルキャドが見ている間にもローズメルファは右手の肘ぐらいまで徐々に飲み込まれていた


「あらあら もしかしてこの牛さんは私の体全身を飲み込むおつもりなんでしょうか? それも少しは見てみたい気は致しますけど ですが牛さんに飲み込まれて餌になるのは嫌ですのでお断りさせて頂きますね うふふ」


ローズメルファはそう言うと牛の口の中に飲み込まれている右手の指を強引に綺麗に揃えて手刀にして真っ直ぐにして突き刺す行為を何回も笑顔で繰り返す それをニコニコ笑顔で数十回繰り返してから思いっきり右手を引き抜いて牛の口から黒い物体を握っている


「あらあら これはただの鉄の塊ですわね そうなるとこの牛さんは鉄で出来ているのでしょうか? それとも・・・・・? まあ そんな事は考えてもどうでも良いですわね それでは牛さん私の言葉を聞いてるか理解されてるかは存じませんがとりあえず破壊しますね うふふ」


ローズメルファは右手を引き抜いて掴んでいた鉄の塊をチラッと確認してから放り投げて捨ててから右手と左手を指を綺麗に揃えて手刀の形にするとそのまま鉄の扉に両腕の指先を突き刺す そして牛のドアノッカーの周りを円を描くように何事も無い感じで両手を次々に交互に突き刺して動かす すると牛のドアノッカーのまわりの部分が鉄の扉から綺麗な円を作って離れてゴロンと音を鳴らして地面に落ちる


「これでドアノッカーの牛さんは扉からサヨナラですわね うふふ」


そう言うとローズメルファは綺麗な円の形で地面に落ちた牛のドアノッカーを見向きもせずに右足で思いっきり踏み潰してただの鉄の細かい塊にする


「ニャ ローズメルファ 終わったのかニャ?」


シルキャドがローズメルファの右足に踏まれている粉々の鉄を見ながら聞く


「はい 終わりましたよ この扉は鉄で出来ていてただの罠の為に設置されていた見たいですわね それで先程の粉々になりましたが牛さんのドアノッカーが守っていたのでしょうね 後は鉄の扉を蹴ればギーラの足も骨折はしますわね うふふ」


ローズメルファは笑いながら相棒達を一人づつ見て話す


「よし それじゃあ この扉は罠だけで使えないから他の入り口を探そうかな」


ギーラはそう言うと「俺は足骨折でローズメルファは豆腐を切るみたいにやってますやん それ鉄の塊ですよね鉄の塊ですよね~ 実力差が酷いですやん酷いですやんか~」と心の中で叫んでいたが顔の表情はまったく変えず相棒達の頷きを確認して他の入り口を探す為に扉の前から離れる





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