R-5
俺の目の前に赤いボクサーパンツの股間が5cmほどの距離にあった。
上体を反らし、腰を前に突き出して左右に振りながら喋りだす。
「ふふ~ん、君たちもあの噂をしん【ズンッ】グギャ!!!!」
つい股間を膝で蹴り上げてしまった、こいつ痛がってるぞ。
「たぶん痛みのフィードバックシステムを取り付けてるんだろう」
基本BGには攻撃が当たったという感覚や異物感はあっても痛みはない。
しかしこの世にはいろんな変態がいる、こいつもその類だな、うむ。
「いくか」
「そうだな」
俺たちが立ち去ろうとすると、股間を押さえて悶えている変態が声をかけてきた。
「まっ・・・まち・・たまえ、君達~・・・ふっふふ・・ふ~ぼっ僕の名前はゆっユーリッヒ・シアトルさ~」ぱさっ
栗色の髪を肩まで伸ばし、堀の深い顔立ちはハーフなのだろうかなり整っている、体も鍛えているようでがっしりしていた。
一言で言えばイケメンだ普通ならイケメンは敵だ、だが股間を押さえつっかえつっかえの自己紹介、脂汗がエフェクトされている顔で髪を掻き揚げられてもな・・・
「そうか、じゃあな変態」
「がんばりなよ変態」
変態に付き合っている暇はない!
「ちょっちょっと待って、君達もあの噂を聞いて挑戦しようとしてるだろう?なら一緒にいかないか~い?」
ふむ・・・頭はかなり悪そうだが、見た感じ運動神経はよさそうだ。
ブリーフも同じような感想にいたったらしい、口角が吊り上り面相がかなり悪くなっているぞ。
だが俺も同じような顔をしていた((肉の盾2号ゲット))
「そうだな、仲間は多いほうがいい」
「うむ、それには賛成だ一緒に行こう」
「ふふ~、なら改めて僕の名前はユー・・・」
「よろしくな、(肉の壁として)ボクサー」
「期待してるよ(肉の壁として)ボクサー」
「いや、僕の名前はユー・・・」
「「さあ、いこうぜボクサー」」親指をたててサムずアップ。
「はっははは、まっまぁコードネームみたいなものだね~此方こそよろしく」ぱさっ
「俺がトランクス、こっちがブリーフだ」
俺たちはボクサー(赤)をPTに迎い入れることにした。
「さて、3人になったんだからフォーメーションを決めよう」
ブリーフが3人での隊形を作ろうといいだした。
「どうするんだ?」
「まず先頭を走る人間が一人、これは前方の索敵を担当、少し送れて左右に2人此方は担当方向と後ろや上の警戒」
「ふっふ~ん、なかなか理にかなってるじゃな~い」
「そこで、担当は前方をボクサー、右をトランクス、左をブリーフで行こうと思うんだ」
「なるほど!それは理にかなっている!!」
危ない橋はボクサーに任せるに限るな。
「あっあれ~?よく考えると前ってかなりあぶなくないか~い?」
ちっ気づいたか。
「確かにそうだ、前は一番よく敵と接する、だからこそ!ボクサーお前にまかせるんだ!!」
俺の言葉にブリーフが続く。
「この中で一番運動神経がよさそうなのはボクサーだと思うんだ、だからこの大役を!大役を!!ボクサーにまかせるんだよ!」
ボクサーの顔が驚愕に見開かれる。
「ふっ二人とも・・・OK前方は僕にまかせてよ!!」
ふむ、なにやら感動しているみたいだ動かしやすい変態だな。
「作戦名、トライアングル・サクリフィス発動!」
ブリーフの言葉と共に俺たちはシシールの森を走り出した!
少しでも笑ってもらえると嬉しいです>w<
限界まで突っ走りたいです>w・ノ




