表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

出会い

こんなとき、なんて言えばいいのだろう。

呆気に取られる私をよそに傘に打ちつけられる雨粒が、文字通り水を差す。

登校中の私の目の前に突然現れた人は、私とそっくりというか、私そのものだ。遭遇したら死ぬという、なんとかかんとかだ。

「おどろいた? 」

私は私におどけた様な表情で問いかける。

「あなたは……私なの? 」

私は私に、質問に質問で返す。

「さぁ……」

不敵な笑みを浮かべた私は、気がつくと居なくなっていた。


なんだったんだろうか。もしあれが本当になんとかかんとかなら私はもうすぐ死んじゃうのかな。

歩きながら、さっきの出来事について考える。

「楓おはよう!」

うしろから突然声をかけられて、おどろきながら振りかえる。

「なんだ、灯か。もうびっくりさせないでよ……」

海浜灯。私と同じ角道中学2年2組のクラスメイトだ。

彼女は私よりちょっと背が低くて笑顔は太陽のように眩しくて可愛らしい。だけどかなりの阿呆。

「どうしたの楓?なんか元気足りてないよ?」

変なところだけ鋭いのがちょっとむかつくけど、それでも私の変化に気付いてくれるのは嬉しい。

「そうかな?実はさっきとても変な事があったの。」

「変な事って……?」

「うん。ええっとね……あれ……思い出せない。」

「あははっ!変なのは楓じゃん!」

灯の笑顔がむかつくが、それ以上にほんの数分前の出来事なのにまったく思い出せない事に対してとても怖いというか果てしないというかそういう感情を抱いた。

「ほら、さっさと学校行くよ!」

「うん。」

私たちは足早に学校へ向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ