R-4
俺とブリーフ野朗の目と目が見つめ会う。
「ヒコ!何故お前がここでパンツ一枚で走っている!」
「それはこっちの台詞!卓広は噂なんて馬鹿馬鹿しいって言ったじゃないか!」
「嘘に決まってるだろ!」
「開き直るなああああああ!!」
「こっちの台詞だあああああ!」
俺とヒコ・・・いやブリーフはお互いを罵り合うが足は止まらない。
「おおっと指が滑ったあああああ!」
俺の目潰しがブリーフに突きかかる
シュッという音とともに空振り、ブリーフはかなりの回避力だ!
「此方も腹が横にずれたあああああ!」
ダイナミックな動きで横腹を俺に打ち付ける! 1ダメージのこり9HP
横腹で攻撃ってどこまで器用なんだこいつは!
「「このこのこのくぬこのくぬこの!」」
お互い手や指や腹が滑ったりずれたるが決定打にはならない。
ならばまだ出していない技でっ!
「手の甲が滑った、ハッ!」
気合とともにバックハンドブロー!
素早いダッキングで避けられる!
「足が滑りまくったあああああ!!」
ブリーフの足を跳んで避ける、しかし其処に二段蹴りを放つブリーフ!!
奴の足に引っ掛かりこけてしまった!
ズドドドドドドドドドドド
この音はっ!!やばいモンスターに追いかけられているのを忘れてた!
急いで起き上がるがゴブリンが棍棒を振り上げて此方に落とす!
「NOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」
間一髪!俺はまるでエビが飛び跳ねるように体を曲げてかわす!
そのまま地面を5回転ほど前転をし勢いのまま起き上がる!
おのれブリーフうううううう
「うははははははそこで死ぬがいいトランクス君!」
いきなりだが俺坂本卓広は中学2年まで野球をしていた、ポジションはピッチャー。
しかし2年の夏、俺は野球を辞めた・・・しんどかったから!
おれは走りながら地面に落ちている石を拾う・・・
中2までやっていた野球の全てをここで出し切る!!
狙うは内角低め一杯!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
俺の人生の中で一番綺麗なフォームだ!必ず当たる、奴の・・・尻に!!
俺の放った石は狙い違わずブリーフの尻にぶち当たった!しかも穴だあれは!!
「おふっ・・おふぅおぐぅ?」
ブリーフはつま先立ちになり尻を押さえて呻いている。
痛みはシャットアウトできても異物感までは消せまいて、ふはははははっ。
「ふははははははっどうだあああああ!!」
「おまっやって良い事と悪い事があるだろおおおお!」
やって良いにきまっている!
おれはブリーフに追いついた、それはブリーフがモンスター達に追いつかれたという事だ!
スドドドドドドドドドドドド
「くそっ馬鹿なことやってたら死んでしまう!」
「仕方ない、ここは一度停戦しようトランクス」
お互いうなずきあって了承する、友情の芽生えた瞬間だった!
((肉の盾1号ゲット))
ゴミ屑のような友情だった。
もうすぐゲートだ!
俺とブリーフは競い合うようにゲートへと飛び込んだ!
ゲートを抜け初めてみた光景は。
赤いボクサーパンツの股間だった・・・
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