R-8
さて、問題は何処を通って登るかだ。
(さきにふんどしを登らせてその後を辿るか)
だな、おれはブリーフの提案に乗る事にする。
「ふんどし、先に登っててくれ」
「了解でござる~拙者も高い所は好きでござるよ」
俺はブリーフとのジャンケンの結果こうなった。
ふんどし>ブリーフ>トランクス。
俺はこの時深く考えずに行動した事を、激しく後悔することになるとは夢にも思わなかった。
20m近い崖を登るのはなかなか難しい、ここがVRの世界でなかったらとっくに体力が尽きてるな。
俺は後どれくらいかなっと上を向いてしまった。
上には俺とおなじく、崖をよじ登っているふんどしとブリーフがいる。
ということはだ・・・顔を上げてしまうと目に入るのだ・・・
ブリーフの尻が!
ビシッという音と共に固まってしまうほどの衝撃の映像、それがこれだ。
両手両足を広げて登る、するとどうなる?・・・食い込むんだ・・・パンツが!!
しかも奴のパンツはブリーフ!!
食い込んでるの!食い込んでるのぉぉぉぉぉ!!
まるでティーバックのように!( T )こんな風に!
しかも・・・なんだあれは!
奴の左尻に、いっいぼだとおおおおおおおお!(● T )
ふら~~~・・・はっ、やばい今落ちかけた、意識と体が・・・
上を見上げるのは地獄だ、俺はもくもくと崖を登ることだけに集中することにした。
さらに3分、ふんどしが登りきりそうになったとき事件はおきたっ!
「のわああああ~~~~」
ふんどしの間抜けな声が聞こえる!
なんだ?上は見たくないが見なければもっと悪い事が起きるような気がする!
俺は上を見上げ・・・そしてやはり後悔した。
ふんどしが足を滑らせ崖をずるずる落ちてくる。
「こらっふんどしっ落ちてくるな!」
ブリーフが怒鳴るが落ちるのを止められない。
まさか・・・やめろ・・・
そのままブリーフごと下に落ちてくる・・・
やめろやめろやめろやめろやめろ・・・
ブリーフも落ちないように両足を広げ踏ん張るが・・・無理だ落ちてくる!
俺は恐怖のあまり一㍉すら顔を動かす事ができない!
やめろおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
ぽふっ
生暖かい感触とリアルな匂いが俺の顔を包み込んだ。
「ぎゃああああああああああああああああああああ!!」
GEME OVER
GEME OVERじゃねえええええええええええ!
俺は耐えた!あの地獄を!
俺は乗り越えた!あの試練を!
人として大切な物が秒単位で磨り減っていく・・・俺はいったい何処に向かっているのだろうか・・・
最後の最後で踏ん張る俺・・・顔面にブリーフの尻を乗せ必死で踏ん張る・・・
「トランクス・・・鼻息が荒かったよ・・・ぽっ・・・」
なんて言われた俺はもう怖いものなんて何も無かった。
崖は3人横並びで登りました。
少しでも笑って貰えれば幸いです>w<




