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永遠の契約を君と(九)

 フリージアはしばらくの沈黙ののち、何かを決心したように唇をキュッとひき結んだ。


「あなたを信じないわけではありませんが……命じます。どうか、私を忘れないでください。私の魂以外と契約しないでください。きっと……私は記憶をなくしてしまうから、だから絶対見つけてください……私と、私だけとずっと契約をしてください」


「承知した。全て君の望むよう、永遠に君の魂は僕のものであり、僕は君のものだ。そう……君が望む永遠の契約を今、結ぼう」


 そう応じたブルーエルに、フリージアは両手を伸ばした。

 

 自分に触れようとしているのかと思ったブルーエルだったが、突然左の鎖骨上のくぼみにひりつく痛みを感じて、思わずそこを手で覆った。


 ジンジンと皮膚を侵食する火傷のように熱い感触に眉をしかめながら、何かしたのか、とフリージアを見ると、彼女は申し訳なさそうな顔をして俯いていた。


「契約書がないので……念のための私の所有の印です。 どうか私のわがままを許してください……ブルー」


「ほんと、最後の最後まで君には油断ならないな」


 ブルーエルがそう言うと悪戯っぽく笑ったフリージアの姿は次第にぼやけて行き、やがて再び光の塊になった。

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